【カペラS】重賞初挑戦 ダノンレジェンドが鮮やかに逃げ切り!

12月14日(日)、4回中山4日目11Rで第7回カペラステークス(GⅢ)(ダ1200m)が行なわれ、丸田恭介騎手騎乗の12番人気・ダノンレジェンド(牡4、栗東・村山厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:09.5(良)。

2着には5馬身差で7番人気・サトノタイガー(牡6、浦和・小久智厩舎)、3着にはアタマ差で8番人気・メイショウノーベル(牡5、栗東・武田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたダッシャーワン(牡6、栗東・安田隆厩舎)は6着に敗れた。

一昨年の勝ち馬シルクフォーチュンが競走除外となり15頭立てでレースがスタート。サトノプリンシパル、サウンドガガ、エイシンゴージャスらが先手を窺うが、最内からそれらを制してダノンレジェンドが敢然とハナへ。サトノプリンシパルは好位に付け、人気のダッシャーワン、ノーザンリバーは並んで中団を追走する。
快調に飛ばすダノンレジェンドは最短コースをロスなく進み、直線入り口では3馬身のリード。直線に入ってもその逃げ脚は衰えず、後続との差はむしろ開く一方。終わってみれば5馬身差の圧勝劇で初重賞タイトルを手に入れた。
大激戦となった2着は、JBCスプリントでも2着に健闘した地方馬サトノタイガーがアタマ差メイショウノーベルを抑えて中央馬相手に2戦連続の銀メダル。1番人気のダッシャーワンは6着まで。2番人気サトノプリンシパルは初の1200mに戸惑ったのか、余力なく10着に終わった。

勝ったダノンレジェンドはここが重賞初挑戦。今回は12番人気の低評価だったが、デビュー2戦目のポインセチア賞では、のちに全日本2歳優駿を勝つサマリーズにハナ差2着の接戦があり、ここまでの5勝のうち3勝が3馬身差以上突き放す勝ちっぷりの良さを見せていた。
また同じ村山厩舎には今年のダート路線を牽引したコパノリッキーがおり、来年は2頭での活躍が期待される。
馬主は株式会社ダノックス、生産者は米のColtsNeckStables,LLC。馬名の意味由来は「冠名+新たな伝説を作り出すことを願って」。

1着 ダノンレジェンド(丸田騎手)
「前2走で跨っていた高倉騎手が惚れ込み、ここでも乗りたがっていたんです。先約があってチャンスをもらいましたが、くせなども細かく教えてくれた。彼のおかげですよ。ここまでのレースを見て、ゲートでの立ち遅れに注意しました。思ったより集中してくれ、抜群のスタートが切れましたね。ずっとスピードを落とさずに進んでいたのに、能力で押し切れた。最後は遊んでいたくらいです。距離は1400mでもやれますよ。状態がいいときに乗せてもらい、ほんと幸せです」

2着 サトノタイガー(御神本訓史騎手)
「地方ならゲートで尾を持ってもらえることもあり、スタートがいいのですが、JRAでは勝手が違います。ダッシュが一息でした。それでも、この速い流れにも対応し、よく伸びてくれましたね。典型的なスプリンターではなく、距離の融通も利きますよ」

3着 メイショウノーベル(津村騎手)
「勝った馬は強かった。がんばりましたよ。いい位置で流れに乗れ、よく差を詰めています。欲を言えば、もっと内の枠がほしかったですね」

4着 サウンドガガ(柴山騎手)
「4コーナーで手応えが怪しくなりましたが、直線はまた伸び、力のあるところを見せました。勝ち馬は強かったですが、こちらは外々を回りましたしね」

5着 タールタン(後藤騎手)
「スタート後にもっと主張し、勝ち馬の後ろあたりを取るべきだった。後手に回ったのが最後まで響いたね。エンジンがかかり切らなかった感じ。3コーナーでもう少し前に付けていれば、2着はあった。力負けじゃない」

6着 ダッシャーワン(北村宏騎手)
「ゲート内の駐立で少しうわずり、態勢が整い切らなかった。最後までリズムに乗れなかったよ。あきらめずに差をつめているが、脚がたまらなかった」

7着 タイセイファントム(内田博騎手)
「この馬には時計が速すぎる。いいポジションを走れたとはいえ、道中で脚を使わされたよ。2着馬とは差がないし、よくがんばっているんだけどね」

8着 エイシンゴージャス(吉田豊騎手)
「いいスピードがあり、無理なく2番手。でも、直線でもこもこした走りになり、動けなかったよ。まだ3歳だし、これから良くなると思う」

10着 サトノプリンシパル(川須騎手)
「もまれずに自分の競馬ができれば、1200mもこなせると思っていました。すっとスタートし、道中も忙しい感じを受けませんでしたよ。ただ、前走とは4コーナーを回ったときの手応えが違いましたね。それでも、思ったよりも早めにいいポジションに収まることができましたし、今後に向けての収穫はありました」

12着 ノーザンリバー(三浦騎手)
「58キロを背負い、このハイペース。付いていけなかった。追走に余裕がなく、最後は嫌気がさしたみたい。時計がかかる馬場なら変わるよ」

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ダノンレジェンド
(牡4、栗東・村山厩舎)
父:Macho Uno
母:My Goodness
母父:Storm Cat
通算成績:18戦6勝
重賞勝利:
14年カペラS(G3)

ダノンレジェンド

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