【小倉2歳S】キンショーユキヒメ「馬も良くなっている」

17日、小倉2歳S(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、新馬戦を勝ち上がったキンショーユキヒメ(牝2、栗東・中村厩舎)は助手を背に併せ馬を行っての追い切り。新馬シーズウォーの外を一杯に追われ、6F84.1-67.1-51.7-38.6-12.3秒を叩き出し1.2秒先着を果たした。

「いや~、良かったなあ。デビュー前は先着してても、どこか鈍いところがあった。でも、今週は一瞬で後ろを突き放したからな。うん、一度使って馬も良くなってるよ。前半が速くなりそうだし、ラストを活かす競馬でもいいかもしれないな」と中村均調教師は確かな手応えを感じている様子。オーナー磯野日出夫氏悲願の重賞初制覇へ向け、視界は良好だ。


前走、逃げて未勝利勝ちを収めたサイモンゼーレ(牡2、栗東・梅田智厩舎)は助手が騎乗して坂路での追い切りを終えた。馬なりのまま、余力を残して、4F54.9-39.4-25.1-12.4秒をマーク。

梅田智之調教師は「先週にやってあるし、今週は最後でハミを掛けて感じを確かめる程度。うん、これで十分だよ。前走はスピードの違いで逃げただけ。控える競馬でも問題ないと思うよ。少しテンションが高くなってるところがある。当日の落ち着きが鍵かな」と非凡な能力を感じさせるコメント。今開催相性のいいキンシャサノキセキ産駒だけに、侮れない1頭と言えそうだ。


前走、未勝利勝ちからの出走となるファビラスヒーロー(牡2、栗東・野中厩舎)は武豊騎手が騎乗して坂路で併せ馬。古馬500万クラスの馬をパートナーに0.6秒追走する形から強めに追われ、4F55.5-40.4-25.9-12.4秒をマークし、0.8秒先着という好内容。
追い切りを終え野中賢二調教師は「ここを目標にしてきたし、今週も感触を確かめる程度でやった。うん、状態は変わりなくきてるよ。前走は開幕週の馬場で勝ちに行く競馬をしただけ。今回は出たなりで運ぶ形になるやろな。それでどこまで差してこられるかだよ。開催が進んできた芝はこの馬にはプラス。パワーはあるからね」と順調な過程を踏んでいる様子。北九州記念を快勝した武豊騎手への乗り替わりで、どのようなレースを展開するのか注目だ。