重賞レース前・アラカルト

トピックス

●アーリントンC
【関西馬が独占】
92年に創設されて以来、関西馬が全勝。関東の有力馬が、わざわざ西下する事無く、ニュージーランドTに矛先を向けている事が多い事も一因だろう。今年は4頭の関東馬が出走。

【3頭目の3歳重賞勝ち馬なるか?藤原英昭厩舎】
既に10勝を挙げ、リーディングトップをひた走る藤原英昭厩舎。エイシンフラッシュ(京成杯)、ネオヴァンドーム(きさらぎ賞)で、3歳重賞を2勝。
本レースには、現在、2戦2勝中のザタイキを送り込む。先の2頭に続く、ニュースターの出現なるか。
なお、藤原厩舎はザタイキの父でもあるアグネスタキオン産駒で、昨年、ローズS(ブロードストリート)、フェアリーS(ジェルミナル)と重賞勝ち馬を輩出している。

【逃げ馬が有利】
開幕週だけに逃げ馬が有利。過去10年でも(3-2-1-4)と半分が連対を確保している。
確たる逃げ馬不在、道悪が予想される気象状態と、アテにし難い要素はあるが、狙ってみたいデータだ。

●中山記念
【リピーターが頻出】
とにかくこのレースの傾向としては、リピーターが多いこと。過去10年でも、アメリカンボス(00年2着→01年1着)、ローエングリン(03年1着→04年3着、07年1着)、バランスオブゲーム(03年2着→05~06年連覇)、カンパニー(05年2着、08~09年連覇)と、枚挙にいとまない。
今年の出走馬の中では、ダンスインザモアのみが過去に好走歴を持っているが果たして・・・。

【3連覇かかる横山典弘騎手】
4週連続重賞制覇など、今年、既に重賞5勝を挙げている横山典弘騎手だが、本レースはカンパニーで連覇中。勝てば、自身初の同一重賞3連覇となる。

【5歳馬の連敗続く】
99年のキングヘイロー以来、5歳馬の連敗が続く。過去10年でも(0-3-3-21)と他の世代と比べると、ひと息。
敗れた馬達を調べると、3頭の1番人気馬が敗れており(シャドウゲイト・ダイワメジャー・エイシンプレストン)、軽視できないデータと言えそうだ。

【前走4着馬が活躍】
不思議とレースの格に問わず、前走で4着に終わった馬の活躍が目立つ。
過去10年でも(5-2-1-7)と、約半数が連対を果たしており、気になる傾向。ちなみに今年の該当馬はダンスインザモア(小倉大賞典4着)。

●阪急杯
【角田騎手が最後の騎乗】
既に調教師試験に合格、28(日)で騎手生活にピリオドを打つ角田騎手は、本レースが現役生活、最後のレースとなる。
同レースでは、06年ブルーショットガンで、同じく騎手生活最後の日を迎えていた松永幹夫騎手(現・調教師)が快勝。
07年も定年で引退の湯浅三郎(元)調教師が、同着で優勝を果たすなど、これまでに奇跡が起きたのもこのレース。今年も夢の再現なるか?

【内枠の人気馬に信頼】
過去4年、1枠・2枠に入った人気馬(3番人気以内)は、(2-1-2-0)と好成績。今年は人気が予想される昨年の本レースの覇者・ビービーガルダンが2枠3番に入ったが・・・。

【牝馬が不振】
過去4年で僅か8頭のみの出走だが、牝馬は(0-0-1-7)と不振。1200mで行われていた頃からみても、99年のキョウエイマーチ以来、勝ち馬は出ていない。
ちなみにそのキョウエイマーチの子・トライアンフマーチが母子制覇となるかも注目だ。

【2頭出し西園厩舎】
偶然にも1枠2頭に西園正都厩舎の管理馬が並んだが、土曜の重賞・アーリントンCでもコスモセンサー、ドビュッシーと2頭出し。
なお、西園厩舎の管理馬で、(09年以降)最も勝ち鞍を多く稼いでるのは、酒井学騎手。日頃から稽古にもよく跨っており、厩舎の信頼も厚いだろう。