かえで賞など/平林雅芳の2歳戦(11/3)

トピックス

土曜京都1R
2歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.26.6

勝ち馬:カシノピストン
(牡2、栗東・福永厩舎)

アオリ気味のスタートで最初はドンジリ後方だったカシノピストンだが、その後は少しずつ内目を上がって、3コーナーあたりから外目に出して詰めて行き、4コーナー入り口では大外をいい感じとなった。
前へ行った中で3番手の外目につけ辛抱していたグランデワイルドが、直線でバテた先行勢から抜け出した。
しかし残り1Fあたりから、大外をスピードに乗ったカシノピストンが綺麗に差し切った。
3着にも、人気薄の減量松山Jのキリシウマウイングが入り、朝一番から大穴の決着となってしまった。


土曜京都2R
2歳未勝利・牝
芝1600m
勝ちタイム1.34.8

勝ち馬:カスクドール
(牝2、栗東・橋口厩舎)

デビュー戦の直線1ハロンで、気の毒になるぐらいに前が詰まってしまい脚を余したカスクドールが、今日は好発からそのまま先手を主張して、後は並ばれずにゴール板を通過した。
逃げ切り勝ちで1.34.8とタイムが変わらず速く、高速決着が続く京都芝コースである。
2着に内ラチ沿いを進んでいた、人気薄のローザフィオーレが入り、ここも荒れ模様の結末。
人気を分けたミラクルレジェンドは、直線に向くまでは凄い手応えで『これは』と思わせたが、追われてからの伸びは今ひとつ。
まだワンペースな印象であった。
『橋口厩舎の2歳馬が着実に勝ち星を積み重ねていっている』、そんな感じを覚える・・。


土曜京都3R
2歳未勝利
芝1200m
勝ちタイム1.09.2

勝ち馬:ダノンカスガ
(牡2、栗東・音無厩舎)

ゲートの出があまり良くなかったダノンカスガだが、その後はけっこう馬自身が行きたがり、3コーナーでは5番手に上がった。
4コーナーでは3番手。
直線に入ってどんどん前に馬がいなくなるといった感じの内容で、いつの間にか勝っていた印象だ。
時計も1.09.2。
1番人気のメイショウトリノは、逃げた馬の2番手をいい感じで廻り直線に向いたのに、まったく伸びなかった。どうした事か?
3番手テイエムファイヤーの方がむしろ伸びて、一旦は先頭のシーンからダノンカスガの伸びに屈した格好だ。
大本命メイショウトリノの負け方が気になる一戦ではあった・・。


土曜京都5R
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.25.1

勝ち馬:エターナルロブロイ
(牡2、栗東・浅見厩舎)

外枠からメジロレーガンが逃げ、大外枠のエターナルロブロイが2番手と、⑧枠両頭が先行する流れとなった。
前半3Fが35.4とまずまずのペースとなってしまったメジロレーガンは、4コーナーで止まり、スッと2番手からエターナルロブロイが先頭に立った。
残り1ハロンからステッキは3発ほど入れられたが、ゴール近づくにつれて馬なりの手応えであった。
2着にはゲートの出が悪かったナリタシルエットが、内々を進み3コーナーから外へ出し4コナーは大外。
鞍上の後藤Jは、まるで1レースのビデオを見ているような騎乗ぶりで、さすがに前には5馬身ではどうしようもなかったが・・。
新馬戦で1.25.1とかなり速い。
どうも京都のダート戦は速い時計が出やすいようだ・・。


土曜京都6R
2歳新馬
芝2000m
勝ちタイム2.01.7

勝ち馬:アドマイヤプリンス
(牡2、栗東・松田博厩舎)

