【マイルCS】ミッキーアイル 音無秀孝調教師一問一答

11月23日(祝・日)に行われるマイルCS(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
ミッキーアイル(牡3、栗東・音無厩舎)を管理する音無秀孝調教師の一問一答は以下の通り。

●1週前追い切りで放馬も「悪いことはすぐ忘れる」

-:前走は休み明けのスワンSで先輩古馬を破りました。内容について、先生はどう振り返りますでしょうか。

音無秀孝調教師:休み明けで初めての千四。安田記念でゲートの駐立が悪かったので、それらの課題があったものですから、不安を感じてのレースでした。確かにゲートも満足いく結果ではありませんでしたが、勝てたので、それはそれで良かったのかと思っています。

-:そのゲートですが、その後の様子はどうなのでしょうか。

音:スワンSは出負けしたけども、安田記念よりは良かったと思いますよ。

-:先生にお伺いしなければならないのは、先週の調教前に放馬しましたね。

音:皆さんそれを聞くんですけど、僕もその時は凄く気になったし、49.8(秒)っていう、とんでもない時計。僕も(追い切りを)やる予定はなかったから、考えたら調教師の指示を無視した形でね、勝手にやってしまったから、大誤算なんですよ。

でも、悪いことはすぐ忘れるようにする性格なので、もう今日あたりはなかったことにして考えています。あまりそういうことはクヨクヨしないで、G1ですので、しっかりやらせていただきました。


-:迎えて今週の調教なのですが、4F51秒2、あとは37秒3、12秒4ですから、前走スワンSの時とほとんど変わらない数字なんですね。

音:今週は単走だったし、それと浜中くんに終わって聞いたら「馬なり」だったということと、若干外ラチを頼る素振りを見せたということだったので、そういう遊びをしながら時計が出たというのは良かったと思います。

-:調教に関しては狙い通りと見てよろしいでしょうか。

音:う~ん、もう少し遅くても良かったのですが、結局「馬なり」と言いながら時計が出ちゃう馬なので、もう気にしないようにしています。

●理想は「テン良し、中良し、終い良し」

-:デキについては春、あるいは前走と比べて今回いかがでしょうか。

音:千六は走り慣れていると皆さんご存じだと思いますし、前走から200m延びるとか何とかいうよりも、1400であっても休み明けを叩いた効果は絶対にあるし、落ち着きも1回使ったことで出てくるはずなので、今回の方がゲートなどもスムーズじゃないかなと期待しているんですけどね。

-:改めて、ミッキーアイルのセールスポイントをお願いします。

音:ずっと逃げて勝っているのですが、別に怖がりだから逃げるわけじゃないのです。要はトップスピードに速く入ってしまうがために、他の馬より先に行っているだけでね。“じゃあ逃げなくてもいいのに”という向きもあるんですけど、スタートが良くて、速くトップスピードに入るので、それをわざわざ引っ張って下げる必要もないので、行かせているんです。あと、スタミナ、持久力もあるので、最後まで走り切ることが多いですから、今回もそれを狙ってジョッキーが乗ってくれると思います。

-:理想の展開というと、どういう風になるでしょうか。

音:まぁ、理想は「テン良し、中良し、終い良し」ですが、京都は前半、外回りは坂がありますから、できれば1ハロン、2ハロン目は少しセーブ気味で行けたらチャンスはあると思います。

-:他の馬がスタートを決めて行く時にはどんな形になるのでしょうか。

音:恐らくそういう時はミッキーアイルが出遅れた時だと思いますが、その時は(他の馬に)行かせればいいと思うんですけどね。

-:G1制覇に向けて、先生からの意気込みをひと言お願いします。

音:そうですね。スワンSよりかなりメンバーも強くなっているし、その強いメンバーの中で価値あるレースでG1を勝てたらいいなと思っていますので、応援して下さい。よろしくお願いします。