エルフィンSなど/平林雅芳の3歳戦(2/6)

トピックス

土曜京都1R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.13.7

勝ち馬
エリモレインボー(牝3、栗東・鹿戸明厩舎)

前走の1200ダートで内容も一変したエリモレインボーが、1番人気の支持に応えて先頭でゴールした。

好発馬のハートロックが先手主張かと思えたが、内からリュンヌが出て行った。
その2頭の後ろを最内枠のシャイニーベスト、その外にエリモレインボーが付けて行った。
3コーナーを過ぎて、前2頭の外にもうエリモレインボーが並びかける様に出て行った。
4コーナーを通過する時点では、前の3頭が横並びとなる展開となった。
直線に入ると、3頭の真ん中のハートロックが脚を伸ばして前へと出て、その外へエリモレインボーが後続の位置をを確認する様に見ながら追い上げた。
先に出たハートロックをユックリと交わし、前に出てゴールを目指した。
4コーナーで、中団の中でアドマイヤマスターの後ろを追走していたトーブプリンスが、外へ出して追い上げた。
直線残り1ハロンぐらいからは、この2頭の勝ち負けとなった。
前を行くエリモレインボーを追い上げるが、馬体を並ぶまで行かないチーブプリンス、1馬身差の2着であった。
3着ハートロック、直線でいい脚を使ったアンジェリークダダが4着だった。

エリモレインボーは、前走がカレンチャンの3着。
2番手を粘ったものだが、今日も13秒台での決着と短距離は安定した内容。
鞍上石橋守Jも今年の初勝利。人馬ともに嬉しい勝利となった・・・。


土曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.54.1

勝ち馬
ヒラボクキング(牡3、栗東・大久保龍厩舎)

結果的には、圧倒的1番人気のヒラボクキングが勝ち上がった。
好位の4番手を進んだが、前2頭が後ろを離して飛ばすシーンもあってどうなる事かと思っていたが、直線で力強く抜け出したのはヒラボクキングであった・・。
先に2コーナーを先頭に廻ったのはニホンピロアワーズ、外にヤマイチジャパンといった形であった。
しかし向こう正面に入ると、外のヤマイチジャパンがむしろ前に出て、主導権を握ろうとする、そんな感じの流れであった。
その2頭の後ろにいたイカイカブラウンが、むしろ前2頭と段々と差が開き出していった。
その後ろが内にヒラボクキングで、外がサヴァラン。
そしてまたそこから後続が離れるたて長の隊列であった。
3コーナー過ぎて、体半分前に出ているヤマイチジャパンの方が押して押しているが、内のニホンピロアワーズはかなり余裕がある手応えといった感じ。
後ろではヒラボクキングが前にだいぶ接近はしてきているが、まだかなり差があった。
4コーナーへ向かうあたりでは、かなり後続馬も接近。
イカイカブラウンは下がっていき、サヴァランももう手応えに余裕がなくなり馬群の中となった。
直線に入って、内ラチ沿いから手応えどおり脚を伸ばしたニホンピロアワーズが先頭に踊り出たのだが、すぐにヒラボクキングの勢いが増して追い越して行った。

最後は、ヒラボクキングが2着ニホンピロアワーズを1馬身、2馬身と引き離してのゴール。
しばらく空いた3番手争いに、ジョープライドが終いなかなかの脚を使って上がってきた。
終わってみればデビューの新馬戦でそれぞれ3着だったヒラボクキングとニホンピロアワーズがここで1、2着。
新馬戦のレベルがけっこう高かったものと推測も出来る。そんな結果となった。


土曜京都3R
3歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.26.6

勝ち馬
ディオメデス(牡3、栗東・清水出厩舎)

今回はダート戦へと矛先を向けてきたディオメデス。と言うよりも距離を短くしてきたといった印象か。
追い出しをかなり辛抱しての勝ちだった様に、まだまだ折り合い面で課題はあるが、まずは1勝が先決の今回だったはず。
これからまだまだ面白い仕事をしそうな馬なのは確かだ。

逃げたシゲルタダカツ、その外へナムラフォエバーが並びやや速いペースとなった。
ディオメデスは最初はそうでもなかったが、1ハロン過ぎぐらいから馬の中を前へ前へと進んで行った。
2ハロン行ったあたりでは、前の2頭の外へ並びかけるぐらいの行きっぷりだ。
前半3ハロンが35.5とやや速い流れでも行きたがるディオメデス。そんな感じで3コーナーを3頭が雁行して行った。後ろは少し離れ気味となっている。
4コーナー入り口では、完全に前3頭が並び直線へと入ってきた。まだ3頭とも余力は残している。
直線1ハロンを過ぎたあたりで追い出す3頭だが、まだまだ外のディオメデスは追い出しを我慢している。
3頭の真ん中のナムラフォエアバーの手応えが一番良くない。
最内のシゲルタダカツが前へ出ようとした瞬間に、外ディオメデスの追い出しが始まった。そしてゴールでは何とか前に出ての勝利となった。
結局その3頭がそのまま1、2、3着へと入る結果。着差はクビ・クビの際どいものであったが、ディオメデスの力が優っていた一戦であった・・。

