【有馬記念】ジェンティル有終Vへ!「ぜひ見てやってほしい」

24日、有馬記念(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ジェンティルドンナ(牝5、栗東・石坂厩舎)は助手を背に坂路へ向かうと、この秋2走とは異なり併せ馬での最終調整。終いだけやや一杯に追われて4F54.5-39.8-26.1-13.3秒をマーク。時計こそ目立たないものだが、併走相手を務めたカーマインを終始手応えで圧倒し、キッチリと先着を果たしている。

石坂正調教師は「今季3回目の競馬だし、今日ぐらいの調教で十分」と納得の表情。ジャパンC前の共同記者会見では「これが最後になるかもしれない」と語っていたが、結果は4着。大目標としていた3連覇が叶わず終わったことで、レース後すぐに陣営はグランプリ出走を示唆。ラストランでのリベンジに燃えている。

過去2年、いずれも回避した舞台に挑むからには指揮官の意気込みも並々ならぬもの。「精一杯走れる状態ですし、ジェンティルドンナの最後を見てやってほしい」とファンに呼びかけた。有終Vに向けて態勢は着々と整いつつある。

ジェンティルドンナ

写真中央、紫のメンコを装着しているジェンティルドンナ


12月28日(日)に行われる有馬記念(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
ジェンティルドンナを管理する石坂正調教師の一問一答は以下の通り。

●ファンへの感謝を胸に「順調な状態で向かえる」

-:まず今日の調教の動き、指示など教えていただけますか?

石坂正調教師:軽く気合をつけるために、併せ馬で最後の調教をやりました。

-:動きはご覧になっていかがでしたでしょうか?

石:思ったとおりというか、“あんなもの”というような時計で順調にやってこられたと思います。

-:先生としても納得のデキでしょうか。

石:今季3回目の競馬ですし、今日ぐらいの調教で十分かと思ってます。

-:前走のジャパンCは、先生からご覧になっていかがでしたでしょうか?

石:十分に頑張ってくれているとは思うのですが、悔いが残るのは、やっぱり馬場がちょっと緩かったと。そういうことですね。

-:そこから有馬記念という選択肢も頭に入れて、ということだったのでしょうか?

石:あと1回、ジェンティルドンナを見ていただきたいという思いが前々からあったのと、引退式も中山競馬場でやっていただけるということなので、“もう1回”という決心をしました。

-:ジャパンCから、この中間の様子を教えて下さい。

石:変わりなく普通に調教をやってきまして、先週、今週と併せ馬で調教消化できましたので、順調な状態で競馬に向かえると思ってます。

-:中山という舞台なのですが、先生からご覧になって、中山の相性というのはどう感じていますか?

石:去年までの中山のイメージは馬場が悪くて、尚且つ結構トリッキーなので、ジェンティルドンナを使いたくないなと思っていたのですが、今年は幸い馬場も良さそうですし、もうここが最後のレースですから、中山に行こうと。そういう風に考えました。

-:ジェンティルドンナにとっては最後の舞台になると伺っていますが、本当にファンの多い馬で、ファン投票2位となりました。ファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

石:ジェンティルドンナをいっぱい応援して選んでいただいて、本当にありがとうございます。ジェンティルドンナは精一杯走れる状態ですし、また、その後には引退式もありますので、どうぞ皆さん、ジェンティルドンナの最後を見てやって下さい。ありがとうございました。

ジェンティルドンナ