【オークス】地元で反撃なるかルージュ「前走よりも元気な姿で」

20日、日曜東京11レース・オークス(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、桜花賞9着のルージュバック(牝3、美浦・大竹厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.6-36.7-12.1秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「前走後は、厩舎に置いて疲れを取ったあとに天栄へ放牧に出しました。向こうではメンテナンスをしたあとに時計を出し始めましたが、馬が自分から走りたいという気持ちを呼び起こす感じに見えました。天栄で調整しているときの馬の様子を見ると、目が輝いていますし活気が戻っていると思いました。ギリギリまで天栄で調整してからこちらに戻しても良い状態でレースに臨めそうだったので、先週の火曜日に戻しました。

土曜にある程度やって、今日は帰厩後2本目の追い切りでした。全体時計は求めずに終い3ハロンだけどういう反応で上がってくるかを見ましたが、良い動きだったと思います。コントロールに関しては、今まで以上に良くなっていますしその分終いの弾け方が良かったと思います。前走の敗因をひとつに求めるのは難しいですし、複合的なものだと思いますが、僕自身が大きく考えているものとしては、僕自身の桜花賞に向かう姿勢ですね。自分の経験不足が結果に出たかと思います。桜花賞のときは雨の中最終追い切りをして、助手の手綱が滑ってしまいましたが、それすらもコントロール出来なかった辺りは自分のせいかと思います。

前走は良い枠かと思いましたが、結果的にはモミクチャになりましたからね。今回は距離が延びる分、枠順の差は少なくなると思います。前走は輸送を挟んで体が減っていましたが、今回は東京なので450キロ台で出せるかと思っています。東京の2000で良い走りをしていますし、桜花賞よりは条件は良いかと思います。不思議なくらい、戸崎騎手とはこの馬の話をしません。競馬での彼女の背中を知っているのは彼しかいませんし、どういうレースをするかは彼に任せますが、調整に関しては自分が彼女のことを一番よく知っていると思います。

競馬なのでやってみないと分かりませんが、前走よりも元気な姿で競馬場に向かえると思います。桜花賞では、人気を背負ってあの結果だったので申し訳なく思っています。オークス当日の馬を見て良いなと思ったら、また応援してもらえればと思います」


ルージュバック

【戸崎圭太騎手のコメント】
「前走は、位置取りが悪くて馬の力を出し切れませんでした。スタートも良かったですし下げることはなかったのに、あのような乗り方をしてリズムを崩してしまいました。悔しい思いをしましたし、不甲斐ない気持ちで一杯でした。この中間のコンディションは、特に問題はないかと思っています。今までも自分はこの馬の調教に1度も跨っていませんし、そのあたりはお任せしています。東京コースでも1回走っていますし良いと思いますが、どこでも走ってくれるタイプの馬だと思うのでその辺りも問題ありません。

枠順は大外や最内でもクリアしてくれるとは思いますけど、極端な枠でなければ良いかなと思っています。あとはリズム良く、気持ち良く走らせてあげたいですね。初戦からテンションを上げないように気を遣ってきましたが、1戦1戦どっしりしてくるところが窺えますし、その辺りが強い馬という証拠かとは感じましたね。力があって乗りやすいですし、距離が延びるのも不安がなかったので、良いイメージしかないですね。あとは僕次第だと思っているので、オークスではしっかりと騎乗してこの馬の良いパフォーマンスを見せたいと思います」

ルージュバック

▲コントロールは今まで以上というルージュバック