トレセンレポート【高松宮記念】トウショウカレッジ

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自ら「これは自信があるよ」と、勧めてくれた、担当馬・シルクアーネスト(牡3、栗東・池添厩舎)が先週、日曜日の阪神5Rで快勝。
確かな相馬眼を披露してくれた池添厩舎・坂井正和調教助手(45)が、高松宮記念に送り込むのがトウショウカレッジ(牡8、栗東・池添厩舎)だ。

「普段から猫のように大人しい馬」と坂井厩務員が評するように、馬房でも非常に大人しいタイプ。立ち写真を撮る際にもユッタリとした仕草でポーズを決めると、遠くの空を眺めるようにボンヤリと向こうを眺めて動じる事がない。テンションの高さを、レースでの爆発力に繋げる事の多い短距離馬としては例外なタイプと言える。

カレッジの祖母・コーニストウショウからは、先日、引退を発表したウオッカ(GⅠ7勝)や、シスタートウショウ(桜花賞)、シーイズトウショウ(スプリント重賞5勝)など、名立たる活躍馬が多数出ているが、本馬は重賞では(08年函館SS、09年京王杯SCの)2着が最高。初タイトルがGⅠとなれば喜びはひとしおだろう。

昨年の高松宮記念では、10番人気ながら勝ち馬から0.3秒差の4着。
「去年はスリープレスナイトをマークしてゆくつもりだったけれど、出遅れてしまったからね。でも、そこからおっつけて行って、最後は4着。まだまだ年齢的な衰えはない。今年の中京だったら差しが決まる展開になりそうだし、楽しみだと思うよ。」と、同厩務員。

また、「外枠が絶対条件。馬体重は前回と同じくらいでいいし、パドックで大人しければ好サインだと思う」と、勝利へのポイントについても一言。
昨秋のカンパニーに始まり、このところ、高齢馬の頑張りが目立つ競馬界。8歳を迎えたトウショウカレッジの「ベテランパワー」も忘れてはならない。

トウショウカレッジ
(牡8、栗東・池添厩舎)
父:ラストタイクーン
母:ロゼトウショウ
母父:サクラバクシンオー
近親:ウオッカ
通算成績:42戦8勝

★前年の高松宮記念4着馬・・・
過去10年では00年ブラックホーク→01年2着。02年リキアイタイカン→03年3着、06年プリサイスマシーン→07年3着、08年ローレルゲレイロが昨年優勝など、意外にも、前年の高松宮記念4着馬が翌年に出走した場合、着順を上げるケースが多く、トウショウカレッジには心強いデータだ。

(その他の4着馬・・・01年ダイワカーリアン→翌年未出走、03年テイエムサンデー→未、04年ギャラントアロー→翌年11着、05年カルストンライトオ→未、07年ビーナスライン→未)