3歳500万下など/平林雅芳の3歳戦(3/20)

トピックス

土曜阪神1R
3歳未勝利・牝
ダ1200m
勝ちタイム1.13.7

勝ち馬
アルーリングライフ(牝3、栗東・野村厩舎)

デビュー戦から2着連続のアルーリングライフが、1番人気の支持に応えた。4コーナーでは好位にはいなかったが、脚をタメていた様子。直線で外から一気に伸びてキッチリと勝ち上がった・・。

逃げたテイエムウミユキが3着に粘り、2番手を進んだキュートが一旦は完全に先頭に立つシーンがあったこのレース。
前半の3ハロンが36.6とかなり遅かったからであろうが、勝ったアルーリングライフだけが追い込んできたもので、後続グループはあまり出番のない競馬であった。
好位の3番手を進んでいたウォーターリズムだが、4コーナーへ入る時にもうすでに手応えが怪しくなっていた。中間の気配も良かっただけにこの敗因が判らない。

新馬2着、未勝利戦も2着だが、共に終いだけ来ていた内容だったアルーリングライフ。今日はゲートも五分に出られて前半は好位。4コーナー手前では先行グループからは少し離れた位置だったが、脚を十分にタメていたもの。今日も36.6の脚を使っているようになかなかにいいものを持っている。
次走が楽しみな馬だろう。


土曜阪神2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.55.9

勝ち馬
ジョープライド(牡3、栗東・中竹厩舎)

好位につけて大本命のジョープライド。4コーナーでは前をキッチリと射程権に入れて直線1ハロンから先頭。それも最後は追ってない程の楽勝であった・・。

スズカコネクションが逃げたが、何かフワフワした走り。スローな流れにして1000メートルを1.04.5とゆったり。その流れに楽に付いていって、4コーナー入り口ではもう先頭に踊り出ようかという勢いであり、直線はもう楽な感じとなった。
4コーナーをトップで廻ってきたナムラウォーリアは、道中は2番手ながら、むしろ先頭よりもいい手応えであった。最後は勝ち馬の決め手に屈した感じ。3着馬には5馬身差をつけていた。
その3着には、ムンキンナンテイ。関東馬ながら、これで関西遠征が2度で3着を確保した。2番人気スペクタビリスウインドスピードにクビ負けの5着であった・・。

ジョープライドは、この2戦とは違ってけっこう前で競馬できた。上がりの脚も優秀で、今日は完勝と言えよう。後は昇級戦でどうかだけか。


土曜阪神3R
3歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.26.7

勝ち馬
メイショウテキーラ(牡3、栗東・安田隆厩舎)

道中は、内枠を生かしてラチ沿いを進めて、直線に入ってから前の馬がバテて隙間が出来たところをスッと入って先頭に出たメイショウテキーラ。やはりゲートの出がいいのが大きかった様子で、着差以上の勝利だった。

エーシンアライアンが逃げた。2番手ローレルベオウルフ、外へリリーレインジャーが続いた。前半3ハロンが35.7と、けっこう速い流れとなってた。
外からオミヤゲが5番手ぐらい。その後ろにタッチマイハートで、内ラチ沿いにメイショウテキーラが構えた。
4コーナーを廻ったら、一番にエーシンアライアンの手応えが悪くなった。残り1ハロンで前のグループの脚色が鈍くなるところを、その後ろに接近していたメイショウテキーラが外へスッと出して、反応良く抜けて来た。
2番手争いは、4コーナーで好位グループで、ちょうどメイショウテキーラと同じぐらいの外めにいたオミヤゲと、その後ろまで取り付いてきたディープハントが追い比べとなったが、内のオミヤゲがなかなか抜かせないでのゴールとなった。

メイショウテキーラは、内枠で脚を十分にタメてのもの。直線1ハロンまで内にいて、そこから外へ出してと最高にロスのない競馬ぶりも光った。
1200では短いようで、これぐらいの距離で前が少し速いぐらいの流れが理想か。


