【トレセン珍百景】花冷えにも程がある

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 昨日から4月。ずいぶん日の出が早くなり、春の到来を実感する。

美浦トレセンでは、先週より午前6時に調教がスタート(栗東は例年、切り替えが遅く、来週いっぱいは『7時乗り』のまま)。調教時間の変更は、本格的な競馬シーズンの到来も告げる。

 しかし、最近は寒暖の差が極端で、30日(火)の朝は真冬並みの寒波が襲来。

氷点下まで気温が低下した栗東では、未明に雪が降り積もり、昼近くまで融けずに残っていた。トレセン通いが15年以上になる記者でも、最も遅い降雪の体験である。

 関係者からも驚きの声が上がっていた。

「出かける前に外を見て、目を疑った。この時季に雪が降るなんて、ちょっと記憶にない」

「馬もびっくりしているよ。ただでさえ、季節の変わり目は体調管理に気を遣うのに」

「馬場もカチカチ。走りにくいなぁ」

「冬に逆戻りだね。花見どころじゃない」

「仁川の桜にはいいんじゃないの。桜花賞まで持たせるのに、苦労しているらしいから」

 今年は全国的に桜の開花が早く、栗東も同様。ピンクに色づき始めた木もあるのに、周囲は真っ白という珍風景だった(ちなみに、桜が咲くタイミングは、美浦のほうが明らかに早い。頻繁に東西を行き来しているので知っているトリビア)。