【ヴィクトリアM】1週前 不動の女王へパンドラ高野師「いい感じの走り」

4日、ヴィクトリアM(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、大阪杯3着から3つ目のG1タイトルを狙うショウナンパンドラ(牝5、栗東・高野厩舎)は、池添謙一騎手を背にして坂路へ。3歳未勝利のジングルベルロックを0.1秒追走し、相手の脚色を見ながら終い気合を付けるとスムーズな加速でアッという間に3馬身先着。格の違いを見せ付け、タイムは4F54.7-39.3-25.5-12.6秒を計時した。

昨年のこのレースは今思えば意外ともいえる7番人気8着。次走の宝塚記念3着から秋のジャパンC制覇へと結びついたのだが、1年を経て陣営も調整を手の内に入れ、高野友和調教師は「1週前にジョッキーに乗ってもらうのは、この馬のパターン。いい感じの走りをしていましたね。時計の数字には現れない“良さ”というのも確認してとれましたから。去年は大阪杯のダメージが思いのほか大きかったけど、今年は回復が早かったですからね。正直、マイルというのは適性ではないかもしれませんが、東京という舞台がソレを補ってくれるのでは」とリベンジの手応えを掴んでいる。

まだ10回という浅い歴史ながら、過去の勝ち馬にはウオッカ、ブエナビスタ、アパパネといった歴史的名牝が名を連ねる古馬牝馬最強マイラー決定戦。3つ目のG1タイトル奪取で女王の地位を不動ものとしたいところだ。

ショウナンパンドラ