【セントライト記念】トゥザワールド「何の心配もなく」

17日、セントライト記念(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ダービーで2番人気5着だったトゥザワールド(牡3、栗東・池江寿厩舎)は、主戦の川田将雅騎手を背にCWコースに入り、古馬準オープンのクラージュドールと併せて終いを一杯に追われ、2馬身ほど先着。6F81.9-66.8-52.7-38.4-11.7秒と全体の時計は地味ながら、非常に素軽いフットワークが目を引いた。

川田騎手は「『直線は強めに追って』との指示。言うことない動きでしたね。元から完成度が高い馬で、(春から)劇的に良くはなっていませんが、いい頃の感じに戻りつつありますね。何の心配もなくトライアルにいけます」と愛馬の動きに納得の表情。

8月末に帰厩し、坂路とCWコースを併用して入念に乗り込まれているが、ひと追い毎に鋭さを増し、ここ2週はCWでラスト1F12秒を切る強烈な伸びを披露。その動きはやはり間違いなく世代トップクラスだ。

未勝利から弥生賞まで4連勝でクラシックを迎えるも、本番の2戦はどちらも不完全燃焼。最後の1冠へ向けて、皐月賞、ダービーで先着を許したイスラボニータを相手にどういった競馬を見せるのか、大いに注目される。