勝利コメント&研究員の目【3/21・中山競馬場】

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勝利コメント&研究員の目【3/21・中山競馬場】


●中山1R 3歳未勝利・牝(ダート1200m)

1着 ディアイリス(内田博騎手)
「スタートは良くない馬。出遅れても勝てると思っていた。ただ、能力を過信しすぎたかな。下手に乗ったよ。直線は前を閉められ、厳しかった。普通ならば、1馬身以上は突き抜けただろう。それを跳ね返すんだから、馬が強かったということ」

・あれだけ出遅れて、さらに直線でも前がなかなか開かない状態から勝てるのだから能力はこのメンバーでは完全に一枚上。しかし、上のクラスで好勝負するにはこの出遅れ癖をなんとか解消したい。


●中山2R 3歳未勝利(ダート1200m)

1着 センジンジョー(松岡騎手)
「出遅れたけどハナに行くつもりはなかったし、ラクに前に取り付けた。具合が良くなって今日は順当勝ち。安定味があるから上でもやれるよ」

・1Rに続きこの馬も出遅れからの勝利。最内枠ということを考えるとなかなか味のある競馬。相手なりに走るタイプと言っているように、ダート短距離では常に上位争いできる力を持っている。


●中山3R 3歳未勝利(ダート1800m)

1着 シルクコスモス(北出調教師)

「中山コースは3、2着ときて、ついに今回1着。持ち味が生きますね。前走の東京(8着)は、3回連続の関東遠征で馬がイラついていましたが、短期放牧でリセットできました。非力なタイプですし、体型からもダート専用とは思えません。また芝を試したいですよ」

・関西馬にもかかわらず中山が合うようで、前が早くなる展開も歓迎。今回は東京2100からの距離短縮でスタミナが強化され、さらにリフレッシュした効果で難なく差し切った。阪神ダ千八でも問題ないだろう。


●中山5R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 ヒカルハナミチ(蛯名騎手)
「まだ追ってからフラつくように緩い部分はあるんだけど、芯が入ってくればもっともっと良くなるよ。フットワークもきれいだし、期待できる馬だよ」

・前走泥田馬場の中を後方から差しこんできたようにパワーの要る馬場は得意。今回も最終週の馬場を味方に力の違いを見せつけた。これでまだ緩いというのだから恐れ入る。距離適性も中距離がピッタリで、ドリームジャーニーと同じ母父メジロマックイーンの血がこの強さをひきだしているのかも。


●中山6R 3歳500万下(芝1600m)

1着 フラガラッハ(福永騎手)
「出遅れたけど、慌てへんかった。ほんといい馬だし、このメンバーならば、直線だけで届くと信じて。まだ改善の余地がたっぷり残っていて、それを埋めていければ、大きなところを狙える」

・1R・2Rに次いでこの馬も出遅れ。しかし、今の馬場が外伸びにシフト気味だったことも影響し、段違いの力の差を見せる勝利。重賞でも十分にヤレる力があるだろう。これで4Rから立て続けにデュランダル産駒の勝利。キレ味を生かして勝つ産駒が多く、個人的にかなり肩入れしていた父の現役時代を思い起こしてくれる。


●中山7R 4歳500万下(ダ-ト1800m)

1着 バリアントバイオ(後藤浩騎手)
「周りが速くても遅くても、この馬のリズムで運ぼうと思ったんだ。自分なりにつかみかけたイメージを優先させてね。まだ全力を出し切っていないところもありそう。気持ちがネガティブになるほうだから、うまくスイッチが入れられれば、上のクラスでもおもしろい」

・今開催の後藤騎手はダート1800mで大活躍!この馬を含め人気薄でもなんでもバシバシ馬券圏内に持ってきている。次開催も連続で中山なので、後藤騎手騎乗馬はどんな人気薄でもチェックしておくことをオススメします!


●中山8R 4歳上500万下(ダート1200m)

1着 トシキャンディ(柴田善騎手)
「動きがスムーズになった。ずいぶん良くなって地方から戻ってきたね。今日はマイナス15キロ。もっと体が増えれば、より走れるだろう」

2着 ルナロッソ(後藤浩騎手)
「この負けは仕方がない…。伸びてはいるんだけどね。時計も速いよ」

・風の影響もあっただろうが、時計的には上々。出戻りで緒戦でこの競馬ができればホンモノ。大幅な馬体減も何のそので、地方で勝ち癖がついているだけに上に上がってもアッサリ連勝する可能性も大。今後も要注目。


●中山9R 浅草特別(芝1600m)

1着 モンテアルベルト(柴田善騎手)
「こういう馬場は不得手なんだけどそれでも勝ったね。折り合いもついたし、休ませて状態も良かった。この馬はもっと良くなっていくよ」

5着 サトノロマネ(後藤騎手)

「大外じゃどうにもならない。ためても伸びないから行くしかなかったね…」

・出遅れ癖もなくなり、前が引っ張る展開も折り合いに難のある本馬にはよかった。今日のように重たい馬場が苦手なのに勝てたことからも成長が感じられる。中山マイルは前走外枠でも2着しているようにかなり得意とも言える。次開催も目が離せない1頭。


●中山10R 下総S(ダート1800m)

1着 ロラパルーザ(吉田豊騎手) 写真はロラパルーザ
「前半はもたもたしたけど、直線で伸びることはわかっていたので外を回した。強い内容だったよ」

2着 パワーストラグル(戸崎騎手)
「外へ出したら、ハミを噛みすぎて。もっとリズム良く行ければ」

3着 ツバサドリーム(吉田隼騎手)
「付いていけず、ふわっとしたところもあった。でも、ためて脚を使えたのは収穫」

4着 ケイアイコンセプト(勝浦騎手)
「ゲートは速くない。コースロスなく走れれば、このクラスでも足りる」

6着 フランコフォニー(福永騎手)

「スムーズに行けたが、終いは甘くなった」

・ついに悲願のオープン入り。この馬は昨年の札幌時代からずっと見てきて強さを感じさせてくれた馬。今日も3コーナー過ぎたあたりからエンジンをかけると最後まで伸びが止まらないのだからスゴイ。ゲートが苦手なことだけがマイナス点だが、レースセンスは高く、オープン、重賞でも十分好勝負できる器だろう。


by 研究員サトナカ