3歳500万下など/平林雅芳の3歳戦(1/31)

トピックス

日曜京都1R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.14.4

勝ち馬
ウインジェラルド(牡3、栗東・安田隆厩舎)

勝ち時計が1分14秒台での決着となり、ウインジェラルドに凱歌が上がった。
園田の川原Jの手綱で直線はグイグイと伸びて快勝だった。

一番いいスタートはバンブアミーゴだったが、中からテイエムウミユキに最内からリビングプル-フもダッシュを利かせ出てきた。
外のバンブーアミーゴが控えた3コーナーでは先頭はリビングプルーフで、半馬身後ろにテイエムウミユキ。
3馬身後ろにバンブーアミーゴ、その右後ろにウインジェラルドが迫って来ていた。

4コーナー手前では前2頭が並ぶ。
直後の内にウインジェラルドが絶好のポジションで、手応えもかなりい良かった。
外のバンブーアミーゴの外へキングタキシードで、さらにその外にマイトップイモンが上がってきていた。しかしいくらか外へ流れ気味だった。
そして直線へ入って来たが、並んでいた前の2頭の外へウインジェラルドが出して来た。
前の2頭ではテイエムウミユキの伸びが優り、先に出たかと思った瞬間に外のウインジェネラルドが伸びた。
一気に前を捕らえて2馬身の差をつけてのゴール。先行した2頭がそのまま2、3着に粘る結果となった。

先週にランドタカラの4着ウインジェネラルドが連闘で臨んできて、すかさずの勝利。
冬場で馬体が絞り辛い時期だからの積極策が功を奏したものだろう。
勝ち時計が遅いのに対して上がり時計はそう遅くはないのだから、流れが前に楽だったのだろう・・・か。


日曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.54.4

勝ち馬
アキノグローブ(牡3、栗東・須貝彦厩舎)

1頭分だけ開いている内ラチ沿いを抜けきてきたアキノグローヴの最後は独壇場となった。
今日が初ダート戦のアキノグローブだが、デムーロJの手綱さばきで見事快勝であった。

ペース自体は1000メートルを1.02.8だから速くはないのだが、終始前3頭が横並びに近い隊列で、3コーナーでは前のグループ6頭が団子となって進んでいる流れ。
その中で前の3頭を見る形で最内を進むアキノグローブの手応えが、終始楽で仕方がない勢いだ。
4コーナーでは先行グループ3頭にもう1頭加わって4頭が並んだ。
それらを見る形となったアキノグローブだが、まだまだ追い出さなかった。
残り1ハロンを残すあたりでメイショウエバモアの内がスッと開いた瞬間を見逃さず、ステッキで気合をつけて入って行った。
そこを抜けたら前には誰も居ない。アッと言うまに視界が広がったアキノグローブは、もう手綱を押すこともなく後ろを確認して流し気味のゴールとなった。
絡まれながらも何とか粘るメイショウエバモアだったが、最後はタマモアルプスとアドマイヤマリンにも抜かれての4着。
最後の2ハロンが13.0~13.0とかかっている様に、もう脚もそうは残っていなかった。

前で隊列を造っていた3頭でテイエムバゴオーだけが脱落。道中の行きっぷりもそう良くなかった。休み明け3戦目で疲れが出てのだろうか。
何せ、勝ったアキノグローブのコース取り、鞍上のデムーロJに導かれての勝利だけが光っているレースでありました。


日曜京都3R
3歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.26.6

勝ち馬
スコッツブラフ(牡3、栗東・清水出厩舎)

2番手から危なげなく抜け出したスコッツブラフ。
いい先行力がありダート戦ですぐに答えを出した様に、ダートは間違いなくいい様だ。

メイショウヴァルナが逃げて2番手にスコッツブラフ。
3番手が内にビーチパーティーが続き、外にアクティビューティ、その後ろにメルシーサイレンスが続く先行グループ。前半3ハロンが35.7と少し早速い流れ。
3コーナーを過ぎてけっこう前が固まって行っていた。
4コーナー手前で、前の2頭の外へ後続馬も並んできた。
3番手の内ビーチパーティーが絶好の位置となって直線に入った。
2番手を進んだスコッツブラフが内のメイショウヴァルナに並びかけて抜け出ようかとした時に、外からメルシーサイレンスもいい伸びを見せて馬体が並びそうになったが、そこからまた内のスコッツブラフが鞍上の池添Jのステッキに呼応して伸びて、その差の1馬身が縮まらなかった。
最内のビーチパーティーも一瞬伸びかけたのだが、そこからが伸びあぐねた。
前の2頭から2馬身差での3着。その後ろには、内からヒシアピールが目立つ伸びを見せて4着に入って来ていた。

