【ジャパンC】キタサンブラック武豊「思ったより静かな最終追い切り」

武豊騎手

キタサンブラックについて語る武豊騎手

22日、ジャパンカップ(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、天皇賞(秋)で6度目のG1制覇を飾ったキタサンブラック(牡5、栗東・清水久厩舎)は、黒岩悠騎手(レースでは武豊騎手)を背にCウッドコースでビップレボルシオン(古馬1000万)の外を0.8秒追走。馬なりで84.8-69.4-54.1-40.1-12.9秒をマークして同入した。

追い切り後、キタサンブラックに騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

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●ベストの距離は「わからない。ダメな距離もわからない」

-:キタサンブラックにつきまして、武豊騎手にお話を伺います。まずは前走の天皇賞(秋)ですが、見事に秋初戦を勝利しました。スタートから振り返っていただけますでしょうか?

武豊騎手:スタートはゲートの中でちょっと前扉に突進してしまって、タイミングが合わず出遅れる形になってしまったんですけど。

-:そこから追い上げる形になったんですが、道中の感じはいかがだったでしょうか?

武:水が浮くような馬場だったんですけど、思ったよりそれほど気にすることなく、いい感じで走ってくれていたので、楽に追走できました。

-:直線では早めに前に並びかける形となり、後ろからも詰め寄られましたがどうでしたか?

武:水が浮くようなコースを走ったんですけど、馬がそれに耐えてくれて、そのぶん先頭に立つのが思ったよりも早かったんですけど、残り400mしっかり耐えてくれました。

-:やはり、かわされるという感じはなかったですか?

武:さすがにラストは各馬、キタサンブラックもいっぱいいっぱいになってましたから、ヒヤヒヤはしました。

-:春と比べてですが、前回走ってみて馬の様子で変わった点はありましたか?

武:そんなに大きく変わった感じではなかったですけど、パドックで跨ったときに馬がものすごく気合(が入っている)というか元気な感じがしたので、いい状態なんだろうなというのは伝わってきました。

キタサンブラック

最終追い切りで併せ馬を行うキタサンブラック

-:そして今日の朝イチで調教が行われましたが、ご覧になりましたか?

武:はい。見られるタイミングがあったので見ていました。

-:印象はいかがでしたか?

武:どういう内容でやるかを先には聞いていなかったので、思ったより静かな感じの最終追い切りだなという印象です。

-:残り3戦と決まって、秋の天皇賞を勝ちました。天皇賞の共同会見では「楽しみなシーズンで、いよいよだ」というお話をされていましたが、より楽しみが広がったんじゃないでしょうか?

武:残り3戦と決まってからの初戦の天皇賞だったので、何としても結果を出したいという気持ちが強かったんですけど、いい結果が出たので、さらにという気持ちは強くなりました。

●昨年は1枠1番で圧勝「やっぱり内枠が欲しい」

-:今回のジャパンカップについてなんですが、まず去年のジャパンカップを振り返っていただけますか?

武:去年のこのレースのときも馬の状態はすごく良かったですし、レースも1番枠から先手を取ってマイペースでという形で非常に良いレースでした。それまでのキタサンブラックの印象とは違うような勝ち方で、本当に圧勝でしたね。

-:これまで武さんが乗られたキタサンブラックのG1の中でも相当強い勝ち方に見えたのですが、どうでしょうか?

武:非常に強かったですね。

-:去年は好スタートから先手を奪いましたが、今年はどんなレースプラン、イメージでしょうか?

武:それほど、どういう形にならなければいけないという馬ではないので、いろんな勝ち方をしてくれる馬なので、選択肢をわざわざ狭くする必要はないのかなと思っています。

-:前走の勝ちっぷりからすると選択肢が広がったような感じもありますが、より余裕を持って臨めるところはありますか?

武:もともと先行しなきゃダメとはまったく思っていなかったので、スタートや相手、枠順、天候次第でいろいろプランは考えたいなと思っていますね。

-:相手という話がありました。まだ戦っていない3歳馬や外国馬もいるわけですが、相手関係はあらためてどうご覧になりますか?

武:もちろんジャパンカップで強い馬の集まりですからね。3歳馬も出てきますし、外国馬もいますし、非常にバラエティに富んだメンバーだと思います。

-:希望の枠というのもやはり聞いてみたくなるんですが、どうでしょう?

武:普通に考えると、東京の2400mなのでやっぱり内枠が欲しいですね。

-:連覇がかかりますが、ファンにメッセージをお願いします。

武:この馬の置かれた立場というのも十分わかっていますし、その主戦を務めさせてもらっていますので、それに応える騎乗をするだけだと思っています。結果で期待に応えたいと思っています。

●前走の出遅れは「たまたまというわけではない」

-:武豊騎手から見て、キタサンブラックにとってベストはどの距離でしょうか?

武:いやぁ、僕もわからないですね、この馬は(笑)。本当にちょっと、わからないですね。逆に、ダメな距離がわからないですね。

-:前走のゲートについてですが、中で普段以上に駐立が悪かったのか、タイミング的なものなのか、どちらでしょうか?

武:もともとゲートの中でそれほど大人しくしている馬ではないので、今までもそういう不安はあったんですけど、運良くそれまで突進したり躓いたりすることもなかったんです。ただ、前走みたいなことがなければ、出てからがものすごく速い馬なので。前回たまたまというわけではないですね。もともとあったのが「あぁ、やってしまったな」というところで、もちろん今回もそこにはすごく注意を払って乗りたいですね。

-:隣の馬との絡みとかではないですか?

武:ないですね。

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