福寿草特別など/平林雅芳の3歳戦(1/12)

トピックス

土曜京都1R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.13.6

勝ち馬:メイショウナナボシ
(牝3、栗東・岡田厩舎)

混戦を抜け出したのはメイショウナナボシ。
今日が2戦目。ダート戦でガラリと変わる内容を見せて完勝の競馬。
今年早くも、武兄弟のワンツーが2回目となった・・。

3番手の外めにつけたメイショウナナボシ。
4コーナーではもう前に並びかけて直線では先頭をキープ。終いもしっかりしていた。
横並びの2着争いは、道中では馬ごみの中にいたランドタカラが、直線で開いた隙間から頭差出て確保。
続いてスマートアーサイトにサダムトウコンと、頭差の大接戦となった。
1番人気のエイシンリジルは内々の好位でのレースだったが、4ヵ月ぶりが影響したのか、伸びが今ひとつ見られずで5着。
勝ったメイショウナナボシのデビュー戦は芝でのもの。今回はゲートも改善され、前々でのレースで真価を発揮したようだ。
まだまだ道中でフワフワした走りでの勝利だけに、次はもっと良くなりそうだ。


土曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.54.8

勝ち馬:
ロングカムイ(牡3、栗東・長浜厩舎)

積極的に逃げたテイエムバゴオーがゴール少し前まで粘っていたのだが、最後は2頭に交わされて3着。
勝ったロングカムイに2着のプリサイスドリームは、向こう正面から動いた2頭。最近の傾向か、こんな決着が多いこの頃だ。

前走時に返し馬の入りでステッキを使って気合入れをしていたロングカムイ。それが功を奏する結果ではなかった前回から、今回は後方からマクリ競馬でと、まったく真逆な競馬内容で勝ち上がった。
テイエムバゴオーが造った流れは、前半1000メートルで1.04.2だから、決して速くなく自分にはいい流れ。
そこを2コーナー過ぎから先に動いたのが、プリサイスドリーム。
後ろ目にいたのだが、向こう正面で上がって行き、3コーナーでは2番手まで上がった。ちょっと遅れてロングカムイが同じように上がっては行ったが、まだ前からはけっこう後ろ目であった。
でも4コーナーを先に廻ったのはロングカムイの方で、加速をつけて一気に上がって行き、直線では粘るテイエムバゴオーに並び、抜き、そして勝ったもの。
プリサイスドリームは、4コーナーで一瞬前の2頭に置かれ気味となったのが痛かった。
そこから追い上げて2着となったが、ちょっと惜しまれる内容か。

藤岡祐Jがウイナーズサークルから戻ってきた時に、『前走、気合つけて行った馬だな』と確認。
『今日は出遅れたので腹を括ってレースしました。人馬共に直線まで息を残してのレースとなりました』と明快な答えを頂いた・・。なるほどね。


土曜京都3R
3歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.25.4

勝ち馬:エリモエポナ
(牝3、栗東・大久保龍厩舎)

デビュー戦を小差で負けたエリモエポナだったが、今回は誰にも交わされることなく先頭でゴールを切った。
前半3ハロンを35.5で行き、上がり3ハロンを37.4でまとめて完勝であった。

ゲートをいち早く出て、芝からダートに替わる部分も何のその。
外枠からスーッと内へ入れて行き、後は並ばれることなく一人旅。最後まで脚色もしっかりと好時計勝ちであった。ゼンノロブロイの産駒の活躍が目立つ。
2番手を行ったシゲルタダカツが粘ろうとする処を、内めで脚をためていたデンコウラッキーが、ゴール前で頭差交わして2着となった。

勝ったエリモエポナは、490キロあろうかの牝馬。ケイコもかなり動く方だし馬っぷりもいい。
最近は牡馬に混じってのレースで、牝馬の勝ち上がりが多く感じる。
ゼンノロブロイに牝馬、何かハヤリがあるのだろうか・・・。


土曜京都4R
3歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.56.0

勝ち馬:
ロングロウ(牡3、栗東・松田国厩舎)

