3歳500万下など/平林雅芳の3歳戦(2/21)

トピックス

日曜京都1R
3歳未勝利・牝
ダ1200m
勝ちタイム1.13.3

勝ち馬
スズカローゼ(牝3、栗東・橋田厩舎)

前を行った3頭が、そのままゴールまで争う典型的な行った行ったのレース。
勝ったのはクロフネ産駒のスズカローゼ
今回は距離を短縮しての参戦。クビ差の辛勝であったが答えを出した。

スタートは五分だったが、外からスズカローゼが僅かに顔を覗かせて行くと、すかさず内からグリーリーレイが行った。
そのまま2頭が前へと出て、3番手にキクノアルバ。結局このままで、4コーナーを廻った。
前半3ハロンが36.1と、これまた理想的な流れ。直線でも勢いが衰えず、後ろから強烈な脚を使う馬もいない。
逃げ粘るグリーリーレイをゴール前で交わしたスズカローゼに軍配が上がった。
3番手を進んだキクノアルバが逆に直線で離されたが、3着を確保。前に行くのがいかに大事かと思えるレースだった。

スズカローゼはデビュー戦が芝で好位から失速、2戦目にダートの長いところを使ったが、終いが今ひとつ。
それで今回距離を短縮してきたものだが、姉も短いところが良かった馬。適性があるのかどうか?
何せ直線入り口からゴールまで鞍上の上村Jが追いっぱなしであった。次走が正念場となりそうだ。


日曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.55.3

勝ち馬
サイカニア(牡3、栗東・友道厩舎)

今日も圧倒的1番人気に支持されたサイカニア
スッと逃げたマキハタビリケンの2番手につけるレースとなった。
直線1ハロン過ぎてもゆっくりと追い出して、ゴール前にマイネルトレースの猛追は受けたが、キッチリと勝利をものにした。

スタートで押して押して、外からマキハタビリケンが行った。前走と同じ戦法である。
内からナリタシルクロードが、外からサイカニアもいいスタートで前へと出て行った。結局2コーナーを廻ってそのままの態勢で進んだ。
1000メートル通過が1.04.5とまずまずの流れ。
4コーナー手前では外へ後続馬が詰めてきて4、5頭が接近するが、最内のナリタシルクロードがちょっと手応えが怪しくなってきた。

直線に入っても前の2頭の勢いは悪くない。残り1ハロンを過ぎたあたりで先頭のマキハタビリケンを交わしたサイカニアが抜け出た。
そこへジワッと位置を上げてきていたマイネルトレースが追い上げてきて、マキハタビリケンを抜き去り、前を行くサイカニアに迫ったところがゴール。

2番手から抜け出したサイカニア。前走は相手が強く2着だったが、今回は負けられない一戦。
前走と同じような時計での勝利も、前々でのレースだけに気にならない。
2着のマイネルトレースは、今日が初ダート戦。むしろいい内容であり、これも勝利は近そうだ。
マキハタビリケンも、前から少し離されたが相手次第だろう。
ナリタシルクロードは、少し下降気味なのか4コーナーでの手応えで見劣った。
4着のゼットチャンプが、4コーナーで4頭並ぶ大外で。少し兆しが見えてきた感じか。


日曜京都3R
3歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.25.6

勝ち馬
ヒラボクソング(牡3、栗東・角居厩舎)

前走の名古屋でクビ差負けのヒラボクソング。今日は距離を短くして臨んできた。着差はクビ差ではあったが危なげない勝利。
速い流れでの2番手を楽に追走してのもので、時計も速く先々が楽しみな勝利だ。

逃げたエイシンフルハートが、前半3ハロンを35.0と少し速い流れで行く。
その2番手を単騎追走のヒラボクソング。直線に入っても早めに並びかけての積極策。
3番手を進んでいたシゲルタダカツが追い上てきてゴール前1ハロンでの攻防となったが、半馬身、そしてクビと詰め寄っては来られたが、抜かされそうな勢いには見えなかった。
最後の1ハロンが13.4とかかっていたように、全体の流れは決して遅くはなかったものを追走しての勝利。
距離を短くしたのがヒラボクソングに良かった。

そしてまたしても2着のシゲルタダカツ。今回は大幅に時計も短縮してきたが相手が悪かった。
3着はメイショウテキーラ。4コーナーで3番手の内から外へ出しての伸びだったが、思っていた程に伸びていない。
4着ナイスミーチューが凄い脚。今回初ダートでのもので、次走はもうチャンス十分だろう。

ヒラボクソングの勝ち時計の1・25・6はなかなかにいい。前日の3歳500万下の勝ち時計と同じである。これならば上へ行っても楽しみな時計であるのは間違いない事実。これでもう少し貯めが出きる様ならばもっとよくなるのだろう・・。


日曜京都5R
3歳未勝利
芝2000m
勝ちタイム2.02.7

勝ち馬
マルカボルト(牡3、栗東・羽月厩舎)

