【今週のコメント特注馬】前走は致命的不利!スムーズな競馬で未勝利卒業へ!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●7月6日(土)函館3R・3歳未勝利(芝2000m)
ベルファーリング(牝3、栗東・矢作厩舎)

今年の6月2日にデビューしてすでに3戦を消化している本馬。デビュー戦でも3着しているように未勝利を突破する力は十分備えているが、前走の2600m未勝利戦は出遅れて後方からとなり、道中徐々にポジションを上げたものの、4コーナーで外に思い切りぶつけられて振られてしまった。そこから立て直し、直線はしぶとく伸びたものの3着が精一杯。騎乗した坂井瑠星騎手も「道中は折り合えましたが、4コーナーでぶつかってしまったので、それがなければもっと差は詰まったと思います」と語っていた。

函館の芝2000mに距離を短縮して臨む一戦となるが、母エアティアーモの現役時代は短距離馬。本馬もデビュー戦は1800mで3着となっており、距離短縮自体は問題ないだろう。この1ヶ月で4戦目となるだけに、その影響が出なければ好走は可能だろう。

●7月6日(土)福島6R・3歳未勝利(ダート1150m)
アイアンゾーン(牝3、美浦・南田厩舎)

前走は東京のダート1400m未勝利戦で6着。今年に入って5戦全てで1着馬から1秒以上離されて負けていたことを考えれば、6着とはいえ先行して1着から0.5秒差は中身のある競馬だった。馬体がそれほどないタイプだけに、4月20日以来2ヶ月ぶりの実戦だった点も功を奏した可能性はある。騎乗した柴田大知騎手は「スタートが速く気のいい馬です。あまり行くと終いが甘くなりそうで控えましたが、今日の感じだともう1F距離が短いほうがいいかもしれません」と話していた。

今回の舞台は福島ダート1150m。前走から距離は250m短くなる。スウェプトオーヴァーボード産駒の牝馬は福島ダート1150mの未勝利戦で(9.2.3.22)複勝率38.9%と優秀な成績を残しており、条件替わりはプラスに出るのではないか。


◆先週の結果

★土曜中京11R・白川郷S ナンヨープルートー 9着(7人気)

今年2月の昇級初戦・金蹄S4着以降、現級では安定したパフォーマンスを見せていた本馬。前走の丹沢Sは道中後方から運び、3コーナーで内から馬群を捌いて進出するも、直線で右前にいたカラクプアが斜行し、内にいた馬の進路をカット。そのアオリを受けて追えなくなる不利を受けてしまった。騎乗した武豊騎手も「最後は前がゴチャついてしまいましたからね」と不利について言及していた。

巻き返しを狙った今回だったが、スタートから押して押してポジションを取ろうとするも進まず中団から。勝負どころでは砂を被ってひるみ、伸びずバテずの9着に終わってしまった。10番枠スタートだったとはいえ、この形は合わないのかもしれない。より外枠だった際に見直したいところだ。

★日曜中京10R・香嵐渓特別 ケイアイターコイズ 7着(2人気)

前走の青竜Sでは8枠12番と外枠からスタートするも、スタート直後に外にヨレてポジションを取れず、初めてのマイルで道中は折り合いに苦労する場面が見られた。道中引っ掛かった影響が大きかったが伸びきれず、11着と大敗。騎乗した藤懸貴志騎手は「初めてのマイルで大外枠だった分、抑えるのに苦労しましたが、今後のことを考えて我慢させました。4コーナーでは一瞬伸びたのですが、今日は伸び切れませんでした」とマイルが長いことを示唆していた。

今回の舞台は中京ダート1400m。道中4番手につけたもののそこから伸びず、7着と完敗。この馬の力を考えれば物足りない結果に終わってしまった。藤懸騎手は「パワーで押し切るタイプだけに、芝並の時計になっては…。力はあります。今日は馬場が合いませんでした」とコメント。薬物関連の除外で、当初の予定から2週間ほど出走が延びてしまった影響もあったかもしれない。次走は良馬場で見直したい。