結果的には圧倒的1番人気に応えた格好ではあるが、何か直線を見ていると前を捕らえれるのだろうかと思える感じだった。半馬身差だったが、ちょっと冷っとさせられる内容ではあった。

バトルアステアの引き付けた逃げとなった新馬戦。
2番手のヒラボクキングを連れての先行ペースは、1000メートルで1.06.4とこれまた遅いもの。
その流れの中団にいたロングロウが、3コーナーから外めに出して少し順位を上げて好位の4番手。しかし何かフワフワした走りだ。
直線をいい感じで抜け出そうとしたバトルアステアを、4コーナーで2番手に上がって追いかけるロングロウ。直線1ハロンを過ぎて、ステッキを1発入れた。
最後の2ハロンが12.1~12.2だから、抜くほうもけっこう脚がいる。
ちょっと抜けたかと思ったロングロウだが、やや内へ入りそうな格好を見せていた。

まだまだ若さばかりが目立っていた内容だったが、初陣を勝利で飾ったのは大きい。数字以上に太く映る馬体であり、これからまだまだ良くなってくるはず。
父も母も鞍上のお手馬だった。これからの活躍に期待だ。


土曜京都5R
3歳未勝利・牝
芝1600m
勝ちタイム1.35.3

勝ち馬:
サウンドバリアー(牝3、栗東・安達厩舎)

関西では初めての、5着までの馬に与えられる未勝利戦の優先出走権馬ばかりで、除外が出た牝馬の芝レース。
その大混戦から抜けてきたのは、直線一気に大外から伸びてきたサウンドバリアー。ちょっと使った脚が違う次元の感じであった・・。

スタートしてしばらくは横一線に馬群が並んで、開いて進む中から出て逃げたルアーズストリート。前半1000メートルを59.2のペースだから、けっこう流れていた。結局は先頭のルアーズストリートが体ひとつ前に出た形で、後続馬は団子状態で進んだ。
結果的には馬群の外々を通った面々が上位に来ていた。動ける時に動いた組に有利になったのは当然の結果か。

勝ったサウンドバリアーは、スタートしてしばらくは最後方に位置していた。
3コーナーでやっと前のグループに入り込む格好。でも差はほとんどない位置だ。
4コーナーでは、前にラフェクレールがいるすぐ後ろに上がっていた。
2着ラフェクレールと3着レッドステラーノは、ほぼ同じ位置でのレースぶり。
レッドステラーノは、スタート出てすぐ窮屈になり位置が悪くなった。下げてから大外へ出て行った格好か。
逆にラフェクレールは、外からやや内めへと進路を取って、道中は馬の中だが真ん中あたりを進んだ。
ここらが直線での攻防に出た感じであった、が紙一重のところだろう。
いずれにしろ、勝ったサウンドバリアーの末脚は凄いものだった。
この2戦はダートで前々でのレース。でも常に1番人気の支持をされていた馬が、今回は芝で無視された感じ。それに反発するような直線での弾け方だった。


土曜京都9R
福寿草特別
芝2000m
勝ちタイム2.01.1

勝ち馬:
レーヴドリアン(牡3、栗東・松田博厩舎)

今日も目の覚める様な脚を使ってレーヴドリアンが快勝。
デビュー戦こそドレスアフェアーに負けたが、前走の未勝利戦といい今回といい、しっかりした末脚。スペシャルウィークの芦毛馬で、なかなかな馬だ。

メジャーテーストの逃げから始まったレースの流れだったが、向こう正面に入り動きが出た。後ろにいた武豊Jのドレスアフェアーが外から前にスルスルと進出。3コーナでは先頭に踊り出て行った。
前半1000メートルが60.4の通過であったが、遅いメジャーテーストの逃げを嫌ったのか武豊Jのドレスアフェアーが動き、3コーナーから先頭に立って行った。
後でラップを見ると、3コーナー地点が残り800メートルの標識であるから、その前の200メートルの通過が13.1と、かなり遅い流れであった。そこを読んでの動きと解釈できる。
流れはその後も速くなってはいない。2番手にはブラックゼットがいい感じで上がってきて追走し、その後ろに1番人気のミッキードリームが位置していた。さらに後ろのモーニングフェイスの内に、レーヴドリアンの顔も見え出した。

