【オークス】善戦続くリリーノーブル藤岡健師「差を詰めていける段階にはある」

リリーノーブル

オークスに向けて追い切りを行うリリーノーブル

16日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、桜花賞で3着だったリリーノーブル(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は、レースでも騎乗する川田将雅騎手を背にCWコースで6F79.3-62.6-49.3-36.4-11.8秒をマークした。

【藤岡健一調教師のコメント】
「(桜花賞を振り返って)良い競馬はしてくれたんですけどねぇ。ラッキーライラックには結構差を詰めてくれて、この馬らしい走りはしてくれたし、瞬発力も見せてくれたんですけど、1頭勝ち馬が強かったので、それを修正していかなアカンなぁと思いました。

(戦前は折り合いを課題に挙げていた)ずっとそこが課題だったので、調教でできるだけテンションを上げないように、フォームなども修正しつつ。やってきたことが上手くいって折り合いに関しては全然問題なかったですし、競馬でも最後のノビに繋がったかなと思うので。結果は良かったかなと思います。

(デビュー時からの修正点)体自体はずいぶんと大人になってきたなと思いますし、精神的にも落ち着きはあるので、その辺は成長しているかなと思います。

(この中間の調整について)前回までにやってきたことが結果的に上手くいっているので、その辺を続けています。折り合い、それから瞬発力をということで。同じような過程でやってきました。(先週、今週と終い重点の追い切りだったのもその意図か?)そうですね。前半は折り合いに専念して、最後は瞬発力を付けるために上がり重点でやるというふうに。

(今朝の追い切りは具体的にどういう指示や内容か)距離が延びるということで折り合い面をもっと大事にしたかったので。ここのところはずっと単走でやって上手くいっているので、単走でゆったり行ってお終い1ハロンはきっちりやってくれという指示でした。(動きについては)前半からスピード感もあってお終いまでしっかり伸びていましたし、動きに関しては文句ないかなと思います。

(追い切り後、川田騎手からは)直前に時計が遅くならないようにだけはしてくれと伝えて、その分意識して前半から速くなったので「ちょっと速くなっちゃいました」とのことでしたが、動きに関しては文句なしとのことでしたので。

(状態や前走からの上積みは)前走も良かったので、どの程度かというところでしょうけど、少なくとも桜花賞当時より力も付いていると思うので、その分プラスにはなっていると思います。(2400mへの距離延長について)血統的にはそんなに心配していなくて、要は折り合いだけじゃないかと思っています。(左回りコースは新馬戦以来)新馬戦だったのでその後の重賞戦線とは比較にならないですけど、凄い強い勝ち方でしたし、東京コースは合うと僕は思っています。(輸送の心配は)輸送は全く心配ないです。カイ食いなどが落ちることもないですし、その辺は全く心配ないです。

(週末は少し雨の心配もある)極端な重馬場になった場合はどうかなっていうところもあるんですけど、稍重くらいなら全然問題ないです。パワーもあるので、キレがある馬にとってはマイナスでしょうけど、リリーに関しては全然心配していないですね。

(ライバル馬も揃っている)桜花賞の上位2頭には負けているところもありますが、そことの差を詰めていける段階にはあると思うので。なんとか逆転できるようにやってきましたので、相手云々より自分の競馬に徹してもらってできれば逆転したいというところです。

(秘策はあるか)皆さんにそうやって聞かれるんですけど、秘策を持っていってもなかなか上手くいくものでもないので、スタートも上手ですしキレも出てきているはずなので。あとはジョッキーに任せるしかないので。

(ファンに向けて)ここまで善戦はしてくれているんですけど、なかなか勝ち切れていなくて。オークスを勝ってG1馬の仲間入りをさせたいと思うので、ファンの皆さんの応援があれば頑張れると思います。よろしくお願いします」

藤岡健一調教師

オークスにリリーノーブルを送り出す藤岡健一調教師

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