マズルブラスト&戸崎圭太がセレンを降す/金盃【南関東】

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10年2月3日(水)に大井競馬場で行われた第54回金盃(SⅡ)(4歳上、南関東、別定、ダート2000m)は、戸崎圭太騎手騎乗の2番人気・マズルブラストが優勝。勝ちタイムは2:06:1(不良)。

2着には1/2馬身差で1番人気・セレン(牡5、船橋・佐藤賢厩舎、石崎隆騎手)、3着には5番人気・クレイアートビュン(牡6、浦和・小久智厩舎、的場文騎手)。

レースはロイヤルマコトクンがハナ。シャレーストーンが掛かるのを抑えるように2番手。セレンは中団、そのセレンの前でマズルブラストはレースを進めたが、4コーナー過ぎから、持ったままでマズルブラストが進出すると、早めのスパート。
セレン、クレイアートビュンらがしぶとく追い詰めたが、マズルブラストが後続を完封。2走前の勝島王冠で、大差先着を果たしたセレンに雪辱を果たした。

勝ったマズルブラストは、近親に昨年のJRA・アーリントンC2着のマイネルエルフらがいる血統。
馬主は吉田照哉氏。生産者は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「銃を発射した際に銃口から吹き出す発射ガス」。

04年11月にデビュー勝ち。3歳時には、東京ダービーでシーチャリオットの3着など、早い段階から頭角を現していたが、4歳時の06年に東京記念勝ち。そして、続く07年も大井記念を制するなど、南関東長距離戦線で活躍。
一時は勢いも衰えたものの、昨年秋から、復活気配。前走の報知オールスターカップで、2年7か月振りの重賞制覇を収めていた。

【戸崎圭太騎手のコメント】
「スタートは上手な馬なので、本当に道中の折り合いだけを専念していました。相手は一頭(セレン)かなと思っていたので、意識しながら乗ってました。
長くいい脚を持っている馬ですし、休み明けからも充実した競馬ができていましたし、乗り易い馬で感心しています。道中の手応えも良かったですし、最後は馬も根性を出してくれて、信じてました。
(蹄音で)セレンが近付いてきているのがわかったんですが、馬も歯を食いしばってくれたので、僕も最後まで一生懸命乗りました。本当にここへきて充実してきているのがわかるので、これからももっともっといい競馬ができると思います。
雪が降ってから、寒くなってきましたが、今日は競馬場に来て頂いて、ありがとうございます!これからもマズルブラストはいい競馬をみせてくれると思うので、応援よろしくお願い致します!」

【川島正行調教師のコメント】
「戸崎君が言った通りに乗ってくれました。セレンに負けて、悔しい思いをしていたので、あの馬に勝った事は感激しています。
『(昨年の勝島王冠でセレンに完敗)前回はセレンに先に動かれたので、今回は先に動けよ。脇の下から、(セレンの)動きをよく観て先に動けよ。』 という形で、レースを運べた分、半馬身をつける事ができたんじゃないかと思います。」

マズルブラスト
(牡8、船橋・川島正厩舎)
父:ホワイトマズル
母:セーヌリバー
母父:ノーリュート
近親:マイネルエルフ
通算成績:43戦13勝
その他の南関東重賞勝ち:
10年報知オールスターカップ
07年大井記念
06年東京記念

こちらに掲載されている情報、結果、全成績・払戻金は、
主催者・南関東4競馬場発表のものと必ずご確認・ご照合ください。