【弥生賞】反撃へ手応えスピネル笹田師「どんな競馬をしてくれるか」

2日、弥生賞(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

昨年の朝日杯FS2着のエアスピネル(牡3、栗東・笹田厩舎)は、助手を背に坂路での最終調整。終い軽く気合を付けるとスムーズに加速して0.7秒追い掛けた3歳未勝利のコウザンアプローチをクビ差捕らえてゴール。4F53.4-39.0-25.2-12.1秒をマークした。

中間は坂路とCWコースを織り交ぜ入念な乗り込みを行い、先週は坂路で自己ベストタイの好時計。追い切りを見届けた笹田和秀調教師も「先週までにしっかりやってあるし、今週は馬に負担をかけないような調整。予定通りにこられていますよ」と順調さをアピールする。

新馬、デイリー杯2歳Sを連勝して臨んだ前走の朝日杯FSはリオンディーズの豪脚に屈して2着。ただし、勝負どころで自分から勝ちに行って3着以下とは決定的な差を付けており、勝ち馬の目標にされた展開面の厳しさもあったことは確かだ。

「休養前と比べていくらか馬体は増えているけど、まだ精神的には子どもっぽい面が残っています。ただ、レースにいけば真面目に走る。ここでどんな競馬をしてくれるかな」と師は笑みを浮かべたが、鞍上はこの弥生賞で2度の3連覇を含む7勝を挙げている武豊騎手。名手の秘策も注目される一戦となりそうだ。