1000メートル通過も1.00.0と決して息の入る流れでない処を行きたがっているディオメデス。
初戦の新馬戦の内容からは、決して短距離馬ではない。レースを覚えて馬自身が行きたがってきているのをこれからどう対処していくかが課題であろう。
能力は芝で終いの切れを見たい馬かと思う・・。


土曜京都4R
3歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.55.3

勝ち馬
メテオロロジスト(牡3、栗東・池江寿厩舎)

スタートから前へ出て行ったメテオロロジストが、向こう正面では鞍上のルメールJが後ろをチラッと見る余裕の先手。
結局は一度も馬体を並ばせずに押し切っての勝利となった。今年も新馬戦で好成績を上げる池江寿厩舎である。

ゲートで、グリッターウイングがややダッシュがつかず。
最内枠のナムラアレグロ、中からコックスバザールと出て行くも、外からメテオロロジストの勢いが付いて先手となった。
2コーナーを先頭はメテオロロジストで、2番手タイトルホルダー、3番手にはコックスバザールで、向こう正面に入ってもこの隊列は変わらなかった。
その遅い流れに、外からグリッターウイングがスルスルと上がり並びかけた。3コーナーに入る手前で、ルメールJがチラッと振り返るシーンもあったメテオロロジストだが、3コーナーを過ぎて2番手には4頭が横並び。
ここらで一番内のタイトルホルダーの手応えがやや怪しくなった。
4コーナーに入るあたりで、外から2番手にグリッターウイングが上がった。
直線入り口では、先頭メテオロロジストの外にグリッターウイングだけが並ぶ格好。そこから2馬身ぐらいと後続との差は開いた。
前の2頭では、グリッターウイングが追い出そうとした瞬間にやや内へもたれたのか、鞍上の四位Jのアクションが止まった。

結局、メテオロロジストはそのまま手綱を少し押したぐらいでステッキは使わずで、ゴ-ル板を過ぎた。
2番手グリッターウイングも、もはや何もしないでのゴール。そこから等間隔でナムラアレグロ。
圧倒的人気のメテオロロジストの勝利。スローの流れにした事もあって、上がり3ハロンが37.1としっかりしたものであった。


土曜京都5R
3歳未勝利
芝1600m
勝ちタイム1.36.4

勝ち馬
テイエムキングダム(牡3、栗東・柴田見厩舎)

4コーナー入り口では4頭が横並びになる接戦、そこから直線で抜け出したのがテイエムキングダムとジョーヴァリアント。その2頭の追い比べとなったが内のテイエムキングダムが抜かせずにゴールではクビ差出て待望の勝利をあげた・・。

前へ行ったのが、デムーロJのドクトルジパゴと藤田Jのフラッパーウイング。そんなにペースは速くはない。
3コーナーでは内のフラッパーウイングが下げて、外にテイエムキングダムが上がってきて2番手に並んだ。
その後ろにジョーバリアント、さらにその後ろにコスモサイキックと、外にはタニノロゼットが並んだ。
4コーナー手前では、先頭がドクトルジパゴだけで、後続がズラリと4頭が並ぶ流れ。
一番内にフラッパーウイングで、その外にテイエムキングダム、さらにジョーヴァリアント、そして一番外へマルティニークが追い上げて来ていた。
そして直線へと入って来た。
最内が脱落して、中の2頭が出て行った。テイエムキングダムが内で、外のジョーヴァリアントとの叩き合いとなった。
勢いからは、やや外のジョーの伸びが良さそう思えたが、内のテイエムキングダムがなかなか抜かせない。
むしろゴールが近づくと、前に出てきだしたのはテイエムキングダム。最後はクビの際どいものだが、ハッキリと先着したのが見えた。

前半1000メートルが1.00.4とゆったりと進めた流れ。
上がりの3ハロンも36.0とそんなに切れ味を要求されていないのだが、逃げたドクトルは自滅。
2番手のテイエムキングダムが渋太く伸びての勝利となった。
この2戦が1600で差のない内容だった様に、この距離でも持ち味を発揮できた様子だ。
2着は、少しレースが開いていた分で最後の詰めが甘くなったジョーヴァリアントだが、勝利は近いはずである。
3着が、長い脚を使ったマルティニーク。もう少し前半から行けるようだと、もっとやれる感じの競馬内容だ・・・