直線半ばまで頑張っていたドレスアフェアーを交わしてブラックゼットが並び、交わす勢いだったが、ミッキードリームも並んできた。
そかし、その横を一気にレーヴドリアンの脚が良く、それこそシュンという感じで一番前に出て行った。最後はもう流すだけのゴールだった。

勝ったレーヴドリアンは、あまりスタートが良くなく後ろから。
最初のコーナーではドレスアフェアーより後ろであった。
2コーナーでは馬群の一番後ろ。3コーナーではモーニングフェイスの後ろ。
直線でも、そのモーニングフェイスの内を抜いてきた。
そして抜け出してから、鞍上の藤岡祐Jがオーロラビジョンを見て後続の動きを確認するのを二度ばかり見た。それほどの余裕の勝利だったと思える。
最後の2ハロンが11.5~11.6のラップである。それを見ればこの馬の凄さが良く判るというもの。第三の馬が出現かと思える勝ち方だった・・。



日曜京都1R
3歳未勝利・牝
ダ1800m
勝ちタイム1.55.6

勝ち馬:
クリスマドンナ(牝3、栗東・池添厩舎)

4コーナーでステッキをかなり入れられて上がってきたクリスマドンナが、直線でも伸びが良く、内から脚をのばしてきたランブリングローズを抑えて勝利。
朝から池添Jの勢いがいい。

ゲートを出てから各馬が勢い良く飛ばして行き、6、7頭が先手を取る勢いで前を行った。
2コーナーで、タガノシビルが先頭でアドマイヤオンリーが2番手となって隊列が収まるかと思ったが、向こう正面に入ってまた後続馬が差を詰めて、前から後ろまでの馬群がそんなに長くならずに続いた。
1000メートルが1.03.5だが、息の入らない流れとなって、馬群は終始固まったまま直線に入って来た。

1番人気のテーオールネサンスが、向こう正面で位置を上げて好位の外め、その後ろをクリスマドンナが続いていた。
4コーナーで先行グループの外めに取り付いて直線に入ってきた。
4頭が並ぶ直線1ハロンだったが、一番外のクリスマドンナが伸びて勝利。
2着は内で脚を貯めていたランブリングローズが4コーナーで隙間を狙って出てきたが、勢いがついているクリスマドンナに負けた感じであった。

何せ、池添Jの勢いを感じるレース。今が旬なのか、絶好調と思える騎乗で“打つ手がことごとく当たる”、そんな表現は失礼か・・。


日曜京都2R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.14.3

勝ち馬:
トシザマキ(牝3、栗東・西浦厩舎)

トシザマキがやっと勝ち上がった。ダート2戦目での勝利。遅きの感じであるが、今日は完勝と思える内容で力強かった・・。

あまり出自体は速くなかったトシザマキだが、開いている内めから順位を上げて、3コーナーから4コーナー手前ではもう先頭から内めの3番手に上げていた。
直線入り口で外へ出して、前を行くクリノキンバリーに並びかけたのが残り1ハロン。ステッキを使っていたのもそこらまでで、後は流し気味のゴール。
2着はウインジェラルドが伸びてきて確保した。
逃げたクリノキンバリーが3着に粘り、その後ろへ急追してきたのがワンダーバライル。この脚がなかなか目立っていた。


日曜京都3R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.54.2

勝ち馬:メメビーナス
(牝3、栗東・藤沢則厩舎)

