トレセンレポート【フィリーズレビュー】カレンチャン

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1月16日の京都、ダート1200mの未勝利を勝ち上がると、初芝となった萌黄賞も快勝したカレンチャン(牝3、栗東・安田隆厩舎)。
相手が強化される桜花賞トライアル・フィリーズレビューでも、目が離せない一頭である。

調教パートナーの安田翔伍調教助手は、自信たっぷりにこうコメントする。

「デビュー戦(12月26日の阪神、ダート1200m)は、中京の芝を除外されて再投票したものなんです。父(クロフネ)のイメージに反して、手先に重さがない。もともとターフランナーだと見込んでいました。

余力を残した態勢で、これまでの3走を戦えましたし、体調は安定していますね。中間に速いタイムを出していませんが、予定どおりにきました。使われた上積みを生かして、いい仕上がりで臨めます。普段はカリカリしたところも見せず、本当に素直なんです。ムキになって、折り合いを欠く不安もないでしょう。この距離も克服できると思いますよ」

母のスプリングチケット(その父トニービン)は、芝1800m以上で6勝をマークしている。血統からも、決して単調なスピードタイプではない。

若駒らしく、あどけない表情が印象的な同馬だが、一戦ごとに幅が出て、ますますグラマラスなボディーとなった。快速馬が揃った今回は、脚をためて終いを生かす作戦。まだ隠されたギアがあるに違いない。桜の舞台に向け、視界は良好だ。

カレンチャン
(牝3、栗東・安田隆厩舎)
父:クロフネ
母:スプリングチケット
母父:トニービン
近親:タケミカヅチ
通算成績:3戦2勝