逃げたシーキングフェイムが、1200メートルを1.15.0の絶妙のペースで逃げた。
2番手を進んだリヴィアローズの伸びはなく、3番手を進めたアドマイヤプリンスが、直線半ばから先頭。
3番手の内で脚を貯めていたドリームジャーニーの弟ジャポニズムが、アドマイヤプリンスの外へ馬体を並ばせに行った時には、予測どおりに2頭のマッチレースとなるかと思えたが、ジャポニズムがそこから内へもたれてしまうアクシデント。
完全に馬体を入れ替えるようなアクシデントだったが、幸いに接触するような事は免れた。
しかし完全に前を行く馬の内へと入ってしまったジャポニズムだけに、態勢を立て直してからでは時すでに遅く3着止まり。
馬の若さを見せてしまったようだ。
勝ったアドマイヤプリンスは、510キロの大型ながら素軽い動きを見せてスッと反応するあたりが、なかなかの素質。
楽しみな馬となりそうだ・・。


土曜京都9R
萩S
芝1800m
勝ちタイム1.46.7

勝ち馬:コスモファントム
(牡2、栗東・宮厩舎)

あまりゲートの出が良くなかったテイラーバートンだが、出てからしばらくして馬の間を抜いて先頭に立ってしまった。
馬まかせの行き方と言った印象で、無理なく先手を取れた。
2番手テイエムハエゲナだが、その内にコスモファントムがラチ沿いを主張してイン粘ばりだ。
3番手の外目に1番人気ヒットメーカーが並び、ジワっとした流れを造っていった。
4コーナーでは、4頭がまったくの横並びとなった。
内からテイラーバートン、その外にコスモファントム。その外へテイエムハエゲナでさらにその外へヒットメーカー。そして一番外がスズカイルマンといった感じで直線向かう。その直後にエイシンフラッシュがいい手応えで待ち構える感じでどの馬も十分に手応えが残っている。そして直線に入った。

意外と外のヒットメーカーの伸びがない。
そんなもどかしさとは別に、内目の進路を取ったテイラーバートンとコスモファントムの伸びが実に良かった。
結局、逃げたテイラバートンが粘って2着。
コスモファントムが、真っ直ぐに突き抜けて快勝であった。
外からエイシンフラッシュが伸びてきたが、届かずの3着。
人気のヒットメーカーは、全然伸びずに馬群の後ろめでの入線であった。

1000メートル通過が58.8、1200メートル通過が1.11.1と、そんな速くないペースなのに、勝ち時計が、スズカマンボがこのレースを勝った時に記録した2歳馬のレコードに並んだ。
本当に、今の京都は芝もダートも高速馬場となっている。
あまりこの速いタイムは参考にできないと思いたい。



日曜京都1R
2歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.54.2

勝ち馬:スナークスペイン
(牡2、栗東・川村厩舎)

1.03.3とまずまずの流れを造ったスナークスペインが、一杯いっぱいに逃げ切った。
2着は中団よりジワジワと順位を上げたマージービートが際どくかなり詰め寄ったが、クビ差届かず。
3着ブルーライトニングは、3コーナー過ぎまで行きたがってしまって、やや折り合いを欠いていたのが惜しまれる。
それでも小差での負け。すぐにでも勝てる馬だろう。
今日はスナークスペインが上手くレースの主導権を握り、まんまと逃げき切ったものであった。


日曜京都2R
2歳未勝利
芝1400m
勝ちタイム1.21.0

勝ち馬:ドリームパレンチノ
(牡2、栗東・加用厩舎)

ゲートの出はそんなに速くなかったドリームパレンチノだが、先に出たルミエールヴェリテの内から前に出て先頭を奪った。
結局、その積極策が良かった。
前半3Fを34.2と、このうえないペースで通過。
最後のさいごまで後続を並ばせない態勢をキープして勝利。
それでいて、勝ち時計が1.21.0と、これもまた速いもの。
2着には、中団の6番手で内にはオメガブルーベリーがいた同じような位置のセレスロンディーが、直線で先に出たオメガブルーベリーの外から追い上げた。
4ヶ月ぶりの実戦を考えると、次走はもっとやれそう。
3着カネトシディオスも、直線見処ある脚を使っていた。
4コーナーでは、ちょっと外を廻らざるを得ない流れで、その分の差だけ届かなった内容。
オメガブルーベリーは、内目の3番手を進み、直線入り口では一旦弾けて勝つのかと思えたが、ゴールでは4着と失速気味。
距離が長いのかも知れない。
減量騎手松山Jの逃げ切り劇であるが、最近なかなかいい仕事ぶりの新人ジョッキーである。


