【チューリップ賞】ジュエラー猛時計マーク「G1に向けていい走りを」

2日、チューリップ賞(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

シンザン記念2着のジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は助手を背にポリトラックコースで、古馬1000万のエイシンノーティスを1.5秒追走。5F63.6-49.2-36.0-11.2秒の猛時計をマークし、僚馬に0.4秒先着した。

仲田調教助手は「先行した馬を追いかける形で。直線で併せ馬になったし、予定通りのメニューがこなせました。最後もいい反応でしたよ」とこの調教を振り返る。「前走と同じぐらいの状態で臨めそうです。前走は負けたとはいえ、強い競馬でしたから。G1に向けていい走りをして欲しいです」と話した。シンザン記念では牡馬相手にただ1頭後方から脚を伸ばしての2着。桜花賞と同じ舞台の前哨戦で主役候補に名乗りを上げる。

ジュエラー


阪神JF7着からの巻き返しを目指す、アルテミスSの勝ち馬デンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川厩舎)は、川島信二騎手を背に(レースは川田将雅騎手)CWコースで単走。馬なりで4F54.0-39.3-11.7秒をマークした。

前哨戦に向けて軽めの追い切りとなったが「先週にしっかりとやってるからね。今週はサッと流す程度で十分ですよ。予定通りにこられています」と佐藤調教助手は話す。未勝利1着時には直線で斜行する面なども見せていたが「馬体、動きに重苦しいところもないし、真っ直ぐ走れるようになってきたように成長も感じられます。能力は高い馬だし、今年の初戦でどういう走りをしてくれるか楽しみです」と、成長した愛馬の走りに期待を抱いている。

前走、阪神JFでは3着に入ったブランボヌール(牝3、栗東・中竹厩舎)は岩田康誠騎手を背に坂路を単走での追い切り。強めに追って4F52.6-37.8-24.8-12.3秒をマークした。

管理する中竹和也調教師は「良かったね。時計はともかく、パワフルでダイナミックに動けてた。もう少し余裕を持たせた仕上げでいくつもりだったけど、考えていたより出来上がってきてるかもね」と話した。阪神JFが初めてのマイル戦であったが3着と好走。今回も同舞台でのレースとなるが「前走でマイルへの適性も見せてくれたけど、今回は休み明け。気負いなく走れるかどうかがポイントかな。本番が楽しみになる走りをして欲しい」と、間隔が開いての実戦には一抹の不安を抱いている様子だ。