【1回京都】ベッライリス…小平奈由木の注目新馬レポート

ベッライリス
(牝3、栗東・平田厩舎)
父:ディープインパクト
母:ベッラレイア
母父:ナリタトップロード

1月12日(祝・月)、京都の牝馬限定・芝1600mにスタンバイしているベッライリスも、ディープインパクトが送る注目株。小崎綾也騎手でデビュー勝ちを狙う。

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。昨年は自己最高となる232勝をマークし、3年連続のリーディングサイアーに輝いた。ハープスター(桜花賞)、ミッキーアイル(NHKマイルC)、ショウナンパンドラ(秋華賞)がG1を奪取した現3歳に続き、この世代でもショウナンアデラ(阪神JF)、ダノンプラチナ(朝日杯FS)が2歳の頂上決戦を制した。来春のクラシックへも大挙して臨むこととなろう。

母ベッラレイア(その父ナリタトップロード)はフローラSを制し、オークスでも僅差の2着に健闘した。同馬の全姉にあたるベッラレジーナもスイートピーSを2着してオークス(10着)へと駒を進めた。繁栄している血筋であり、叔母にディアアドマイヤ(ワイルドラズベリーの母)やピンクパピヨン(カフナの母)ら。シルクホースクラブに総額4000万円でラインナップされた。

ノーザンファーム空港で体力アップが図られ、9月5日にNFしがらきへ。10月17日、栗東に入厩した。30日のゲート試験をパスすると、いったん放牧を挟んで心身を整え直す。12月17日の帰厩後は順調にペースアップ。400キロ程度の小柄な馬体だけに、力の要る坂路でのタイムは目立たないものの、キビキビと動けている。軽い芝なら、母譲りの瞬発力を発揮してくれるはず。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。