前走初ダートでいい脚を使ったメメビーナス。終わってみれば今回もキッチリと走った。ダートがいいのか、この2戦は見違える内容であった・・。

やや先を急ぐ馬が多い流れとなった。ナムラフォーエバーが先頭で、2番手がドンイースター。この2頭がやや後続を離して逃げた。
前半の1000メートル通過が1.02.2だから速く、やはり3コーナー過ぎに後続馬に吸収されてしまった。
4コーナーを先頭で廻ったのは、スーサンストリーム。
まだ4頭ぐらいが並ぶ横一列だったが、手応えも抜群で出たタイミングも良かった。
一番外へ上がってきていたのがメメビーナス。
内ラチ沿いに前を行くスーサンライダーを一完歩ずつ詰めて行くメメビーナス。
鞍上の武豊Jのステッキで少しずつ差は縮まり、ゴール寸前でやっと半馬身交わして前に出た。


日曜京都4R
3歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.7

勝ち馬:
ペプチドソロモン(牡3、栗東・境直厩舎)

圧倒的人気のペプチドソロモン。
あまりゲートの出は良くはなかったが、押して上がって行き3コーナーでは4番手まで上がった。直線半ばから追い出しての勝利であった。
逃げたのはスーサンハリケーンで、2番手トウカイナックル。
その2頭の外へ並んだペプチドソロモン。直線でもその2頭が粘ろうとしていたが残り1ハロンから追い出したペプチドソロモンが、突き放して前に出た。
後ろから追いかけてきたのがウォーターリズム。
直線で外へ出してからの伸びは凄いもので、かなり前へ行っているペプチドソロモンとの差がみるみるなくなってきていた。だがセーフティリードとなっていただけに、ペプチドソロモンは悠々のゴール。
ウォーターリズムも、ゴール前ではやや外めへ逃げ気味だったのか、勢いは直線半ばの感じとは違ってはいた。
3着は、直線で追い上げてきていたメイショウヴァルナが入っていた。

坂路で上がり24秒台を連発のペプチドソロモンが、力を十二分に発揮した新馬戦であった。
逆にケイコが地味だったウォーターリズムだが、潜在能力はなかなか。
道中もやや窮屈なシーンもあったし、直線半ばで見せた脚はおやっと思わせるもの。
次走は確勝級だろう。そんな印象のレースでした・・。


日曜京都5R
3歳未勝利
芝2000m
勝ちタイム2.02.1

勝ち馬:ファイブイーグル(牡3、栗東・須貝尚厩舎)


暮れの中京あたりから、川島Jも活躍が目立つ。勝負事は流れが肝心であり、そんな勢いを感じる競馬でもあった・・。

ゲートの出自体は速くはなかったが、押して押して行ったファイブイーグル。
内枠を利して、最初のカーヴに入る時はいい感じで先頭。2番手に安藤勝Jのアイファーライアンが続いた。先頭を行くファイブイーグルと2番手アイファーライアンが一番接近したのが、残り800メートルの標識のところで、1馬身ないぐらいだったか。
4コーナーまで貯めていたファイブイーグルだったが、コーナーを廻る時には一気に差を広げて行った。

直線に入って、ステッキに呼応して伸びるファイブイーグル。あっと言う間に5馬身近く差が開くと、アイファーライアンはもう伸びる脚がなかった。
一旦サイカニアが2番手に上がったが、その外からアドマイヤタイシが伸びて追ったが、前を行くファイブイーグルとの差は決定的で届く差ではなかった。

前半1000メートルを1.01.7のペースで逃げた川島Jファイブイーグル。
4コーナー手前からのスパートはお見事。前走の中京での一戦、そして中間のケイコでの感触、ここらがそんな自信のレースとなったものだろう。アッパレな一戦であった・・。


日曜京都6R
3歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.35.9

勝ち馬:
ゲシュタルト(牡3、栗東・長浜厩舎)

ケイコに乗って『走る!』と言っていた武豊Jのゲシュタルトの感触だが、一方で『少し怖がりな面がある』という課題もあった。能力を出せればの想いでみていたが・・。

3コーナー手前では、前のグループが7頭。その4番手ぐらいの外めに、圧倒的人気のゲシュタルトがいた。先頭には最内プレストンシャトーでナムラボルテージ、そしてスコッツブラフと続いた。3コーナーと4コーナーの中間点に、残り600メートルの標識がある。
前半1000メートルを58.9だからけっこう流れていた。4コーナーに入って行く前でも先頭のプレストンシャトーに半馬身差にナムラボルテージで、また半馬身差でスコッツブラフ。頭差の外にゲシュタルトと、俄然、馬群が凝縮されてきていた。そしてコーナーでは横一列に並んで直線に入ってきた。

