【京成杯AH】サダムパテック「まずはここに全力投球」

10日、京成杯AH(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。サダムパテック(牡6、栗東・西園厩舎)は助手を背に、終いを一杯に追われ、4F53.5-38.4-24.9-12.6秒としっかりとした脚捌きで坂路を駆け上がった。全体の時計は平凡ながら、先週よりやや時計が掛かる馬場というのを考えれば上々の内容で、中京記念当時のデキをキープしている。

「今朝は上がり重点にしっかりと。夏負けもなく、ここを目標にうまく仕上がってきたね。ハンデも58.5キロなら想定内。左回りのマイルはベストの条件で、サマーマイルチャンピオンもかかってるし、まずはここに全力投球だよ」と西園正都調教師

2012年のマイルCSから長く勝鞍に見放されていたが、前走の中京記念で久しぶりのVゴール。3戦連続の騎乗となった田中勝春騎手とはコンビ結成後、一戦毎に勝ち馬との着差を詰め、キッチリと手の内に入れてきたのも心強い。

現在、サマーマイルシリーズ第2位で、ここはトップを走るクラレントと直接対決。新潟のマイルは初めても、左回りに良績が多く、瞬発力が生きるこのコースは合っているタイプ。もちろん勝ってタイトルを獲る心算だ。