12/26(土)の中山競馬場

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●土曜日の中山競馬の新馬戦は第2レースのダート1200戦と第6レースの芝1600戦の二鞍が行われた。

まず、第2レース・ダート1200mの新馬戦は、ベテラン柴田善臣騎手騎乗のツクバフージンが1.13.9のタイムで優勝した。

レース後、同馬を管理する松山康久調教師は「スタートして行ってしまうのではないかという不安があったので、1200メートルという距離は少し心配がありましたが、遊び遊びで余裕のある走りを見せてくれた。ジョッキーも褒めていましたよ」と語った。
今後に関しては「芝の1600くらいに行きたいと思います」と松山調教師。
「芝の部分の走りも良かった」と既にやれる手応えを掴んでいる様子だった。

第6レース・芝1600mの新馬戦は、クラストゥス騎手騎乗のクインリーグレイスが先団で流れに乗り、最後の直線で馬場の真ん中から抜け出し快勝した。勝ちタイムは1.36.7。

騎乗したクラストゥス騎手は、通訳を介して「パドックの中でも既に準備が出来ていて、馬の調子も良い感じでした。レースでも良い位置につける事が出来ました。馬との間に、あうんの呼吸のようなものがありましたね。こちらの意図を掴んでくれる馬です。最後にちょっと抜いたところがありましたが、これからどんどん伸びていく可能性がある馬だと思います」とコメント。
まだまだ伸びしろのありそうな馬で、今後が楽しみだ。

北村宏司騎手が、3、7、11レースで勝利をあげ、一日3勝の固め打ちを決めた。

第3レース、鹿戸雄厩舎テンノウセイで2歳未勝利を制し「ゲートはこの馬にしては、我慢していました。スタートしてからも上手く付いて行く事が出来たし、コーナーでは外を回されないように気をつけた位置取りで、ひと息入れながら良い感じで回れました。最後も馬が頑張ってくれました」と、笑顔でレースを振り返った。

第7レースの2歳500万下では斎藤誠厩舎クリスタルボーイに騎乗し、先団からレースを進め、最後の直線で抜け出しそのまま押し切った。
「スタートが上手く出ました。道中は、他に行く馬がいたのでそれを見ながら、モマれずにスムーズでした。下が乾いて走りづらそうなところもありましたが、内容は安定していました。力のある馬です」と、納得の表情を浮かべた。

第11レースの師走ステークスでは、相沢厩舎クリールパッションに騎乗し、中団からの差し切り勝ちを決めた。

レース後、検量室前に戻って来ると「上手く行ったよ」と会心の笑みを浮かべた。

「思っていた通り、イメージ通りのレースが出来ました。インコースのポケットで脚をためながら、勝負どころも上手く捌けました。相手も渋太いかったですが、かなり脚をためていたので、何とかなりそうだと思いました。直線は期待通りの伸びでしたね。レースの上手な馬ですよ」

自身の年間最多勝利数を更新中の北村騎手の記録がどこまで伸びるか、日曜日もその手綱捌きに注目だ。