【有馬記念】JC覇者ショウナンパンドラが体調整わず急遽の回避に

12月27日(日)に行われる有馬記念(G1)に出走を予定していた今年のジャパンCの覇者ショウナンパンドラ(牝4、栗東・高野厩舎)が、同レースを回避することを管理する高野友和調教師が発表した。

23日の朝、栗東トレセンの坂路で最終追い切りを行い、4F55.2-40.0-25.9-12.7秒をマークしたが、追い切り後の息の入りが遅く、厩舎に戻って経過を観察したが「万全で出走するには及ばない」と判断。オーナーと相談の結果、回避することを決断した。

高野調教師は「大きなタイトルを獲ってくれた馬で、来年も現役で走る馬なので、ここは無理をせず、来年のために慎重に判断させていただきました。今のところ故障等はなく、血液検査もしましたが、異常はなく、馬房で見ると『どこが悪いのか』という感じなのですが、明らかに追い切り直後の息遣いがいつもと違いました。

先週の追い切りでは池添騎手に乗ってもらって、いい感触がありましたし、ジョッキーの感触もいいということで意見も一致し、週末は正直絶品な動きでした。火曜日も休み明けのせいか、暴れるくらい元気一杯で、今朝も平熱で食欲も万全だったので、何も不安なく追い切りに臨みましたが、今日の追い切りから馬房に帰る雰囲気が『いつものパンドラとは違う』というところです」と回避に至る経緯を説明した。

ショウナンパンドラは6月の宝塚記念で3着と好走し今秋は牡馬との戦いを選択。オールカマーを制した後の天皇賞(秋)は4着に敗れたが、ジャパンCではその天皇賞の勝ち馬ラブリーデイなどを下し優勝。勢いに乗って一気のグランプリ制覇を目論んでいた。
今後については、しばらく在厩して様子を見た後、放牧に出される予定となっている。

ショウナンパンドラ

無念の表情で回避の経緯を説明する高野友和調教師