土曜阪神5R
3歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.52.2

勝ち馬
バトルイグアス(牡3、栗東・清水久厩舎)
いつもどおりに上がりの勝負になった新馬戦。直線1ハロンを過ぎて内から先頭に踊り出たシュガービスティーを、スッと外から交わして前に出て行ったのがバトルイグアス。追いすがるワイズミューラーを制しての初陣勝ちであった。

前半1000メートルが1.03.8とゆったりの流れで進めたオグリピッコロの逃げ。
4コーナーを廻って直線入り口までキープだ。
しかし、そこから上がり勝負となった。内ラチ沿いを進んでいたのがシュガービスティーで、その後ろが最内枠のワイズミューラー。当然、内々を狙っての直線だ。
しかし、勝ったのは4番手の外めに位置していたバトルイグアス。直線は早めに動いてのもの。それもそのはずで、ゴール前最後の2ハロンが11.0~11.6と切れ味が要求されるレースとなっていたからである。
一旦先頭に、立ったシュガービスティーを抜いてのゴールで、着差はクビ。
2着はゴール前で詰めたワイズミユーラー。3着までがクビ、クビの接戦であった。
この上位3頭が、終始内めを通った組である。外を廻って追い上げた組からは、4着にフェデラリスト。かなりいい脚を使っていたが届かず。メンバー中最速の上がりを見せた。

勝ったバトルイグアスは馬場追い。それもCWで丹念に仕上げていたもので、足取りもしっかりしていた。
坂路で好時計を出していたプレトワルダは、直線での反応がもうひと息。最後だけ脚を見せた感じ。
アンコールワットは、直線で前がカットされ加減であったが、何かもたつき気味な道中でもあった・・。


土曜阪神6R
3歳500万下
ダ1800m
勝ちタイム1.54.8

勝ち馬
メイショウエバモア(牡3、栗東・池添厩舎)

未勝利を勝ったばかりのメイショウエバモアだが、朝の早いレースで前走負かしたジョープライドが力強く勝ち上がり、その実力比較が出来る感じであった。
逃げたトウカイトキメキが粘るが、持ったままで直線に入ってきた2番手メイショウエバモアが、ゴール前でキッチリと交わして、未勝利、500万の連勝を果たした。
むしろ、前走よりパワーアップしている感じさえ受けた内容であった・・・。


外から好発をしたのが、ツルマルスピリット。そのまま行くのかと思いきや、最内からトウカイトキメキがコーナーワークで先手となった。
2番手メイショウエバモア。人気のロングロウは、何かゲートをモッサリと出て後ろからの競馬となっていた。
1コーナーを過ぎて向こう正面に入っても、前の隊列は変わらず。途中でアキノグローブが上がってきたが、体制には大きく影響せず。
3コーナーでは内めからロングロウもかなり接近して来てはいたが、前が十分に息を入れて競馬をしているだけに、手応えは変わらなかった。
そして4コーナーへと向かう。2番手のメイショウエバモアが持ったままで直線に入ってきた。
前の3頭の勢いが止まらない。一番前2頭の完全なる争いとなった。内でまだ抵抗するトウカイトキメキ、前へ出るメイショウエバモア。
結局、最後まで2頭の争いとなった。3着もツルマルスピリット。アドマイヤテンバランブリングローズが追い上げたが、4着、5着までであった。

前半1000メートルが1.03.6と、このクラスでもかなりゆったりな流れである。
前走で未勝利を勝ったばかりのメイショウエバモアにツルマルスピリット、そしてランブリングローズが5着までに入った。やはり勝ち上がって来ている馬は好調なのは間違いない。
4コーナーを廻る時のメイショウエバモアは、絶好の手応えであった。これからまだまだ現級へ勝ち上がった組の挑戦が始まるが、きっと生きのいい未勝利上がりがこれからも勝ち名乗りを挙げるに違いない・・。