4/17(土)の中山競馬場

トピックス

●ジャンプG1、中山グランドジャンプはメルシーモンサンが優勝!

土曜中山競馬メイン、中山グランドジャンプ(J・G1)は高野容輔騎手騎乗のメルシーモンサンが優勝し、人馬共に初のJ・G1タイトルを手にした。

「最後は『モンサン頼む』という思いでした」。
高野騎手のムチに応えて、メルシーモンサンが栄光のゴールを駆け抜けた。

「馬場が悪かったので、時計は速くならないと思いました。この馬はスピードも器用さもありませんけど、スタミナだけはあって渋太い脚を使うので、それを活かそうと早めにロングスパートをかけました。最後はオープンガーデンが見えていたので「モンサン頼む!モンサン頼む!」と言いながら追いました」と、高野騎手は笑顔でレースを振り返り、
「4000メートルを越えるくらいのレースで強いので、G1向きの馬です。去年の大障害を勝ったキングジョイも出ていないし、今日はメルシーエイタイムの落馬もあったので、暮れはまたチャレンジャーの気持ちで挑みたいです」と、次の目標へ向け決意を語った。

同馬を管理する武宏平調教師
「こういうレースをすれば、この馬は強いと思っていました。前走を使ったあとに変わって、状態が良くなっていると思っていました」とレースを振り返り、
「ずっと高野ジョッキーに調整を任せていました。腰の難病がありましたけど、担当スタッフがマイクロを当てたりして、腰が万全になったのが大きいですね。平地を使っているときから期待していた馬ですし、ここまで大事に大事に使って来ていますからね」と、苦労の末に掴んだビッグタイトルに笑顔を見せた。

一方、同じく管理馬であるメルシーエイタイムに関しては、
「障害のところで挟まれて、着地が出来なかったようですね。出来も良かったんですけどね」と残念そうな表情を浮かべながらも、
「転んではいませんし、また平地を叩いて暮れの大障害に来ようと思います」と、新たな目標に目を向けた。

暮れの中山大障害でも、春秋のJ・G1連覇を目指すモンサンと巻き返しを狙うエイタイムの2頭の活躍に期待したい。

●藤田伸二騎手が1日3勝の固め撃ち!

藤田伸二騎手が第5レース、第6レース、第7レースで3連勝をあげる活躍を見せた。

連勝の皮切りとなった第5レースの3歳未勝利戦では、サクラインラインで逃げ切り勝ちをおさめた。

藤田騎手のコメント
「返し馬のときに、芝に水が浮いていたくらいだったので、前で競馬をしようと思いました。この馬場では脚をとられるので掛かるくらいで走らせました。乗り味の良い馬ですよ。良馬場ならもっと楽に走れます」

続く第6レースの3歳500万下ではクラックシードに騎乗し、直線抜け出したサクラエクスプローをクビ差だけ差し切った。

藤田騎手のコメント
「返し馬で落ちついているのが分かって、自信があったので、仕掛けもひと呼吸おけました。道悪もこなしてくれましたけど、良馬場ならもっと弾けると思います」

最後に第7レースの4歳上500万下で1番人気のルナロッソに騎乗し、ローブドヴルールとの叩き合いをハナ差制して3連勝を決めた。

藤田騎手のコメント
「人気通りでしたね。枠順も良かったです」

ブログや書籍の発売など、幅広い分野で活躍を見せる藤田騎手の手綱捌きに注目だ。

●武藤善則調教師がJRA通算100勝を達成!

第1レースの3歳未勝利戦で、松岡正海騎手が騎乗したサングレアズールが1着となり、武藤善則調教師がJRA通算100勝を達成した。
レース後、武藤調教師は
「先週、100勝達成にリーチがかかってから、すんなりと勝てて良かったです。今日のレースは安心して見ていられる内容でした。今後も1勝1勝積み重ねていきたいと思います」とコメント。

手綱を取った松岡騎手も
「マイペースで行けましたね。どの形でも競馬が出来るので、行く馬がいれば行かせるつもりでしたけど、この馬より速い馬もいないだろうと思っていました。プラス8キロでしたけど、馬は良くなっています。距離は1400mまででしょう」と笑顔で語った。

●今後も注目!その他のレースの勝ち馬コメント (写真はアロマカフェ)

■第2レース・マコトギャラクシー
吉田豊騎手のコメント
「頭数が多くなかったので、上手く良い位置で進めました。道中フワフワしているところもあって、まだ良化の余地はありますね。終いの脚を使うところをだいぶ覚えてきてくれています」

■第3レース・ワンモアジョー
吉田隼人騎手のコメント
「掛かる面のある馬なので、前に馬をおいて上手く我慢しながら走らせることが出来ました。新馬戦で乗ったときに、良い脚を使う馬だと思いましたけど、そのとおりの良い脚を使ってくれました」

■第4レース・シャイニンアーサー
横山典弘騎手のコメント
「まだ子供の面がありますけど、少しずつ良くなってきています。未勝利を勝って、あとが楽になるでしょう」

■第8レース・ローンジャスティス
北村宏司騎手のコメント
「普通にスタートを切れましたし、他がそれほど行かなかったのでああいう形になりました。リズム良く走って、最後もよく凌いでくれました。一回使って、体も良くなっていましたね。まだ硬いところがあるので、まずは続けて使えたことが一番良かったです」

■第9レース・アロマカフェ
田中勝春騎手のコメント
「今日は流れに乗れたのが一番ですね。最後もあの形になって、かえって闘争心に火が付いた感じでした。馬場もこなしてくれましたし、距離も良かったです」

■第10レース・コロナグラフ
伊藤工真騎手のコメント
「内から来ていたので、外を回らされるかと思いましたけど、良い感じの位置で競馬が出来ましたね。終いが甘くなると聞いていたので、ギリギリまで我慢して追い出しました。最後も余裕がありました」

■第12レース・トーセンクロス
吉田豊騎手のコメント
「外枠なので上手くレースが運べました。2回使って馬が良くなっていましたし、折り合いもつきました。外に出せば伸びる手応えがあったとおり、しっかり伸びてくれました」

●次に期待!のこの一頭。

■第2レース・3歳未勝利(ダート1800m)
5着→ムンキンナンティ
蛯名正義騎手のコメント
「聞いていたよりズブさがなく、むしろ掛かり気味に行くくらいでした。これなら違う形のレースをした方が良い競馬が出来たと思います」