要注目!東上の2歳馬が圧巻のレースを披露

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10/24(土)の東京競馬で、今後が楽しみな2歳馬が出現した。

まずは、4レースの2歳新馬(ダート1600m)で、2着に6馬身差をつける圧勝劇を演じたエースインザホール
騎乗した岩田康誠騎手も「目イチに追っていないのに、これだけ走るんだから強い」と、能力に太鼓判を押す。
「リラックスして走っていた。物見をするから、ハミをかけていかないと止まってしまうくらい」と、道中の走りにも余裕があり、まだまだ伸びしろを感じさせる。
ダートで勝ち上がったが「芝でもいけると思う」との事。今後の路線にも注目だ。

5レースの2歳新馬(芝1800m)では、レッドバリオスが、大外から豪快な追い込み勝ちを決めた。
「2歳馬と思えないパワー。返し馬の感じから良い手応えがあった。折り合いを欠いたり、なかなか外に出せなかったけど、伸びる手応えはあったし、最後は届くと思った。普通これだけ後手後手になると厳しいけど、それでも勝つんだから凄い」と、騎乗した内田博幸騎手も能力の高さに驚きを隠せない様子。
管理する角居調教師も「ダート血統の馬だけど、芝でこれだけやれるなら」と語り、今後のローテーション選びの幅広さを感じさせる。

最後は2歳オープンのいちょうステークス(芝1600m)。勝ったのは後方より脚を伸ばしたトーセンファントム
テンションが高めの馬だが「引っ掛からないように、馬込みに入れてなだめながら4コーナーまで進めた」と内田博幸騎手が話すように、道中は上手く折り合いをつけた。外に出すタイミングを待てるほどの余裕を持った仕掛けで、直線鮮やかに伸びた。

管理する松田国英調教師も、レース後の取材で喜びを露わにした。
「新馬の時は頭が高かったが、今回は修正されていたのはさすが内田さんだと思いました。若い馬のレースなので、向こう正面あたりで折り合いを欠いている馬もいましたが、ウチの馬はしっかり折り合えていた。時計が遅いのでそれほど評価はされないかもしれませんが、スローペースの中で折り合えたのは収穫です。追い出しを待った分、終い3ハロンの時計も遅いかもしれないけど、ラスト100mのタイムはかなり速いはず」と、単純な走破時計には表れにくい強さを強調する。
気になる次走は「1回叩いてから朝日杯フューチュリティというプランも考えています」と師。

「ダイワスカーレット以来、マスコミの皆さんに話を聞いてもらえる馬が出てきました(笑)」
厩舎の新たなスター候補生の出現に、松田師も終始笑顔だった。


エースインザホール
(牡2、栗東・白井厩舎)
父:スペシャルウィーク
母:グローバルカード
母父:キャロルハウス
祖母:グローバルダイナ

レッドバリオス
(牡2、栗東・角居厩舎)
父:Dynaformer
母:アドヴァーシティ
母父:Seeking the Gold
近親:アジュディケーティング

トーセンファントム
(牡2、栗東・松田国厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:バースデイローズ
母父:トニービン
近親:アグネスゴールド
通算成績:2戦2勝