高橋摩衣のインタビュートピックス「マイが聞く!宮崎北斗騎手」

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高橋摩衣のインタビュートピックス「マイが聞く!」。今回は3回福島開催で10勝をあげ、躍進著しい宮崎北斗騎手にお聞きしました。

高:福島開催10勝おめでとうございました。凄いですね。

宮:ありがとうございます。でも、落としているレースが多いですからね。全然まだまだです。

高:そうなんですか。落としたレースの中で印象に残っているレースはありますか?

宮:そうですね、落としたレースはどれも悔しいんですけど。…4週目の田所清厩舎のマーブルデイビーとマーブルアローも悔しかったですね。どちらも2着だったんですけど、あと少し何か工夫をしていれば勝てたんじゃないかなって。

高:なるほど。ちなみに田所清厩舎など、結構、関西の馬にも騎乗されていますよね。

宮:はい。いろいろな厩舎から新たに声をかけていただけて嬉しいです。

高:今回の福島開催で、初めてこの厩舎の馬で勝てた、という例もありますよね。

宮:古賀慎厩舎、西園厩舎、羽月厩舎、的場厩舎、目野厩舎ですね。

高:普段から依頼してくださっている先生たちに加えて、新たな人脈も広がって。

宮:そうですね。たくさんの方に支えてもらっているので感謝しています。

高:たくさんレースに騎乗して、自分の中で技術面での成長を感じられる部分はありますか?

宮:褒めてくれる方もいらっしゃいますが、自分ではなかなか…。それよりもキッカケとして、同期のハマ(浜中俊騎手)がG1を勝ったのが大きかったですね。

高:そうなんですか。その時、どう思ったんですか?

宮:うーん、ハマは最高峰の、しかもクラシックレースを勝ったわけですよ。一方、僕はといえば、福島の1週目でたくさん騎乗依頼もいただいたのに、一つも勝てないで何をやっているんだって。気持ちを引き締めたというか、また気合いが入って、何か吹っ切れましたね。

高:同期の頑張りが刺激になったんですね。

宮:そうですね。

高:2週目以降はコンスタントに勝ち星をあげましたけど、気持ちが吹っ切れたことによって、何か変化はありましたか?

宮:以前に比べると、ちょっと強気で乗れるようになったと思います。それで少しは「周りを見よう」と思える余裕が出てきたんじゃないかな、と。僕は元々考え込んでしまう性格なんです。それでいろいろ研究するのはいいんですけど、考え過ぎた分、どんどん自信が無くなっていってしまう事があったんですね。

高:考え過ぎて、悪い意味で謙虚になり過ぎてしまったような感じですね。この福島開催の中での快心のレースはありますか?

宮:5週目のエリモアクアポリスのレースは結構…。2週目にも乗せていただいたんですけど、その時は、スローペースになった時点で「あ、ヤバイ」と思って、外に出してマクッて勝ったんです。

高:なるほど。

宮:5週目もまたスローペースになったんですけど、すぐには外に出さないで、他の馬が外に行く様子を見てから内に突っ込んで行ったのが良かったかなあ、と。とにかく馬の実力があるので、勝たせてもらえました。

高:周りの動きを見てから動けた、と。

宮:はい。今までだったら、前走のイメージのまま外に行っていただろうな、と思って。それで大外をブン回されたりしていたかもしれないですし。

高:今までとは違う乗り方が出来たんじゃないか、と。それは良いですね。今週は東京での騎乗になりますね?

宮:はい。一頭でも多く乗せていただきたいと思っていますので、競馬ラボさんでもアピールをお願いします(笑)。

高:分かりました(笑)。サイト一丸となって応援していきます。今日はありがとうございました。

宮:ありがとうございました。

宮崎 北斗
(みやざきほくと)
1989年3月12日生まれ
[初免許年] 2007年
[所属] 美浦・フリー
[初騎乗] 2007年3月3日1回中京1日目2R オリジナルカラー (3着/16頭)
[初勝利] 2007年4月21日1回福島7日目3R オリジナルカラー
[今年度成績] 636戦37勝(うち障害0戦0勝)
[生涯成績] 1297戦56勝(うち障害0戦0勝)