【京都記念】1週前 キズナ8ヶ月半ぶり復帰へ 早くも万全!

4日、京都記念(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。昨年の天皇賞(春)以来、いよいよ戦線復帰となるキズナ(牡5、栗東・佐々晶厩舎)は助手を背に坂路へ。単走ながらグングンと加速していくと、最後までしっかりとした脚さばき。ハロー掛けが行われる直前の、荒れた馬場状態を選んでの追い切りにも関わらず、4F52.2-38.1-24.8-12.7秒の好時計を叩き出した。

「今朝の馬場は重たいし、この時間だから普通は53秒を切れない。54秒台ぐらいを想像してたんだけどね。この時計だもん。猛時計だよね」「なかなか思うように調整は行かないもんだけど、この馬は(思うように)いくよね」と佐々木晶三調教師は口々に賞賛の言葉を並べる。

昨年12月12日に栗東トレセンに帰厩し、時計になる追い切りはすでに10本以上を消化。「先週、ユタカちゃん(武豊騎手)に乗ってもらって『太い』というなら、今週もコースでやるつもりだった。でも、『今週でも使える』って言っただろ。だから坂路でやったんだ」と“すでに走れる態勢にある”と言わんばかり。

それどころか、「体は大阪杯よりプラス10キロくらい。天皇賞からすると18~20キロぐらいは増えてるけど、太いんじゃないくて成長してる。重厚感が増してきた感じだね」と更なる進化さえ予告した。

骨折で昨シーズンのほとんどを棒に振ってしまっただけに、今年に懸ける想いは並々ならぬモノ。今回はハープスターとの初対戦にも注目が集まるが、「超一流馬が相手のレースになると、走りすぎてしまう可能性があるし、中途半端な仕上げでは使えないよ」と必勝を期して臨む構え。一回り大きくなって帰ってきた“ニュー・キズナ”から目が離せない。