今後も楽しめそうな勝ち馬がズラリ

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●11/7(土)の東京競馬第5レースの新馬戦で、内田博幸騎手騎乗のオメガクリスマスが芝1400mを1.23.1のタイムで駆け、デビュー初戦を白星で飾った。

「エンジンのかかりは少し遅かった」と内田博幸騎手が語るように、坂下まではモタつき気味のところもあったが、坂を上がってからしっかりと伸び、先に抜け出したインプレスウィナーを外から交わした。「エンジンがかかってからは伸びが良かったです。距離が延びてもやれそうですね」と内田博幸騎手も笑顔でレースを振り返った。

「物見を良くする馬なので、エンジンのかかりが遅いというのは分かります(笑)。多少フラフラするところもあるので、追える内田騎手と合っていたと思います」と語るのは、同馬を管理する奥平雅士調教師。「でも物見をするのは、それだけ余裕があるという風に捉えています。まだハミを噛んだり抜いたりする状態で、牡馬相手に勝てて良かったです。最大目標である来年春に向けて、馬がカッカしてこないように気をつけて調教をしていきたいと思います」と、今後に向けて期待十分といった様子だった。

●同日、東京競馬第6レースの新馬戦では、蛯名正義騎手騎乗のアプリコットフィズが1番人気に応えてデビュー勝ちをおさめた。勝ちタイムは1.34.7(芝1600m)。

「この馬の上(コロンバスサークル)にも乗りましたが、それよりも初戦から動けると思いました。気の良い馬だけど、今日は上手く抜けてくれましたね」と、パートナーを称える蛯名正義騎手。
「まだ一頭になるとフラフラするところがありますから、そこは上手くカバーしていきたい。これから先もテンションが上がらないで、体が減らなければより楽しみですね」
幼さを残しながらも完勝したアプリコットフィズの今後に注目したい。

●また、6頭立てで行われた東京競馬第8レースの百日草特別を勝ったサクラエルドールも楽しみな一頭。 多少ゲートでスムーズさを欠いたが、最後の直線でジリジリと伸び、食い下がるアースガルドとモンテエンをねじ伏せた。

「課題も見つかったけど、勝てて良かったです。今後が楽になりました」と、手綱を取った福永祐一騎手も安堵の表情を浮かべた。 次走に関しては未定のようだが、友道康夫調教師が「距離を短くする必要はないでしょうね」と語ったように、今後は距離を延ばしていく考えのようだ。

●最後に取り上げたいのは、東京競馬第10レースのユートピアステークスを勝ち、3連勝を決めたラドラーダ

道中は中団で折り合って脚をため、直線で満を持して抜け出す危なげないレース振りは、とても昇級緒戦とは思えない内容だった。
手綱を取った北村宏司騎手も「スタートも上手く出てくれましたし、スローでも上手く流れに乗って走れるようになってきました。直線でも前が空くまで待てましたし、良い内容でしたね」とコメント。

現在、調教師リーディングトップに立つ藤沢和雄厩舎から、また一頭楽しみな馬があらわれた。

オメガクリスマス
(牝2、美浦・奥平雅厩舎)
父:クロフネ
母:オメガフォーチュン
母父:フジキセキ
祖母:エリンバード

アプリコットフィズ
(牝2、美浦・小島太厩舎)
父:ジャングルポケット
母:マンハッタンフィズ
母父:サンデーサイレンス
近親:マンハッタンカフェ

サクラエルドール
(牡2、栗東・友道厩舎)
父:サクラプレジデント
母:サクラフューチャー
母父:サクラユタカオー
近親:サクラローレル
通算成績:2戦2勝

ラドラーダ
(牝3、美浦・藤沢和厩舎)
父:シンボリクリスエス
:レディブロンド
母父:Seeking the Gold
通算成績:8戦4勝