【菊花賞】皐月賞馬エポカドーロ藤原英師「前々でというのは確信した」

2018/10/17(水) 

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17日、菊花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

春の皐月賞を制し、前走、神戸新聞杯4着のエポカドーロ(牡3、栗東・藤原英厩舎)は、岡田祥嗣騎手(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)を背にCWコースで追われ、5F69.6－52.8－38.0－11.7秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での藤原英昭調教師のコメントは以下のとおり。

【藤原英昭調教師のコメント】
「(今朝の追い切りを振り返って)休み明けの神戸新聞杯を使って、予定通りに併せ馬での調整でしたが、いつも乗っている岡田くんに『前走よりどうなのか？』と率直に聞いて、『上向いている』とジャッジしてくれたので、凄くいい追い切りだったと思います。イメージ通りに最後しっかりと反応して、体を使った走りで良かったと思います。

(距離が3000mになるが)距離は考えなく仕上げました。あとは馬を信じて。ダービーは2400mで、その時はいろんな工夫といいますか、課題をもってやりましたが、今回の3000mは馬の能力だけを信じて、いつも通りに造ってきました。適性自体、我々もどこで勝負していくか、まだ掴み切れていない部分があるが、3歳同士ですし、3000mをあまり意識せずに造っています。オルフェーヴルとエポカドーロを信じてやっていくだけです。

(神戸新聞杯を振り返って)『戸崎！』と声が出ましたね。それだけです(笑)。後ろから行ったから終いちょっと来たとか、そういう問題ではなくて、能力はあると確信していますから、ファンの方には1番人気で申し訳なかったですが、その点だけが…。神戸新聞杯を勝ちたかったですからね。距離も3000mではなく、1度走った距離なので、凄く手応えを感じていたのですが…。『戸崎！』と叫びましたね(笑)。

(3冠レースの3つ目になりました)前から言っているとおり、皐月賞を獲りたかった馬ですし、脚質でもあるので、そこをターゲットにして獲れたというのは厩舎にとっても、馬にとっても良かったと思います。あとのダービー、菊花賞は流れ的なもので、『どうしても獲らなければならないレース』というよりも、馬を信じて、これから古馬になっての適性を読むレースですね。でも、人気になりますし、しっかり調整してというというのは抜かりなくやっています。(ダービーもいい競馬で2着)あの時も『戸崎！』と叫びましたけどね(笑)。その叫びがこの前とダービーの時と菊花賞でどちらが出るか。ジョッキーの腕にかかっているという部分も、こちらがプレッシャーをかけていくので、楽しみにしています。ずっと彼も乗っていますし、枠順が決まって、いろんな展開ですね。でも、やはり脚質としては、この前の後ろから行くよりも前々でというのは確信しましたから。本当はハナを切れれば一番いいのですが、3000mで、皆がどう乗ってくるから分かりませんから、その辺を読みながら話し合いをします。

(前走の神戸新聞杯はマイナス4キロ)勝ちたかったですからね。馬体重を気にしたというより、勝ちたくて仕上げたので、それが結果として絞れていたというだけで、あまり気にはしていないです。この前の勝ちを逃したので、今回は『好きなだけ走れ、好きなだけ食べろ』と馬のポテンシャルを信じて造っています。それで馬体重がどうなるかはフタを開けてみないと分からないですね。神戸新聞杯とはまた違う気持ちで挑めますけどね。

(勝てば3冠トレーナー)馬がまず無事で、そしてファンの期待に応えられる走りをどうするか。日々こちらが調整していくので、その責任を持ってやっていくだけです。(ファンに向けて菊花賞にかける思いを)神戸新聞杯では支持をいただきながら残念な結果になってしまいましたけど、下を向いていてもダメなので、『菊花賞を獲るんだ』という気持ちでスタッフ一同頑張ります」

力強く手応えを語る藤原英昭調教師