直線に入って内から2頭目のナムラボルテージが抜け出した。その外へゲシュタルトがジワッと体を前に出してくるが、なかなか一気に交わす感じではなかった。
ゴールまで残り20メートルぐらいの処で、やっと前に出たゲシュタルト、そんな感じであった。
外からバトルドンジョンがいい脚を使って上がってきていたが、2着争いまで。ゲシュタルトと2着のナムラボルテージの着差は半馬身、3着バトルドンジョンはハナ差届かずの3着であった。
最後の2ハロンが12.4~12.1とかかっているように、前半けっこう流れていた新馬戦。
ゲシュタルトも前々でのレースで、気を抜かさない様な鞍上の肩ムチが終始入っていた。でもまずは初戦をクリアしただけに、次なるステップへと進めることが出来るゲシュタルトの勝利に安堵の気持ちでありました・・。



月曜京都1R
3歳未勝利・牝
ダ1200m
勝ちタイム1.13.7

勝ち馬:
クールジャズ(牝3、栗東・目野厩舎)

ポンと外枠から出て行ったクールジャズ。結局はそのまま逃げ切っての勝利。
前半3ハロンを36.0の楽なペースで主導権を握ったのが、ゴール前の粘りに繋がったか・・。

逃げたクールジャズに、2番手のローズバレーがゴール手前まで粘っている流れ。そこへ喰いこんできたのがハートフルボディ。しかしクビ差届かずの2着であった。
その人気のハートフルボディは、好位の内めの5、6番手を進んで、4コーナーで前の馬群をさばくのにやや時間がかかって追い出すのが遅れた感じか。
そこがこの接戦を紙一重で分けたところだった様だ。
勝ったクールジャズは、マイペースの逃げを打てたのが大きく、初勝利のゴールを踏んだ。


月曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.56.2

勝ち馬:
エリモサプライズ(牡3、栗東・宮本厩舎)

大混戦のレースを制したのは、伏兵のエリモサプライズ。
好位の集団の中でじっと我慢していたが、直線で先に仕掛けた出て行ったユメミルテーラーの外に並びかけて、ゴール寸前で競り落とした。

先手を取ったニホンピロビーナスに、2番手がヤマイチジャパン。
先行馬が造った流れは、1000メートルを1.04.3のまずまずゆったりとした流れ。
逆に後続も追走が楽で、4コーナーでは一番外へユメミルテーラーが上がってきていた。
直線1ハロン手前から先頭に踊り出たユメミルテーラーだが、突き放す感じではなく、何とかリードを取ろうとするがジワジワとした感じ。そこへエリモサプライズが後ろから追いついて並び交わして、先にゴールへ入った。
3着に内からエンジェルプレスも伸びてきてはいたが、前にまでは届かず。
エリモサプライズは、4コーナーではユメミルテーラーが上がってきた時に内でまだじっとしていた。4コーナーを廻りきってから外へ出しての追い出し。脚を貯めている分で伸びが違った感じだ。
勝ち時計も上がりもそんなに速くない一戦は、混戦を物語っている・・。


月曜京都3R
3歳新馬・牝
ダ1400m
勝ちタイム1.26.3

勝ち馬:
ハニーメロンチャン(牝3、栗東・平田厩舎)

ゲートの出も一番速かったハニーメロンチャン。
芝からダートに替わっても、全く問題なくそのまま先頭をキープ。
4コーナーでは前3頭が横並びになったが、直線ではまたひと伸びして3馬身差の逃げ切りとなった。最後までステッキを使わず、手綱を押しての勝利だった。