土曜京都6R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム2.29.6

勝ち馬
エクセルサス(牡3、栗東・石坂厩舎)
ロードオブザリング(牡3、栗東・笹田厩舎)

このコーナーを担当してから、初めての1着同着であります。
本当にゴール前は内か外かまったく判らないものでした。
勢いでは、やや内のロードオブリングが優っていたかと思えたのですが、スローで流れる映像ではまったくの五分。長~い写真判定の結果、同着となったものでした。

レースを引っ張って行ったのはスナークスペイン。向こう正面では単騎先頭でやや後続を離し気味となった。
その2番手にエクセルサスで、直後にはレッドバリオスが内、外がメイショウウズシオ。その後ろがやはり2頭、ロードオブザリングとブラックゼットが並ぶ中央勢、その後ろが笠松から参戦の2頭だ。
3コーナーを過ぎると集団が凝縮されて、先頭から一番後ろまでそんなに差がなくなり始めた。
4コーナーでは、先頭がかろうじてスナークスペインだが、後ろもエクセルサス、メイショウウズシオ、ブラックゼットと横に並んできた。直線入り口では4頭が並び、その後ろにもレッドバリオスとロードオブザリングと2頭が並び、6頭が団子状態となって最後の詰めにと入った。

直線1ハロンで、ほぼ横一列に6頭が並びだした。
最内に進路を取ったレッドバリオスの勢いが、前に出ているエクセルサスより上廻りそうになった。外のメイショウウズシオの伸びも悪くなかった。
そんな中を、レッドバリオスとエクセルサスとの間、をロードオブザリングがグイグイと伸びてきた。
その勢いは、まだ番前で粘るエクセルサスをも交わして行く感じであった。
交わしたような届いてない様な感覚でのゴールだった。

長~い、長~い写真判定の結果、やっぱり同着となった。
直線入り口からずっと先頭を守りきったエクセルサス、と後ろから付き抜けてきたロードオブザリング。
終わってみれば1番人気と2番人気馬の決着と、お客さまは相変わらず御目が高い・・・。


土曜京都9R
エルフィンS
芝1600m
勝ちタイム1.36.1

勝ち馬
エーシンリターンズ(牝3、栗東・坂口則厩舎)

終わってみれば、やられたかの思いのエーシンリターンズ。
3戦前の時だけ、中館Jが直線で前がつかえてまったく追えずじまいだった馬で、前走の勝利はある意味では当然と思えるもの。
それが今回もまた直線で内めからスルスルと出てきた時に、先程の念を思ったもの。
競馬はかならず続いているもの。それを忘れがちになってしまい、もったいない事ばかりである・・。  ゲートが開いた瞬間にポンと出ていたのが、外のアイアムルビー。もう1馬身も前に出ている。
そのまま先頭でのレースかと思っている処を、内からカスクドールが出て行った。
そして2番手にもタガノジョーカーが出て行き、3番手にアイアムルビーが収まった。
3コーナーでは、その3番手の内ラチ沿いにエーシンリターンズが上がってきた。
前半1000メートルが1.01.0とゆったりとしたペースとなり、前が有利な流れで4コーナーへと向かって行った。
5番手の外めに、ヴィクトリーマーチが上がってきて直線へと入って行った。

内で粘るカスクドール、その外からスルスルと伸び出すエーシンリターンズ。
外ではアイアムルビーが伸び、さらにその外からヴィクトリーマーチが追い上げてきた。
しかし内のエーシンリターンズがもう前へ出てだいぶ水が開いた感じとなった。
外の2頭では、ヴィクトリーマーチの伸びが良く、前を追った。
だいぶ差は縮まってはいるが、届くにはゴールまでの距離がなさ過ぎ、結局、半馬身届かずの2着だった。
3着はアイアムルビー、やはり距離1600は多少長いのか?
4着にマシュケナーダが突っ込んできていた。
エーシンリターンズは内々でレースを進める競馬巧者。経済コースで脚を貯めて直線でいち早く抜け出るレースぶりは、未勝利戦とまったく同じ。
まともに力を発揮した時は、これで2勝2着2回とパーフェクト。
桜へ向けての、クセものと言っておく。
2着のヴィクトリーマーチもまだキャリア2戦であるが、内容は外々を廻ってのこの結果。
賞金加算は出来なかったが、まだまだあるトライアル戦で権利を取っていけるものと思える・・。