【日本ダービー】皐月賞馬エポカドーロ藤原英師「力をいかに発揮させるか」

エポカドーロ

2冠を狙うエポカドーロ(内)

23日、日本ダービー(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、皐月賞1着のエポカドーロ(牡3、栗東・藤原英厩舎)は、岡田祥嗣騎手を背にCWコースで追われ、6F88.7-73.6-58.0-43.6-12.9秒をマークした。

【藤原英昭調教師のコメント】
「(最終追い切りを終えて)皐月賞が終わって、ここまで予定通り、順調に来たというのが一番ホッとしています。大舞台に向けて順調というのが一番と思っていますから、そういう意味では良かったですね。未勝利を勝った時から皐月賞というのは頭にずっとあって、そこを最大の目標に来ました。そして展開も向いてくれましたから、狙い通りにいい結果が出たなと安堵はしました。本当は逃げたかったのですが、いろんなパターンを戸崎ジョッキーと相談しまして。あまり馬込みで競馬をしたことがなかったので、ああいう展開というのは凄くラッキーというのはありました。スプリングSでもああいう形になって最後抜け出してくれたので、見ていて安心感はありました。さすがに今回のダービーでああいうパターンにはならないと思いますからね。いろんな工夫が本当は必要とは思うのですが、期間も短いですから、あまり馬にストレスをかけるのもというところで、難しい調整ではありました。

(早いうちから素質の片鱗を見せていた?)種牡馬がオルフェーヴルですから、興味と期待はありました。最初の新馬戦は手探りで見ていたのですが、次の未勝利は『やはりオルフェーヴルだな』というのを感じました。皐月賞を勝ちに行っているので、その後どうなるかというのは馬次第でしたが、1週間、2週間と見てダービーに向けて元気になりましたので、狙っていけるというか、出走していいパフォーマンスができるかなという確信はできました。

(追い切りの過程は)1週前はいつもですけども岡田ジョッキーを乗せて、追走してゴール板で併走という形で、現状の調子はどうかというのを見極める目的で、皐月賞の前と変わらず元気に動いているというのを確認できたので、1週前は目的通りの調教ができました。今日はある程度やるのか、抑えるのか、やろうと思えばいくらでもできるのですが、それが馬にとっていいのか、ダービーで能力を発揮できるのかというのを馬と相談しながらやっていたのですが、今日はじっくり行って、直線併せて、一番の目的はゴールを過ぎてからどれだけ馬が元気でサッと走れるのかを見たかったので、そういう調教でした。見た目よりも岡田ジョッキーがどういう感覚でいるかが重要でしたが、そのジャッジは凄く良かったので、見た目と一致しているなと感じました。ここで勝つ、負けるというより、馬がいかに体調良く、元気でダービーに出走できるというのが一番重要な点ですから、本当に良かったと思います。

(距離について)2000前後が目的で、2400となるとやってみなければ分からないという点はありますが、オルフェーヴルですからね。期待はしています。(お母さんがダイワパッション)それも気になりますよ(笑)。血統だけではなく、体型も胴が詰まってズングリしていますから、非常に難しい戦いになるのではないかと思います。(左回りも初めて)それも課題ですよ。やはりね。輸送は何回もやっていますが、左回り、東京、大歓声の中というのは課題で、不安はありますけどね。

(相手関係は)皐月賞とは違う能力を発揮する馬がたくさんいるでしょうね。でも、その相手関係よりもエポカドーロの力をいかに発揮させるか、その一点だと思います。(理想の展開は)いろんなパターンは頭に浮かんでいるのですが、そう簡単にはいかないだろうと。やはり枠が決まってからですね。いろいろ調査しながらという事ですが、そう簡単ではないと思います。まず、馬の体調をアップさせて、それからですね。

(2010年にエイシンフラッシュでダービーを勝利)これが競馬サークルの中では一番の目標レースですからね。勝たせていただいてエイシンフラッシュ並びに関係者に本当に感謝していますからね。その感謝をもう1回したいというところと、それに携わる方々を喜ばせてあげたいというのが根底にありますから、日本で一番のレースで気合は入っていますよ。皐月賞を鮮やかに勝たせていただいて、ダービーまで駒を進めるというのは簡単ではないと思うのですが、2冠を獲れる唯一の馬ですから、スタッフ一同、ダービーに向けて頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

エポカドーロ
エポカドーロ

仕上がりに胸を張る藤原英昭調教師