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稽古の動きのまま、しっかりと伸びたトロワゼトワル!【平林雅芳の目】
2017/7/4(火)
17年7/2(日)3回中京2日目5R 2歳新馬(芝1600m)
- トロワゼトワル
- (牝2、栗東・安田隆厩舎)
- 父:ロードカナロア
- 母:セコンドピアット
- 母父:ハーツクライ
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今日は上質の馬、2頭の勝ち馬を紹介したい。まずは5Rの牝馬新馬戦でロードカナロア産駒のトロワゼトワル。 稽古でCBC賞出走のオメガヴェンデッタとCWで併せて問題にしない脚力。これはいきなりから勝ち負けと思わせる稽古の動きだった。実戦でも、すっと2番手につけて、前を行くエムケイフローラルを交わして先頭に立ったラスト200。後ろから来た同じロードカナロア産駒のレッドシャーロットの追撃をクビ差凌いでの辛勝となったが、相手のレベルも高いものであった。
稽古どおりにいかない新馬戦。若さゆえに、廻りが替わるだけで物見とか影やいろんなことに敏感になって、力を発揮できないケースがある。そして馬自身の精神力、根性、走る気持ちだろう。毎回、毎レースで人気になってまったく走ってくれない新馬を見る。 このレースでも、戸崎Jの乗ったローズベリル。ブラックスピネルの下と言うことで、人気も沸いたのであろうか。ただ稽古ではCWでそう速い時計も出ていなく、何とも言えない部分もあった。 トロワゼトワルに3着のエムケイフローラルは、CWに芝で反応のいい処を見せていて、それなりに結果を出せそうな雰囲気はあった。そしてMデムーロJのレッドシャーロット。CWでも半マイルぐらい、そう速いものを出してはいないが、厩舎の手応えと鞍上も稽古の感触から、ソコソコの評価を与えていたものだろうと思える。
エムケイフローラルが、1000mを1.01.7のスローペースに落としての逃げ。2番手をガッチリとマークして行ったトロワゼトワルが直線半ばで捕らえるだけ、のはずだったが、そこは若馬。何やら内に壁を造るような恰好で、ラスト1ハロンを走っている。物見でもしているのだろうか。それでいてレッドシャーロットの猛追を何とか退けたのだから、持っている馬だと思える。そのレッドシャーロットは、4コーナーまで勝った馬の後ろで待機。直線で外へ出して前を追いかける流れで来た。11.4~11.7の速い上がりのなかで前を捕らえようという姿勢も好感。このロードカナロア産駒もなかなかであろうし、すぐに勝ち星が来るものだろう。前の3頭は、出世しそうな雰囲気であった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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