ゲシュタルトが勝った新馬戦で、前へ行って終い一息となってしまったスコッツブラフだが、今回は力強く勝ち上がった。
まだ芝でもデビュー戦だけでは何とも言えないはず。
次走を芝にするのかダート戦に行くのかで、陣営の気持ちが判るかも・・・。


日曜京都5R
3歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.51.1

勝ち馬
アグネスジャスパー(牝3、栗東・河内厩舎)

河内厩舎の今年の新馬は、3頭エントリーして全て抽選で負けて除外。
昨日はその1頭ヒシラグジャリーが府中で勝ち名乗り。
こちら京都でも、アグネスジャスパーが影をも踏ませぬ楽勝と、次々に新馬デビュー戦を勝ち上がるハイレベルな内容だ・・・。

府中で勝ったヒシラグジャリーと2週に渡りケイコで互角の動きを見せたアグネスジャスパーが、スッと先手を取って行った。
普通ゲートが開いて最初の1ハロンは静から動へと移るので、1ハロンは余程でないと12秒を切れない。そして2ハロン目はダッシュも付くので、短距離戦で10秒台、それ以外でも11秒台と速くなるのが当然。
それなのに、このレースでの2ハロン目が12.2と凄くユッタリとした流れで推移している。そんな芸当の逃げが出来るアグネスジャスパーは、折り合い面で苦労することはないはず。
新馬戦ではこのうえないスローな流れでレースを造って行った。1000メートル通過が1.03.7と、これまたかなり遅い。
上がり3ハロンを11.8~11.5~11.7と、凄い切れ味勝負となって、当然それを造ったアグネスジャスパーが快勝となった。
ゴールまで手綱も動かず、追ってなかったはずだ・・。

2番手を進んだスペシャルロードが伸びあぐねて、内ラチ沿いの3番手を進んでいたスマイルタイムが伸びて2着。
3着にゴール前でいい伸びを見せていたファーマレッドが伸びて来ていた。
勝ち時計に上がり3ハロンも平凡であるが、まったくの馬なりで勝ち上がったアグネスジャスパー。
真価が問われるのは、次走のトライアル戦であろう・・。


日曜京都6R
3歳500万下
芝1400m
勝ちタイム1.21.6

勝ち馬
オメガブルーハワイ(牝3、栗東・笹田厩舎)

先手を取って逃げ込まんとするレディアルバローザを、ゴール前で外からキッチリと捕らえたオメガブルーハワイ。
府中での新馬戦でもそうだったが、勝負強い印象の勝ち方であった・・。

先手をアーリーデイズが取って行くのかと思われたが、最内からダッシュを利かせてレディアルバローザが出て行った。
3コーナー手前では、内から1馬身ずつの間隔でレディアルパローザ、アーリーデイズ、ブイコナンと3頭が前に出た。
そのうちにジョーモカ、ルクソールシチーが続き、オメガブルーハワイ、ボンジュールメロンと続いた。
3コーナーを前の3頭がやや接近しながら廻り、4コーナーでも隊列は変わらなかった。
外めに出してきたオメガブルーハワイが、コーナーリングがあまり巧くないのか、外へ流れ気味に見えた。
直線に入って、内ラチ沿いを粘るレディアルバローザ、残り1ハロンで外の2頭ルクソールシチーとオメガブルーハワイが伸びて来た。
しかし、レディアルバローザが何とか粘ったと思った瞬間に外のオメガブルーハワイの伸びが優り、体ひとつ前に出ていた。
そして際どく伸びていたのがボンジュールメロンで、最後はレディアルバローザにハナ差まで詰め寄っていた。

オメガブルーハワイは決して強いと思わせる内容ではないのだが、勝ち上がっている。そんな感じのこの2戦だ。
いわゆる勝負強いという表現がいいのかも知れない。
道中はそうでもないが、直線ではなかなかにシブい脚を使っている。
これで2戦2勝で、次はトライアル戦へと駒を進める事となるはず。そこでどんなレース内容となるのか。
今日のこのレースの上位に入った馬は牝馬ばかり。今年も牝馬が揃っているのかも・・。