【オークス】東京2戦2勝クロノジェネシス斉藤崇師「ゆとりを持って競馬に臨めそう」

クロノジェネシス

オークスに向けて調整されるクロノジェネシス

15日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走桜花賞3着のクロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇厩舎)は、北村友一騎手を背にCWコースで追われ、6F84.3-68.1-53.0-38.8-11.7秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での斉藤崇史調教師のコメントは以下のとおり。

【斉藤崇史調教師のコメント】
「(前走の桜花賞を振り返って)元々予定通りのプランで、馬はよく仕上がっているかなという感じで行ったのですが、競馬を使う毎に少し気持ちが入るのが早くなって、少しテンションが高めだった部分もあったので、何とか我慢はできていましたが、それについては今後の課題かなと思いました。

(向こう正面でちょっと掛かり気味)競馬前のテンションの高さとはあまり関係ないかなと思っていますが、2回くらいぶつけられて後ろに下がっていますし、そこで力みがあるのも仕方ないかな感じました。

(それでも最後は上がり3F32秒9の脚)ぶつけられて止めちゃうような馬も中にはいますけど、あれだけぶつけられて、直線も締められながら自分でこじ開けてあれだけの脚を使う馬なので、やっぱり大した馬だなと思いましたね。

(G1に手が届きそうで届かない)G1は皆さんが最終目標としているところですし、実力だけではなく、運も必要になってくる部分もあると思いますので、それに関しては結果は結果ですけど、厩舎としてできることをきっちりやっていくのが最優先だと思うので。

(中間の様子は)レース後すぐにノーザンしがらきに放牧へ出しまして、2週間ほどで戻ってきたのですが、気持ちもリラックスできてましたし、いい放牧になったかなと思います。帰ってきてからは桜花賞の時のテンションの高さをどうやって改善していくかというのを最優先にして調教してきましたが、先週、今週と動きも良かったですし、気持ちの部分も体の部分もゆとりを持って競馬に臨めそうなので、それはうまくいったと思っています。

(最終追い切りの指示、内容は)やっぱりテンションの高さというのが気になっていたので、あまり終いをしっかり動かしすぎないように、前に1頭誘導馬を置いて、それを見ながら折り合いをつけていく形で、最後は出し過ぎない程度に少し動かすという感じで行きました。

(いい状態でオークスへ行けそう)体調面も上向いていますし、体も桜花賞の前はギリギリだなという感じでしたが、少しゆとりを持った状態で輸送できるので、いい調整ができたなと思っています。

クロノジェネシス

クロノジェネシスを管理する斉藤崇史調教師

(東京コースは2戦2勝)2回使って2回ともちゃんと勝っていますが、広いコースで展開の有利不利がそんなにない競馬場ですし、終いの脚がしっかりしている彼女にとっては相性のいいコースだと思います。

(距離はある程度あった方がいいタイプ)マイルでも全然走れますが、距離も2400mをちゃんとこなしてもらいたいなというつもりで使ってきたので、折り合い面も含めて、今回のオークスに向けて使ってきたつもりなので、そういう意味ではこなしてほしいと思っています。

(どれくらいの馬体重で出走できそう)そんなに大きく変わらないと思いますが、輸送を挟むので、桜花賞と同じくらいになるかなという気はするのですが、体つき自体はゆとりがあるので、そんなに心配することはないと思います。

(雨については)そこまで悪い馬場で走ったことがないので、何ともいえない部分はありますが、多少の悪い馬場くらいなら何とかなると思いますね。

(お姉さんのノームコアがG1を勝った)いいお母さんで、走る仔を出すお母さんですが、お姉ちゃんが先週G1を勝ちましたし、妹もここで頑張ってくれたらいいなと思います。

(クラシックに出走させる気持ちは)クラシックはその馬にとって一生に1度というか、3歳の時にしか出られないので、こうやって出させてもらえる私たちもありがたいですし、馬がいい結果を出せるようにいい調整してあげるのもこちらとしては大事だと思うので。そういう意味ではいい調整ができたと思います。

(ファンの皆さんにメッセージを)前回も惜しい競馬で負けちゃったのですが、今回はきっちりと結果を出せるように、厩舎もジョッキーも一生懸命やってきたつもりなので、皆さんに後押しをしてほしいなと思っています。応援よろしくお願いします」