前半3ハロンを35.9とまずまずの流れでレースを造って行ったハニーメロンチャン。上がり3ハロンも37.5ではなかなか後続も詰め寄れるものではない。
5、6頭いた先行集団から離して2馬身ぐらい後ろを追走のルナドリームが、直線では末脚を伸ばしてきて2着。
3着は、前に行っていたグループでスナークヒロインが粘ったが、惜しかったのはその後ろのマルヨシャトル。
4コーナー手前の手応えが抜群に良くこの馬が一番の強敵と思えたのだが、馬をさばくのに時間がかかってしまっていた。でも次走要注意の馬だろう。

勝ったハニーメロンチャンは、ゴールへ入ったら直ぐに走るのを止めていた。いわゆる省エネ馬。エコ・ホースだ。無駄なところでは走りたくないと言った性格か・・。鞍上の評価も『走るよ』であった・・。


月曜京都5R
3歳未勝利
芝1600m
勝ちタイム1.34.6

勝ち馬:
タバルナ(牡3、栗東・佐々木晶厩舎)

直線で力強く先頭を駆け抜けたのはタバルナ。
サクラバクシンオー産駒であるが、デビュー戦から鞍上が意識して終いを生かすレースをしている馬。
今日もやはり前半はユッタリ、そして直線に入ってからゴーサインを出すといった内容で、2着馬に1馬身半の水を開けてしまう切れ味。
母の血にサンデーサイレンスが流れるこの馬、かなりな大物と思える競馬っぷりだ・・。

スタートから気持ちよく逃げたビッグウィーク。
前半3ハロンを楽な35.0で行き、1000メートル通過も59.3とこの上ないペースで行けている。直線も内ラチ沿いを勝ちパターンで、最後に仕上げにかかっていたはず。それを、馬場の真ん中ぐらいから一気に加速して上がってきた馬がタバルナであった。
最後の3ロンは34.4とメンバー中でもちろん抜けた脚。
パトロールビデオでジックリこの馬のゲートからを見ると、スタートも五分、ジックリ行かせて馬の中、3コーナーでは後ろから数えて6頭ぐらいのところ。4コーナーで外へ出してからの追い出しだ。
鞍上の佐藤哲Jがジックリと育ててようとしているのが良く判る乗り方。
この馬はちょっと今後も注目していきたい馬だ。


月曜京都6R
3歳500万下
ダ1800m
勝ちタイム1.53.3

勝ち馬:
ソリタリーキング(牡3、栗東・石坂晶厩舎)

注目の2戦目を迎えたソリタリーキング。
デビュー戦で負かした相手が中京でやはり大差で勝ちあがって、よりその評判を上げた格好となり、戦前からどんなレースぶりをするのか注目の1戦となった。相手はレッドバリオスが最有力と思えた。またデビュー戦のように後ろからでは通用しない現級と思ってもいた戦前。しかしそんな思惑も何のその、本当に夢を持たせる走りで駆け抜けた。
レースの前半は、最内枠のバルデッツアが行ったが、関東馬のガッツボーイが馬場の中央をハンドルが利かない感じで行ってしまった。
向こう正面、3コーナーと先頭だが、1000メートル通過を1.01.8と速い流れであった。

2コーナーではブービー、3コーナーでは少し順位を上げたソリタリーキングだが、4コーナーを入る時には5、6番手の外めでもう着差のない処まで上がってきていた。
そして直線に入って先頭に立ち、ステッキを4発ほど入れられていた。
直線半ばでローレルレヴァータが一瞬迫ってはきたが、交わされるほどの勢いでなかった。最後の1ハロンが11.7をマークしていた。
レッドバリオスは、直線に向かう時にはもう手応えがあまり良くなく、2着から5馬身差も開く3着だった。

ゆっくりとパトロールビデオを見ると、直線でゴールへ向かう前からの映像でまっすぐ走っているのが良く判った。いわゆるブレない走りで、いい走りをしているのが私の素人目でも判った。
吉田勝己さんが握手を求めて近寄ってきてくれた。生産者も嬉しい勝利内容なのだ。
次走は東京6日目のヒヤシンスS(1600ダート)になりそうだ・・。