ヴィクトワールピサが5連勝でクラシック1冠目をゲット!【皐月賞】

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10年4月18日(日)、3回中山8日目11Rで第70回 皐月賞(GⅠ)(芝2000m)が行なわれ、岩田 康誠騎手騎乗の1番人気・ヴィクトワールピサが優勝。勝ちタイムは2:00.8(稍)。

2着には1.1/2馬身差で6番人気・ヒルノダムール(牡3、栗東・昆厩舎)、3着には11番人気・エイシンフラッシュ(牡3、栗東・藤原英厩舎)が続いて入線した。

レースはレーヴドリアン、レッドスパークルらがスタートで置かれる。バーディバーディ、ゲシュタルト、ハンソデバンドらが先行。ヴィクトワールピサは後方からラチ沿いのインを追走。ヒルノダムールは後方3番手。1000m通過1分弱の平均的な流れで、レースが進むと、3コーナー過ぎから各馬が押し上げる。

直線に入って、ゲシュタルト、アリゼオらが抜け出しを図ったが、内からヴィクトワールピサがスルスルと抜け出し、そのまま突き抜けゴール。ヒルノダムールはエイシンフラッシュと併せるように豪快に外から伸びたが、2着が精一杯。

勝ったヴィクトワールピサは、デビュー戦こそ朝日杯の勝ち馬・ローズキングダムの2着に屈したが、未勝利戦、京都2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳S、弥生賞と4連勝中だった。

同馬は半兄に05年の安田記念(GⅠ)などを制したアサクサデンエン、06年の天皇賞(秋)(GⅠ)でダイワメジャーの2着など活躍のスウィフトカレントを持つ血統。馬主は市川義美氏。生産者は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「勝利の山(仏)+冠名」。

騎乗していた岩田康誠騎手は本レースは昨年に続き連覇。JRA重賞通算33勝目(うちGⅠは9勝目)。管理する角居勝彦調教師は本レース初勝利。JRA重賞通算34勝目(うちGⅠは16勝目)。
オーナーの市川義美氏はJRA重賞通算7勝目。GⅠは初勝利。ヴィクトワールピサの父・ネオユニヴァースの産駒は昨年のアンライバルドに続き、本レース連覇。ネオユニヴァースも現役時代に皐月賞を制しており、2年続けての親子制覇となった。

【岩田康誠騎手のコメント】
「オーナーにとっては初GⅠ。ぜひプレゼントしたかったし、落とせないレースだと思っていた。武豊さんが教え込んだだけあって、とても乗りやすかったね。ゲートは出ていかなかったが、結果的にはあの位置でも問題なかった。本番前のレースは、どこを通るかをイメージして乗っていた。内が荒れていても、水分を含んだ外を回すよりは確実と考え、1頭ぶん開いたところを突いたんだ。大きなところをどんどん獲れる馬。次は(武豊騎手へ)乗り替わるけど、無事にダービーまでいってほしい」

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ヴィクトワールピサ
(牡3、栗東・角居厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア
母父:Machiavellian
半兄:アサクサデンエン
通算成績:6戦5勝
その他の重賞勝利:
10年報知杯弥生賞(G2)
09年ラジオNIKKEI杯(G3)

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