かえで賞など/平林雅芳の2歳戦(10/27)

トピックス

土曜京都1R
2歳未勝利・牝
ダ1400m
勝ちタイム1.26.0


勝ち馬:ショウリノホホエミ(牝2、美浦・阿部厩舎)

減量騎手を起用した関東馬ショウリノホホエミが逃げ切り勝ち。
前半3Fを35.5。1000メートル通過が1.00.6のいいペースでの逃げ切り。
2番手を進んだカルテブランシェが楽に追走したのは4コーナーまで。
そこからは離される一方で、最後は3番手のテイエムミューズにも交されての3着となった。
勝った馬は、単騎の逃げと3キロ軽い斤量が良かったのだろう。


土曜京都2R
2歳未勝利
芝1400m
勝ちタイム1.21.5


勝ち馬:トゥニーポート(牝2、栗東・加用厩舎)

好発を決めたトゥニーポートがそのまま逃げ切り勝ち。
行った行ったの結果になるかと思ったところへ、ペンネアラビアータが差して2着。
3着に2番手を進んだカルロスバローズが粘った。
前半が3F34.7で1000メートル通過が58.3の平均ペースなのに、勝ち時計が速く1.21.5。
それもゴール前で物見をしたようで、外へ一瞬逃げてしまったトゥニーポートだっただけに、馬場コンディションが相当に良く、今週は速い時計が出るだろうと予測された。


土曜京都3R
2歳未勝利
芝2000m
勝ちタイム2.01.0


勝ち馬:レッドスパークル(牡2、栗東・藤岡健厩舎)

珍しく前の馬が残れないレースとなった。平均に流れていた上に3コーナーで後続馬が一気に接近して流れをうながしてしまい直線半ばで前の馬が全て失速。勝ち時計もかなり速いものとなった。

勝ったレッドスパークルは、道中内々で脚を貯めていた。
4コーナー手前で外へ出すチャンスを伺い、前に横並びでかなり外へ出せたのが、残り1Fの標識はだいぶ過ぎた地点だった。
先に抜け出したカネトシパサージュの後ろから、鞍上の秋山Jのステッキが一発入れられて進撃開始。
アッという間の伸びで、ゴール前では1馬身以上の差をもつけていた。
やはり内ラチ沿いの経済コースで辛抱させたのが大きな勝因。
逆に2着のカネトシパサージュは、向う正面から動いたシャイニーサンデーとティルスの直ぐ後ろでいい感じでの追い上げ。
直線半ばで一気に先頭に踊り出た時には勝機と思えたが、勝ち馬にあの脚を使われては仕方ないだろう。
3着ゴーンハリウッドに4着ロードホーリーも、道中は内々の位置取り。
直線半ばで抜け出てくるタイミングがなかなかなかった分で、この着差となったもの。
5着ティルスは、3コーナーから動いたのが少し早かったようだ。
5着は地力でのもので、直ぐにでも勝ち上がれる馬だろう。


土曜京都5R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.12.1

勝ち馬:クリスタルボーイ
(牡2、美浦・斎藤誠厩舎)

関東からの参戦が2頭。
そのうち1頭のクリスタルボーイが、ゲートの出自体は速くはなかったが、ダッシュを利かせて1ハロン過ぎには先頭に踊り出て、3コーナーでは1馬身前に出る積極策。
1000メートルを通過が59.5と速い流れだったが、そのまま押し切った。

直線に入っても11.9-12.6となかなかの数字。
追われてもしっかりしていた。
惜しかったのがスリーボストンで、3コーナーで前を行くマットレスカレが外へ膨れ気味に。
そのアオリを喰ってしまい、ロスタイムが大きかった様子。
直線1Fから逃げるクリスタルボーイを大分追い詰めたが、頭差届かず。
後続を6馬身も離していた2頭のマッチ競馬であった。
時計も新馬戦で1.12.1とかなりなレベル。
2着のスリーボストンも、次走はキッチリと順番が廻ってくるだろう。


土曜京都6R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.21.4

勝ち馬:インプレッシヴデイ
(牡2、栗東・坂口則厩舎)

