【毎日王冠】試金石のエイシンヒカリ「前走と同じくらい」

7日、日曜東京11レース・毎日王冠(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。エプソムCで重賞初Vを決めたエイシンヒカリ(牡4、栗東・坂口則厩舎)は、2週連続で武豊騎手が騎乗してCWコースへ。先週は7F追いでラスト1F13秒7を要したが、今週は同じ単走でも直線で鞍上がゴーサインを送ると鋭く反応。4F82.9-66.3-50.8-36.7-12.0秒と最後まで脚色が衰えることなくゴールを駆け抜けた。

「先週は7Fから長めにやってもらって、おしまいは時計がかかったけど、今週は良かったですね。先週のひと追いで背肉もとれたし、体も締まってきた感じ。前走と同じぐらいで出れるんじゃないかな」と中村厩務員は実戦モードに入った愛馬の変身に手応え十分。

デビューから無傷の5連勝でオープン入り。暮れのチャレンジCで連勝が止まってしまったが、ひと息入れ、5カ月ぶりの復帰戦となった都大路Sと続くエプソムCを連勝。重賞ウイナーの仲間入りを果たした。とはいえ、G1級の大物とは未対戦。ここはまさに試金石の一戦で「結構なメンバーがそろってるし、楽な競馬にはならないかな。でも、うちのも賞金を加算しないとレースを選べなくなりますから。頑張ってもらいたいですね」と期待を寄せる。

スピードの違いでハナを切り、そのまま押し切るレースぶりは、1998年の毎日王冠でエルコンドルパサー、グラスワンダーを全く寄せ付けなかったサイレンススズカを彷彿させるもの。鞍上はそのサイレンススズカに騎乗していた武豊騎手。ここが新たな伝説の始まりとなるか。

エイシンヒカリ

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