ブラボーデイジーが逃げ切る/エンプレス杯【交流JpnⅡ】

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10年2月24日(水)に川崎競馬場で行われた第56回エンプレス杯(交流JpnⅡ)(4歳上牝、交流、ダート2100m)が行なわれ、武豊騎手騎乗の3番人気・ブラボーデイジー(牝5、栗東・音無厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:14:5(良)。

2着にはクビ差で1番人気・ラヴェリータ(牝4、栗東・松元茂厩舎、岩田騎手)、3着には5番人気・コスモプリズム(牝4、大井・宗形竹厩舎、戸崎圭騎手)、が続いて入線した。

レースはブラボーデイジーが勢いよくゲートを出て、先手を主張。しかし、外からシスターエレキングが強引にハナを取り返す。3番手には、ツクシヒメ、ラヴェリータらがマーク。1周目を回り切ったころには、シスターエレキングが早々と脱落。ラヴェリータ、ツクシヒメも早目の競馬で押し上げるが、ブラボーデイジーは譲ることなく、ハナを主張。
3コーナーに差し掛かると、ブラボーデイジー、ラヴェリータの一騎打ちの様相。しかし、直線に入っても、ブラボーデイジーがジワジワ伸びて、ラヴェリータの追撃を振り切った。僅差の3着にはコスモプリズムが戸崎騎手の懸命な追いっぷりにに応え、ツクシヒメを差し切った。

勝ったブラボーデイジーは08年1月にデビュー。初勝利が8戦目と時間を要したが、徐々に頭角を表し、昨年の福島牝馬Sで重賞初制覇。続くヴィクトリアマイルでもウオッカの2着に好走していた。
馬主は松岡隆雄氏、生産者は門別のヤナガワ牧場。馬名の意味由来は「母名の一部+ヒナギク」。

【音無秀孝調教師のコメント】
「以前は、まだ馬に力がない時にダートを使った事があるんですけれど、その時は駄目だったんですよね。今は力をつけていましたし、『その時とは比較できないかな』と、思っていました。
武君も今回は初めて乗ったんですけれど、調教をみても、クロフネ(産駒)という事もありますし、『ダートをこなせないはずないな』と思っていたし、もう一度、挑戦してみようという事で、今日使う事になったんです。

武君も初めてでしたが『ハナに行ってもいいし、好きに乗っていいよ』という指示をしたんですよね。スタートも良かったし、『これならハナ行けるな』と、思ってみていたら、外から一頭行きまして、そこでハナ行くのやめたんで。あれは良かったと思います。 道中のペースも良かったし、無理に逃げているわけでもなかったですし。

(初コース・初距離について)これまでも愛知杯(芝2000m)も粘りこんでいますし、2000m前後はクリアできる馬ですから。心配はしていませんでした。
(今後のローテについて)このレースの勝ち負けはあんまり考えていませんでしたし、中山牝馬Sを予定しているんですけれど、馬とオーナーと考えるでしょうし、もう少し考えさせて下さい。」

【武豊騎手のコメント】
「先行脚質の馬なので、『逃げか2番手がいいな』と、思っていました。僕もこの馬に乗るのは初めてでしたし、馬もダートは2回目で手探りでした。2周目の向こう正面で(ラヴェリータが)いたのがわかりましたが、相手は気にせず、自分の競馬をしようと思っていました。

(最後の競り合いはどんな気持ちだったか)それは勝ちたかったですけれどね(笑)。岩田君もずっと叫んでうるさかったですね(笑)。

芝でも重賞を勝っている馬ですけれど、今日も返し馬でダートの走りも良かったので、芝でもダートでもやれると思います。また期待にこたえて、勝ちたいと思います。」

ブラボーデイジー
(牝5、栗東・音無厩舎)
父:クロフネ
母:ブラボーサンライズ
母父:サンデーサイレンス
通算成績:22戦5勝
その他の重賞勝利:09年福島牝馬ステークス(G3)


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