逃げたクールパーソンに追いかけたグランプリオージーが、前半3Fを33.9、1000通過57.0のハイペースを演出。
3コーナーから4コーナー手前では、後ろを少し離し気味。
この2頭はブービーにドンジリの結果。
好位の5番手を進んだインプレッシヴディが、直線で外から抜けて1着。
同じような位置取りをしていたサウンドバリアーが内目の方から抜け出たが、最後の追い合いで負けたもの。
3着には、道中追走手一杯だったファンドリアスカが3着に追い上げていた。

レースの上がり自体が36.3もかかるハイペース。
勝ったインプレシヴディの上がり3Fが35.1と、マイペースを貫いたのが良かった様子。
前へ行った馬では、4着ディアブラーダに5着キョウワティアラが、直線半ばまで先頭。
逃げた2頭の離れた後ろを追走していたもので、これでも位置取りと動きが早いものだった様子。
勝ち時計が、この新馬戦で流れが速く上がりがかかるものでも1.21.5と遅くない。
やはり馬場はかなり時計が出る様子だ。


日曜京都1R
2歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.12.2

勝ち馬:フライトオブスワン
(牝2、栗東・小崎厩舎)

兄ノボジャックでは重賞を2勝の武豊J。
レース後には兄に良く似ていると言っていた。
そんなに大きくない体だがけっこう大きく見せていたし、何よりも落ち着いている。
ちょっと楽しみな馬の勝利である。

逃げたエンカレッジングが、最後は15着になるハイペース。
その逃げをピッタリと楽にマークしていく流れ。
1000メートル通過が1分を切る59.6。
4コーナーからスッと先頭に踊り出たフライトオブスワンは、鞍上が何もしないままでドンドンと後続を引き離して、2着馬に7馬身差の大楽勝。
最後まで手綱はビクとも動かなかった。
次走が楽しみになるところだが、小崎師は「少し放牧に出して間を開けます」との事。
でもダート路線で楽しみな馬には違いない。


日曜京都2R
2歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.55.2

勝ち馬:サンライズクォリア
(牡2、栗東・石坂厩舎)

逃げたディガジェがマイペースの先行。
最後の1ハロンまで並ばれずだったが、最後は1馬身少しの差が開いた。
勝ったサンライズクォリアは、今日は好発。
スッと3番手と理想的な位置につけての競馬となった。

向う正面で後ろにいたテエイムバイタルが動いて、逃げたディガジェの直ぐ後ろまで押し上げてきたが、2番手まで。
1000メートル通過が1.03.1と前残りの流れは変わらず。
上がり3Fが39.5と、前半が遅かった割にややかかった感じ。
ディガジェには距離が長かったのかも知れない。
サンライズクォリアは、一戦毎に競馬内容がしっかりしてきている。
ただ、まだ速い時計での対応は未知数。
クラス上がっての次走が、真価を問われる一戦となるだろう・・・。


日曜京都3R
2歳未勝利
芝1600m
勝ちタイム1.34.7

勝ち馬:アイファーハイカラ
(牡2、栗東・坪憲厩舎)

好発を決めたのはアイファーハイカラ。
しかしセトノステラにデイズオブメモリーが飛ばしていくと、控えて3番手。
直線までその位置をキープして直線もそのまま押し切った。
最後は微妙なほどの写真判定となったが、ハナ差残して初勝利を挙げた。

3F 33.9に1000メートル通過が58.2と、息の入らない流れとなってしまった1番人気のセトノステラ。
最後は止まり気味となって6着。
アイファーハイカラは、無理をしないレースぶりで上手く立ち廻った感じ。
アスカクリチャンは、ややゲートの出でもたついた。
位置どりが後ろだったが、徐々に押し上げて行き、3コーナーでは内目でそう前から差のないいい位置まで詰めていた。
直線で外へ出したくともスペースがなく、やむなく内へ入って追い合いとなった。
一完歩ずつ差を詰めて、勢いからも交わす感じ。
実際、ゴールを過ぎたところでは僅かに出ていたが、勝敗はアイファーハイカラに利があった。
時計は馬場が出やすいもので、こんなもの。


日曜京都4R
2歳新馬・牝
ダ1400m
勝ちタイム1.25.0

勝ち馬:サンヴァンサン
(牝2、栗東・平田厩舎)