日曜京都3R
2歳未勝利
芝1800m
勝ちタイム1.49.8

勝ち馬:アイウォントユー
(牡2、栗東・梅田康厩舎)

実は、前走で幸Jが乗って凄い脚を使ったキクカタキシードを注目していて、その馬を終始観ていた。
ところが幸Jが乗ってきたこのアイウォントユーが、直線で一番内のラチ沿いを見事に伸びて快勝。
どちらも乗れるのなら、本人がいいと思った方に乗っているのがジョッキー心理であろう。
そこを見逃してしまっていたのが恥ずかしい。

前走時、スタートで寄られて前半レースに参加していなかったアイウォントユーが、今日は五分のゲートから中団の内め。
その直ぐ傍を、キクカタキシード、その外に大本命ネオヴァンドームがいる位置。
相手が外々を廻る流れで、こちらは終始最内と最高のポジション。

4コーナー入り口では、縦位置でラチ沿いを前から3番手の絶好位だ。
同じく、内ラチ沿いの2番手となったバガボンドの直ぐ後ろ。
直線も迷わずそのまま最内へ進路を取り、バガボンドとの脚の伸ばし合いを制して抜け出す快勝だった。

2着には、ゲート入りで随分と気持ちを使ってしまったネオヴァンドームが、勝つ勢いで来ていた。
ややアオリ気味のスタートで、枠順からも外々を廻る競馬で仕方なし。
直線半ばからはかなりいい脚を使ってはいて勝ったかと思えたが、内からから先に抜けられてしまった分での負けとなった。
ゲート再審査となってしまったが、あれだけレース前に気を使ってこの内容だから、次回出てくる時にはアッサリと勝つ馬だろう。

3着バガボンド。
逃げたテイエムフジスターの2番手を進み、直線もそれなりに伸びてはいるのだが、1、2着馬の切れ味には屈してしまった感じだった。
4着のパントクラトールが凄い脚。
4コーナーではブービーの位置。
そこからかなりいい脚を使っているのだが、ちょっと内へもたれ気味にも見えた。
でもこの馬も近い将来勝てる馬だろう。


日曜京都5R
2歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.35.3

勝ち馬:シャルルヴォア
(牝2、栗東・藤岡健厩舎)

スタートを出てから鞍上にステッキで渇を入れられたシャルルヴォアだが、道中でも鞍上の手綱がけっこう動いている程の行きっぷり。
それほどに渋い馬だが、直線での叩き合いからさらに脚を伸ばしての勝利と、かなり強い勝ち方であった。
あまりスタートが良くなかったバーディバーディだが、先に行っていたタガノマージョラムを抜いて内から先頭に出た。
外タガノマージョラムとこの2頭がペースを造っていった。
1000メートル通過が59.8とまずまずの流れ。
シャルルヴォアは5番手の外目ぐらいを追走。
前を行く2頭では、外のタガノマージョラムの方がやや行きっぷりが良過ぎるぐらい。
4コーナーでは、そのタガノマージョラムの外にシャルルヴォアが接近。
しかし、ここでも鞍上がやや気合を入れ直すぐらいであった。

前が3頭並ぶように直線に入ってきた。
一番内がバーディバーディで、中にタガノマージョラム。
そしてその外へシャルルヴォア。
直線残り1Fぐらいから、タガノマージョラムとシャルルヴォアの叩き合いとなったが、最後はシャルルヴォアの鞍上のステッキがうなり、さらに脚を伸ばしての勝利となった。

3着マイネルタイクーン、4着スパートルだったが、5着のタニノロゼットが直線まで内から外へ出してきたのが残り1Fから。
かなりの脚をゴールでは見せていたので、次走大いに楽しみ。
シャルルヴォアは、牝馬ながら496キロの馬体。
道中気合を入れられたりと多少ズブいぐらいでの内容で、こういうタイプの方が先々楽しめるかも知れない。