【今週のコメント特注馬】ベストの舞台に戻り、巻き返し狙う1400のスペシャリスト!…欅S

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●5月25日(土)東京11R・欅S(ダート1400m)
ワンダーリーデル(牡6、栗東・安田翔厩舎)

根岸S5着から果敢に挑んだ前走のフェブラリーS。道中3番手と積極的なレースを見せ、9着に敗れたとはいえ存在感を見せたレースであった。騎乗した柴田大知騎手が「いい競馬はできたと思います。マイルだと最後は甘くなるので、1400mのほうが良さそうです」と語ったように、これまでの全5勝は全て1400m。マイルは気持ち長かったのだろう。

今回は"主戦場"とも言えるダート1400m。休み明けは実績が足りないとはいえ、今回は転厩初戦。オメガパフュームをG1馬に導いた新進気鋭の厩舎が、新たな一面を引き出してくれることに期待したい。

●5月25日(土)東京12R・4歳上1000万(ダート1600m)
ミッキーボニータ(牡4、美浦・萩原厩舎)

前走の中山・隅田川特別は久々、1年ぶりの芝。中団を追走したものの、直線はまったく伸びず、最下位13着に敗れてしまった。騎乗した松岡正海騎手は「芝の分ですね。内枠でしたが馬場の悪いところを走らせると良くないので、いいところを選んで走らせました。それでもバランスを取るのに一杯一杯で、追ったら反応はありませんでした」と語り、芝適性のなさを敗因に挙げる。

それでも松岡騎手は「能力は高い馬ですよ。ダートなら走ってくると思います」と続けたように、全2勝を挙げているダート替わりはプラスに働くだろう。2走前にこの舞台の500万を勝った際は前残りの展開の中、レース上がり3Fを1.2秒上回る驚異的な末脚で差し切ったように、ダートなら更なる高みを目指すこともできる素材だ。


◆先週の結果

★土曜東京5R・3歳未勝利 カフェシュヴァルツ 7着(5人気)
中山マイルだった前走は、「中山マイルは忙しいですね。馬は良くなっていますが、中山なら1800mはあったほうがいいと思います」と騎乗した三浦皇成騎手は振り返るように、脚の溜まらない一戦だった。今回は同じマイルでも東京に舞台を移し、前進が期待されたものの、スタートで出遅れ流れに乗れず、4コーナー14番手から差し込んだものの、7着に敗れた。

出遅れたことに加え、道中ラップに極端な緩みもなかったことから、少々忙しかった可能性もある。ここ最近はマイルを使ってきたが、次走以降は1800mを使ってみてもいいのかもしれない。

★日曜東京5R・3歳500万 サトノフォース 3着(3人気)
前走の中山500万戦はゲートの中でテンションが高く、アオるように出て2馬身ほど遅れ、早めに前を取りに行ったものの、外を回されたこともあり、最後は後ろから交わされて4着。不完全燃焼の一戦だった。今回はゲートを互角に出て道中いいところにつけ、あとは伸びるだけ…というところだったが、直線で前が壁になり、外に持ち出すロス。前が開いていれば勝っていたレースの可能性がある。

ただ騎乗した武豊騎手は「道中はいい感じでしたが、思ったほどスパっと切れませんでした」と課題も口にしていた。「手応えほど切れないあたり、もう少し長い距離で道中タメる形のほうがいいのかもしれません」と言うように、次走、1800m以上を使ってきたら要注目だろう。