最初の芝の部分からでも先頭に立ったナムラアトラクト。
軽快に逃げて行った。
1000メートル通過が59.4だから、新馬戦としてかなり速い流れを演出した。
サンヴァンサンが3番手を付いて行って4コーナーでは外から並び、直線は2頭のマッチレースとなった。
最後は1馬身半の差が開いたように、なかなかの好時計であった。

3着のビタースウィートにつけた差は、8馬身もの大差。
ナムラアトラクトのスピードもかなりなのもので、次走すぐにチャンスだろう。
500キロを超す大型牝馬だけに、変わり身と上積みは大きいはずだ。
勝ったサンヴァンサンは、414キロの小柄牝馬だがなかなかの走力。
次走クラスが上がっても、十分にチャンスはありそうな牝馬である。


日曜京都5R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.48.9

勝ち馬:ローズキングダム
(牡2、栗東・橋口厩舎)

パドックから、ローズキングダムとヴィクトワールピサの2頭だけが、目立つ周回。
完全にマッチ競馬の様相であった。
外から好発がヴィクトワールピサ。
内でローズキングダムも好位をキープ。
淡々とした流れで4コーナーまで進んだ。

事件が起きたのが直線入り口。
逃げたラブファイナルがフラフラして、4コーナーを廻る時に外へ張り出てしまい、その外にいたヴィクトワールピサの体を外へと振ってしまった。
その後、ふらつくラブファイナルは内へ切れ込み、直ぐ後ろのモーニングフェイスの前を横切り、一番内で脚を貯めていたローズキングダムの方まで寄っていった。
そしてもう一度外へ出て、再度ヴィクトワールピサの方へと寄っていった。

最内を突いたローズキングダムは、ギリギリのタイミングでラブファイナルからのアクシデントを避けられた。
一番の被害はヴィクトワールピサで、いわゆる踏み遅れとなってしまった。
一瞬の内に前に出たローズキングダムを追いかけたが、2馬身ぐらい先に出られてしまった。
ジワジワと詰め寄ったが、届かずの2着。
3着モーニングフェイスは、5馬身差と水を開けられたが、直線入り口でのあの事件がなければもう少しは差は縮まっていただろうと思われるもの。
でも前の2頭からは完全に差があった感じだ。

最後の2Fが11.3-11.3の攻防。凄い切れ味である。
この2頭は、これからもライバルとなって行くだろうという予感を覚えた新馬戦であった・・。


日曜京都8R
かえで賞
芝1400m
勝ちタイム1.20.7

勝ち馬:コスモセンサー
(牡2、栗東・西園厩舎)

逃げたエーシンダックマンが刻んだラップは、かなり速いもの。
前半3Fが33.5で1000メートル通過が56.2の、超が付くものであった。
2番手横並びから下げたコスモセンサーの松岡Jの判断よろしく、直線では先に出たフェブスカイを、最後のひと伸びで差し切った。

小倉2歳Sを回避したファイティングピサは、10キロ増だがそれ以上に見える馬体。
クロフネ産駒だからユッタリは判るが、ちょっとそれにしてもと言った感じだった。
好発から後ろ目での競馬となったが、同じ位置にいたトシギャングスターが直線でかなり伸びて前に肉薄して行ったのに、ファイティングピサには伸びが今ひとつ感じられなかった。

コスモセンサーは下げて好位の外目。
終始馬の外に位置していたが、揉まれない競馬を心がけたのか。
外と言っても、そんなに大外ではなく許容範囲でのもの。
同じような位置の内目で待っていたフェブスカイが、直線では先に仕掛けて伸びだして勝利と思えた瞬間に、その外からグイと差し切って頭差先着した。
ニシノモレッタは、前に行っている中では一番の粘りを見せた。
直線1Fでも、狭い場所で辛抱できていた感じ。
牝馬ながら勝負根性はかなりありそうだ。
4着メイショウディムに6着ミヤジシェンロンのゴール前の伸びは凄いものであった。
これから混戦の競馬になってくるだろうから、脚質に新味が見出されるのは大きい。
ここらを今後のために見逃せないものである。
レコードは当然だろう。
昨日の未勝利戦から時計が21秒台と速かった芝コース。
まして流れが速い決着では、これぐらい当然。
レコードに驚いていてはいけない・・。
松岡Jの好騎乗が光るレースではあった・・・。