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【凱旋門賞】ハープスター 日本馬最先着の6着「悔いはない」
2014/10/6(月)
●10月5日(日) 仏・ロンシャン競馬場 第93回 凱旋門賞(G1)日本初の3歳牝馬による凱旋門賞挑戦となったハープスター(牝3、栗東・松田博厩舎)は6着に終わった。
道中は後方3番手の内ラチ沿いを追走。フォルスストレートでも動かず、一旦は最後方まで下がる場面も見られたが、直線では大外に持ち出されると、やや内に切れ込みながら勢い良く伸びるシーンも。しかし前との差は大きく、6着まで押し上げるのが精一杯だった。
レース後の川田将雅騎手は報道陣の問いかけに、「“いつも通りの競馬を”ということで、馬はそれに応えてよく頑張ってくれました。これだけの期待を集めながら、結果を残せなかったことが申し訳ないです」と真っ先にファンへの謝罪を口にした。
枠順決定後に語っていた懸念が、現実となった。「ゲートではだいぶ待たされて、その影響で普段以上に進んでいかず、序盤は思っていた以上に離されてしまいました」と振り返ったように、直線手前では絶望的なポジションとなったハープスターだったが、最後まで懸命に前を追った。
「4コーナーを回ってくる時の雰囲気は良かったです。“直線で大外へ”というのは戦前からの予定通りでしたし、一瞬だけではなく、最後はしっかり伸びてくれていると思います」とパートナーを称えた。
世界最高峰のレースへ臨むにあたって、「パドックに出るまでは正直、緊張しました」と打ち明けた川田騎手。それでも、「パドックに出てからは穏やかな気持ちでいられましたし、このレースに騎乗出来たことはただただ光栄です。個人的な悔いはありません。これがハープスターの競馬です」とコメントを締めくくった。
松田博資調教師は「初めての経験だし、いつものパターンで負けたのだからしようがない」とサバサバした表情。「もう少し行けていればと思うが、終わったことを言うつもりはない。馬は良く頑張ったと思う。日本に帰って、どの様な競馬をするか期待したい」と前を向いた。前例の無かった3歳牝馬による挑戦は厳しい結果となったが、日本競馬の歴史に新たな一ページを示した。
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