京都金杯/平林雅芳の目

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火曜京都11R
京都金杯(GⅢ)
芝外1600m
勝ちタイム1.34.1
勝ち馬
ライブコンサート(セン6 栗東・白井厩舎)


馬場が緩いとジョッキー連は言う。
なるほど、上がってくるジョッキーのズボンにかなり泥がついている。
そして、レースの前には冬空から雹のような小粒が降ったりしていた。
やや暗雲立ち込める淀競馬場で行われた金杯を制したのは、ライブコンサートだった・・。

大方の予想どおり、マイネルファルケがスタートから出て行った。
カンパニーには屈したが、マイルCSのゴール前の粘りはまだ眼に焼きついている。
と、思ったら外から、同じマイネルのレーニアがスルスルとハナに立った。
マイネルファルケ2番手。
1ハロンぐらい行った時に、2番手マイネルファルケの和田Jが、股の下から後続の動きを確認しているのが見えた。
ここらは10秒6で飛ばしている時だったのだろう。
3コーナーを入る手前では、3番手ドラゴンファングはやや離れ気味だったから速いのか?
4コーナーはそのまま前にマイネルレーニア、2番手マイネルファルケで廻ったが、直線ではマイネルファルケが先になってゴールを目指す。
しかしマイルCS時ほどには、後続との決定的な差はない。
馬場の真ん中から、ライブコンサートがいいタイミングで出てきた。
外めではレインダンス、グッドキララ、そしてその外へ、やっとスマートギアが追いつこうとしているが、何か動きがスローだ。

直線半ばを過ぎて、残り1ハロンあたりでライブコンサートの伸びが一番いいのが判る。
鞍上の岩田Jが、踊るように馬を追っている。
外からは、スマートギアはジワジワといった感じでの伸びで、とても一番前に出る勢いではない。
結局、関西の金杯を制したのはライブコンサート。
スマートギアは、またも2着に終わった。
3着にレインダンス、13番人気馬である。
4着グッドキララ、5着にマイネルファルケだった。

ライブコンサートは、道中は内めでのレース。
ロスのないレースをしているのが、後でパトロールビデオで判った。勝負の鉄則か。
対して、スマートギアはどうしても外々のレースとなってしまう。器用さのないタイプだけに仕方ないのだろう。
ライブコンサートはこれで8勝目。
ここの処負けていても、そう差のないレースばかり。
歴戦の雄で、自分の力を出せる時はかなり強い面を持っている。
そんないぶし銀の勝利でありました・・。