勝ち馬コメント&研究員の目【4/4・中山】

トピックス

勝利コメント&研究員の目【4/4・中山】


●中山1R 3歳未勝利(ダ1200m)

1着 プロポーズ(北村宏騎手)
「スタートは上手な馬。いい位置でスムーズな競馬ができたね。4コーナーでは手を動かしたけど、馬群を割れる感触はあったよ。直線でもしっぽを振ったりせず、しっかり集中していた。久々でもいい仕上がりで臨めたし、成長を感じる」

・ここでは実績上位で、スピードも上。距離短縮で気持ちよく走れた分パフォーマンスも上がったと言えよう。


●中山2R 3歳未勝利(ダ1800m)

1着 リキアイクロフネ(勝浦騎手)
「接戦だったけど、長く脚を使えることはわかっていたし、持ち味が生きたね。前走より着用したブリンカーの効果があり、前向きさが出てきたのも大きい」

・クロフネ産駒のワンツーだったが、持っている力はほぼ互角。勝負どころに差しかかる前からスパートを開始した勝浦騎手の作戦勝ちと言えよう。長くいい脚を使えるタイプ。


●中山3R 3歳未勝利(ダ1200m)

1着 ローカパーラ(戸崎騎手)
「無理にハナに行かず、外枠から出たなりで馬のリズムを重視しました。その分終いはしっかり伸びていい脚が使えたましたね」

・結局断然の1番人気となったのだが、前走ハイペースで逃げて3着と粘った経験が大きく生きた。控えても競馬できたことは大きく、昇級してもそれなりの競馬ができるだろう。


●中山4R 3歳未勝利(ダ1800m)

1着 ジュヌドラゴン(戸崎騎手)
「返し馬の感じからも、状態の良さが伝わってきました。まだ性格的に幼く、我慢できない面はありますが、いい脚を長く使えますね。外を回りましたし、強い内容です。奥が深そうな馬。先々も楽しめるでしょう」

・鞍上がベタ褒めしているように、追ってから長くいい脚を使える。前走はデムーロ騎手が強引に仕掛けすぎたこともあり、少し間隔を空けて立て直したのもよかったのだろう。そして、こちらも距離短縮でさらに持ち味を発揮。先週に続き、戸崎騎手の勢いが止まらない!


●中山5R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 コスモメドウ(松岡騎手)

「具合が良くなっていますね。ゲートもスムーズになった。好位につけられ、作戦どおりに運べたよ。ペースもちょうど良く、危なげのない勝ち方。まだ体が緩いから、秋くらいにはかなりの馬になるのでは」

・先行して最後も伸びる立派な内容。ケイコはまったく動かないだけにいつも人気にならないが、この競馬ができれば昇級しても好勝負は必至だろう。追えばいくらでも伸びるタイプだけに、やはり鞍上が言うように菊花賞で走りを見てみたいタイプ。


●中山6R 3歳500万下(芝1600m)

1着 シーマーク(吉田豊騎手)
「もともと力はある馬だが、右に行ってしまうところがあり、片側だけのブリンカーを試したり、今日はチークピーシーズを着用させたり、試行錯誤しているところ。内枠を引いたし、もたれてもラチがある分、スムーズに走れたのが勝因だね。あとは引っかかるのを心配していたけど、うまくタメが利きました。折り合い面が改善されれば、これからも楽しみ」

・前走までチグハグな競馬で2ケタ着順を繰り返していたのだが、内枠に入ったとたんにこの激走。癖を知り尽くしている人であれば、今回は絶好の狙い時だったのでは?


●中山7R 4歳500万下(ダ1800m)

1着 ネオレボルーション(横山典騎手)
「能力はあるのに気持ちが難しく、なかなか勝ちたがらない馬(2着が10回!)。リズム良く走らせることに専念した。相手に恵まれたとはいえ、走ることに集中できれば、このくらいは離せる。これをキッカケに伸びてほしいね」

・2着続きのウサを晴らす、見事な快勝劇。前の馬をどのタイミングで交わすがポイントになりそうだが、昇級しても常に勝ち負けできる能力の持ち主であることは間違いない。


●中山8R 4歳上500万下(芝2000m)

1着 タッチミーノット(吉田豊騎手)
「地方時も前へ行けていたように、スタートのセンスはいい。絶好の位置で折り合いがつき、切れ味を発揮してくれた。精神的にどっしりしてくれば、もっと良くなる」

(柴崎調教師)
「地方からの転入初戦になるが、稽古の感触からかなりの器だと感じていた。普段もテンションが高いので、余力を残すよう、控えめの調整で送り出したんだ。これからの馬だし、いきなり結果を出したのは、素質の高さがあってこそ。昇級しても通用する」

・新潟開催時は断然人気ながら不利やらなんやらで結局未勝利を勝てぬまま、地方に転厩してしまったのだが、当時の強いイメージをそのまま彷彿させるような鮮やかな勝ち方。・・・そのことを知っていながら今回はこのレースをケンしてしまった自分に腹が立つ!


●中山9R 伏竜S(ダ1800m)

1着 トーセンアレス(横山典騎手)
「ゲートは中間に練習したんだけど、まだ遅れてしまうね。それでも今回はいつもよりは良くなってたよ。あと走りが伸びてしまうところがあったので、坂路を活用して修正するように心がけ、全身を使えるようになっていたのはよかった。展開も向いたこともあるけど、成績が示す通り、ダートは走るよ。経験を積んで大人になれば、かなりのところまでいけるね」

(鈴木康調教師)
「まだ完璧ではないけど、ゲートが決まってホっとした。頭数が少ないレースに加え、外枠だったので、スムーズに自分の競馬ができたね。賞金が加算されたので、馬次第で出否は未定だけど、皐月賞に出られれば出るつもりだよ」

・外枠からの競馬で厳しい流れでも、難なく押し切って強い勝ち方。やはりアドマイヤドン産駒ということもあり、ダートの強さは光る。調教師から皐月賞の話が出ていたが、本番はそのゲートの遅れは致命的になるだけに、今まで以上の練習が必要となるだろう。


●中山10R 春風S(芝1200m)

1着 ケイアイダイオウ(伊藤工騎手)  写真はケイアイダイオウ
「前走は躓きましたが、ゲートがうまくいきましたし、自分のペースで進めました。直線はどこか開いてくれと祈っていましたが、タイミング良く外に出せましたよ。今日はノドも鳴っていませんでしたし、力をつけています」

2着 デイトユアドリーム(松岡騎手) 「惜しかった。馬体の張りがすばらしく、久々でも状態は良かったが、少し重かったぶんかな。いまならば、右回りもOK」

・勝ったケイアイダイオウは以前からケイコの動きが非常にイイ馬で、まさに短距離ダートの鬼になるべく生まれてきた馬。ノド鳴り持ちだけに距離は短ければ短いほどイイ。前走から一気に時計を詰められたことで、さらなるパワーアップを感じさせた。馬格があるだけに、斤量増もなんのそのだったということだろう。伊藤工騎手のお手馬として重賞まで出てもらいたいものだ。

by 研究員サトナカ