今回はブリンカーを着用したマルカボルト。積極的に出て行って、道中もマイペースでの逃げ。最後まで脚色もまったく衰えず危なげない勝利であった。
ハリウッドスターが少し水を開けられた2着で、ブルーモーメントは内から伸びあぐねていた。

好発はテイエムチェリーだったが、内からマルカボルトが迷いなく出て行く。
2番手にミッキーボンボンが続くが、一度も並ばれずにそのままゴールまでグルリと廻ってきた感じだ。
ペースが落ち着いて、1000メートルが1.03.4とこれ以上ない先行馬ペース。
向こう正面で、メイショウリベットが外から追い上げて好位をキープしたぐらいで、そんなに動きがないままで直線へと入ってきた。
2着には内々をキープしたハリウッドスターが4コーナーもインから抜けてくる。3着には、キクカタキシードが外から追い上げてきていた。
1番人気のブルーモーメントは好位での競馬。直線でも手応えがあったが、最後の伸びに鋭さを欠いた。

マルカボルトは、最後はステッキを4発ぐらい。これは気持ちを引き締めた感じでのもの。
最後の1ハロンだけ12.0であったが、ここはもう流し気味なのだろう。ひとり旅での勝利であった。


日曜京都6R
3歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.36.5

勝ち馬
ワシリーサ(牝3、栗東・山内厩舎)

4コーナーでは4頭が横一線に並ぶ混戦。その大外を廻ってきたワシリーサだが、直線でも伸びが良く、混戦から抜けだした。
2着も、タガノタッセルが上がった処ところを、外からシエラネヴァダがゴール前で伸び、ハナ差交わして何とか1番人気の意地を見せた・・・。

逃げたイサミユニヴァースに並んで行ったローレルベオウルフ
3コーナーから4コーナー中間での動きだったが、後続も4頭ぐらいが並んで追走していた。
ここらで1000メートルが1.00.6だからそんなに流れは速くはなく、上がり勝負、決め手勝負といった新馬戦となっている。
そんな感じから、直線へ入って外からワシリーサの伸びが際立っていい。スコンと抜けていく直線1ハロンの伸びであった。
それを追う様にタガノタッセルも伸びて来たのだが、ゴール寸前に外からやっとエンジンのかかったシエラネヴァダにいい脚を使われて、ハナ差交された。

勝ったワシリーサは、好発から抑えてじっとして好位づけ。3コーナー、4コーナーも、外々を廻りながらもじっと脚を貯めていた。
その後ろにいたタガノタッセル、そしてさらに後ろのシエラネヴァダと揉まれないレースをした馬が上位に来ている。
流れも遅く、なおかつ直線でもそんなに切れが要求されない新馬戦だけに、そんな結果が出ているのかも知れない。
残り少ない新馬戦の鞍、これからまだまだ馬も出てくるだろうし、混戦は毎回、毎度となりそうな気配だ。


日曜京都7R
3歳500万下
ダ1800m
勝ちタイム1.53.8

勝ち馬
メテオロロジスト(牡3、栗東・池江寿厩舎)

エーピーインディの子供ゴールデンミサイルを父とするメテオロロジストが新馬戦からの連勝となったが、若さを見せてしまった直線での動きに、ヒヤッとさせる内容だった。
そこらが今後の課題だろうが、ダート戦での能力はかなりなものと思わせるものだった・・。

当初は府中のマイル戦を予定していたメテオロロジストが、抽選負けで除外となり、京都戦へと矛先を向けてきた。
でも新馬を勝ったコースでもあり、逃げ切りの内容もよく、ここでも1番人気の支持。
直線入り口では4頭が横並びになる流れでも、手応え十分。
そして追われた直線であったが、外へと少し膨れ気味。ちょうど追い上げきて外にいたアドマイヤテンバの前に入る動きとなった。
そこで審議となった。さらにもう一度そんな動きがあって、牝馬のアドマイヤテンバはもう勝負にならず、ちょっと審議の行方が心配だった。
危ない勝利となってしまったメテオロロジストだった。

2着も、前日の牝馬限定戦の1400ダートを同じ様に抽選除外りここ参戦のメメビーナス。終いからの追い上げで、かなり肉薄する脚を見せていた。
3着には、内々で脚を貯めていたスーサンストリーム。これも未勝利戦を勝ったばかりの馬。
でも近走の内容が充実していたとおりに、上に上がってもやはり脚は使えている。
アドマイヤテンバは、向こう正面で動いて4コーナーでは好位まで上がって来ての不利。ちょっと可愛そうな直線での被害であった・・。

池江寿厩舎にはパルラメンターレがいる。あの馬もダート戦ではかなり走れると思える馬。
3歳馬の質もなかなか揃って良さそうで、今年もこれから台頭してくるものと思える。
メテオロロジストの課題は、気性面の若さとこれからは芝でどうかだろう。
どんな走りをするかを見てからの判断としたい・・。