勝利コメント&研究員の目(3/14・中山)

トピックス

勝利コメント・研究員の目【3/14・中山競馬場】


●中山1R 3歳未勝利・牝馬(ダート1200m)
1着 ノボシャンパーニュ(三浦騎手)
「まだフワフワする面が残っていますが、1番枠でしたので、先に行こうと決めていました。終いが切れるタイプでもありませんし。いいペースで引っ張ることができ、来られてもうひと伸びしてくれました」

・好枠を生かした逃げが上手く決まった。午前・ダートの三浦皇成Jはやはり軽視できない!


●中山2R 3歳未勝利(ダート1800m)
1着 キリキングスター(清水英調教師)
「まだ緩いからダートを使っているが、調教でも動く馬。トモが付いてこない状況なのに、気持ちが前向きだから、併せるといいんだ。道中はモタモタしていて、ずっと追い通しだったんだけど、エンジンがかかってからはモノが違う感じだったね。もっともっと距離があったほうがいいタイプ。実が入ったらさらにパワーアップするね。芝で走らせるのをあせらず、大切に育てたいよ」

・すでに3コーナーあたりからバシバシとムチが入っていたにもかかわらず完勝。実が入っていないというコメントからも末恐ろしい存在。無尽蔵のスタミナの持ち主で、ダート長距離を牽引する存在になり得る。


●中山5R 3歳未勝利(芝1600m)
1着 ケイアイルーラー(岩田騎手)
「初戦なのにムキにならず、余裕の手応え。まだ子供だけど、見てのとおり強かった。瞬発力が違ったね」

・経験馬相手にも、規格外の内容で勝利。追い切り時計の素晴らしさ(美浦坂路1番時計)がそのままレースにもつながっていた。ダートでさらに良さが見られそう。


●中山6R 3歳500万下(ダート1200m)
1着 アイシークレット(福永騎手)
「まずスタートがよかったね。最後まで右手前で走っていたように課題はあるんだけど、それだけに今後の成長も期待できるよ。いいスピードの持ち主で、いい時に乗せてもらえましたね」

2着 エアティアーモ(後藤騎手)
「ゲートを出て詰まってしまった。いい手応えだったんだけど、その割には最後あとひと伸びがね…。この馬の持ち味を生かすには行き切ったほうがいいのかな」

・ゴール前は人気の3頭がほぼ横一線の大激戦。それぞれに課題があるのだが、今回はスタートと枠の差が出たと言えそうだ。2・3着馬はこの条件ならすぐにクリアできるだろう。


●中山7R 3歳500万下(芝2000m)
1着 マルカボルト(福永騎手)
「そう速いペースで行ける馬ではないだけに、自分のペースに持ち込めたのが大きいね。道中はマクられないように注意して、楽に直線へ。追わないと動かないが、追えば追うほど伸びることはわかっていたからね。持ち味を生かせたよ」

・道中は緩めのペースで引きつけ、直線で一気に引き離す強い内容。未勝利を勝つまでに強い相手と戦ってきた経験も生きている。逃げ切りのお手本のような競馬で、福永Jの騎乗も光った。


●中山8R 4歳上500万下(ダート1800m)
1着 カズノロマン(蛯名騎手)
「前走で急がせたら掛かったので、馬が動きたいタイミングでゴーサインを送った。前が競り合うのが見え、うまく流れもフィットしたね。こんなに離すなんて。うまいこといったよ」

・力がありコース適性もある馬なのだが、それ以上に今回はダントツの1番人気馬(カーネリアンシチー)が大逃げで引っ張る流れがドンピシャでハマった。クラスが上がってもそういった流れなら再度浮上の可能性は大きい


●中山9R 房総特別(芝1200m)
1着 トップオブピーコイ(田中勝騎手)
「気持ちよかったね。指示どおりに後方でためて、外に出した。うまく末脚を爆発させることができたよ。1200mはいい」

2着 ターニングポイント(福永騎手)
「前回も右にササったらしい。それに注意して乗ったが、スタート後はやっぱり切り込んで。馬の後ろにつければ、スムーズなんだが。修正に精一杯だったよ。はまれば、すぐに勝てる」

4着 アポロラムセス(柴田善騎手)
「直線はちょっと窮屈に。もっと脚を使えるはずなんだけど」

12着 レイザーバック(吉田豊騎手)
「行きすぎたかもしれない」

・見事に外から伸びてきた馬が上位をかっさらっていった。勝ち馬は力の要る馬場が合うタイプというのはわかるのだが、いつ走るのか狙いを定めづらいのが難点。個人的に大枚をはたいたのが4着アポロラムセスなのだが、内に潜り込んだのが痛かった。外に出せば上位2頭と同じように伸びていただろう。力量的にはまったく悲観する必要はなく、次も狙って大丈夫。それにしても無念デス…。


●中山10R 東風S(芝1600m)
1着 フィフスペトル(加藤征調教師)
「ようやくスムーズな競馬ができました。前目のポジションでも、最後まで手応えは楽。まだ抜け出すとフワフワするところはありますが、今日は手前を何回も替えたりせず、伸び脚もしっかりしていましたね。このくらいは走れる馬なんです」

2着 マイネルファルケ(松岡騎手)
「この斤量(58キロ)で、よく頑張っています。なにがなんでもハナへ行くと宣言していた馬もいましたし、ケンカしたくはなかったですからね」

5着 デリキットピース(田中勝騎手)
「出遅れたのが痛い」

6着 リザーブカード(北村宏騎手)
「うまくさばけたし、差はないんだけど」

8着 マルタカエンペラー(吉田豊騎手)
「もっといい位置で競馬をしたかったが、他馬が速くて。追っ付け、追っ付けでは」

・朝日杯2着の実績が示す通り、ここでは力の違いをまざまざと見せつけた。重賞戦線で強い相手ともやれるだけの好内容だった。キングカメハメハ産駒の爆走の火付け役ともいうべき本馬はこれからも要注目!また今週、半弟のヴァルガリス(父:アグネスタキオン)がデビュー予定でそちらにも大きな期待がかかる。


by 研究員サトナカ