勝利コメント&研究員の目【4/18・中山】

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勝利コメント&研究員の目【4/18・中山】


●中山1R 3歳未勝利・牝馬(ダ1800m)

1着 ポルトゥエンセ(横山典騎手)
「ひと息いれて、馬は良くなっていた。今日はスムーズな競馬ができたしね。ただ、気性面はまだ難しさが残る。成長を待ちたい」

2着 チャレンジフラッグ(後藤浩騎手)
「平均ペースで流したほうがいいタイプ。持ち味は生かせたと思う。チークピーシーズを付けたが、ちょっとがんばりが足りない。ギアがもうひとつ上がらず、瞬発力の差が出たよ。パサパサのダートならば」

・ポルトゥは初ダートであっさり勝ちあがった。それまでに戦って惜敗した相手がヴァンダライズ、コスモネモシンというところを見れば、もともとの素質の高さは折り紙つきだったということがわかる。芝・ダート兼用でいけそうだ。


●中山2R 3歳未勝利(ダ1200m)

1着 シセイオウジ(松岡騎手)
「前走は窮屈なシーンがあったし、この相手なら力は上。逃げ馬が思った以上に渋太かったが、馬なりで楽に勝てた」

2着 ナムラトリトン(菅原隆騎手)
「砂を被らないよう、気をつけて走らせました。直線は手応えどおりによく伸びましたが、勝った馬は強いですよ」

・松岡Jの「馬なりでラクに勝てた」という発言からも、外枠からスムーズなレースができればアッサリ勝てるということが証明された。まだまだ期待できそうだ。一方届かず2着だったナムラだが、末脚は非凡で未勝利卒業は時間の問題。新人の菅原騎手に東京で初勝利をプレゼントしてくれるハズ!


●中山3R 3歳未勝利(ダ1800m)

1着 ユジェニックブルー(和田竜騎手)
「楽なペースで行けましたし、追い出すタイミングも理想的。順当勝ちといえるでしょう。状態も良くなっていましたが、トモがしっかりしていない感触があり、成長の余地はたっぷり残っています」

2着 アポロヴァンドーム(後藤浩騎手)
「よくがんばっている。勝った馬が一枚上だった」

・関西で実績のある馬が難なく勝利。美浦回りを克服しての勝利だけに輸送に強いことはわかった。成長してトモがしっかりすれば芝でもやれそうだ。


●中山4R 3歳未勝利(芝2200m)

1着 ユウガナル(岩田騎手)
「馬場は重いね。それでも、力が違った。成績が示すとおり充実してきたので、安心して乗れたよ」

・陣営は重い馬場に一抹の不安を感じていたようだが、フタを開けてみればこの結果。このメンバーでは やはり別格の強さだった。昇級でもいきなりから相手なりに走れそうでマークが必要。


●中山5R 3歳500万下(ダ1800m)

1着 モエレエンデバー(後藤浩騎手)
「ハミに敏感だから、うまくバランスを取って、スイッチが入らないように追走させた。直線まで我慢して追い出したのが、最後の切れにつなかったよ。能力が高い馬だし、上でも通用する」

(小島茂調教師)
「教えてきたことが実を結び、勝ててうれしいですね。ジョッキーも考えて乗ってくれた。これから伸びる段階。疲れには細心の注意を払い、次に向かいますが、端午Sを視野に入れます」

2着 ノボプロジェクト(三浦騎手)
「一度、控える競馬もしたかったので、収穫はあった。真面目に走ってくれた」

・モエレ・ノボのマッチレース。神経を使って上手く乗った後藤騎手に軍配が上がった形となったが、速い時計の適性はやはりモエレにあった。次走京都ということだが、スピード馬場は歓迎。今回と同じようなガマンの騎乗ができれば好勝負できるだろう。ノボは次走ももちろん勝ち負け。


●中山6R 4歳上500万下(ダ1200m)

1着 コスモパイレット(松岡騎手)
「2番手からスムーズな競馬できたのは良かった。でもノドのこともあるし、上のクラスに行ったら乗り方を工夫しないと難しいかも」

2着 ジートップキセキ(三浦騎手)
「引っかかるのに注意した。追い出して頭が上がったけど、最後まで伸びているし、1200mは合うね。競馬を教えていけば、もっと走れる素材」

・見事に1番人気に応え強い内容で勝ち切った。ともに先行した数頭が最後に力尽きていく中、この馬だけはゴールまで脚色衰えなかったのは高評価できる。確かに松岡騎手の好騎乗もあるが、馬自体が完全に本格化しているのは間違いない。余談だが、中山ダート千二は馬格のある馬が非常に馬券になりやすく、本馬もそれに該当。


●中山7R 4歳上500万下(ダ1800m)

1着 カーネリアンシチー(内田博騎手)

「ゲートを出なくて。予想外の位置取りとなってしまった。それでも、行けば行ったで引っかかるから、結果的には新しい面を引き出せたよ。直線も出すところがなく、苦しかった。能力で勝てたレースだね」

2着 エンブリオ(柴山雄騎手)
「直線はよしよしと思っていたのに、並ぶ間もなく、差し切られた。相手が悪かったね。ダートはいい。チャンスは近いよ」

・先行してこその競馬をしてきたカーネリアンだったが、痛恨の出遅れ!と思いきや、その不利をものともせず差し切り勝ち。結果論にはなるが、自在性を身に着けたことは非常に大きく、次走でどういう競馬をするのか楽しみだ。


●中山8R 袖ケ浦特別(芝1200m)

1着 アラマサローズ(勝浦騎手)
「乗り難しいけど力はある。仕上がりも良かったね。内枠で好スタートを切り、スムーズに走れた。根性で走る馬で、こんな馬場もいい」

2着 ターニングポイント(松岡騎手)
「中1週は厳しかったのかな」

・非常に走りやすい馬場だったのか、直線での伸びは目を見張るものがあった。父スターリングローズということから考えても力の要る馬場でこそという感じ。


●中山9R 鹿野山特別(芝2000m)

1着 トウショウデザート(吉田豊騎手)
「スタートは速くないのに、行く馬も見当たらず、うまく2番手へ。いつもは3コーナーで反応が鈍くなるが、もうひと踏ん張りできた。追って追って味がある馬だから、こんな馬場も向いたよ」

3着 ト-センマーチ(江田照騎手)
「先に仕掛けた分、最後は脚色が鈍ってしまったね。悔しいよ」

・驚きの脚質転換!吉田豊騎手の絶妙の策が奏功し見事に勝ち切るまでいたった。脚質の幅が出たこと大きいが、次走東京ではまた得意の末脚勝負に徹することができ、むしろそれこそ緒戦から大きく狙うべきか。


●中山10R 京葉S(ダ1200m)

1着 アイルラヴァゲイン(松岡騎手)
「気紛れな馬だが、能力はかなり。中山は得意だし、外枠だったので、他馬を気にすることなく、すいすい走った。抑え切れないくらいの手応えで直線に向いたからね。いろいろ噛み合えば、芝の重賞でもやれる」

2着 カルナバリート(和田竜騎手)
「坂で脚色が同じになったが、スムーズに流れに乗れ、前も開き、力のあるところを見せられた。順調ならば、もっと上を目指せる」

3着 ドスライス(柴田善騎手)
「ゲート内で足踏みして、タイミングが合わなかった。力を付けているし、あれがなければ」

5着 ガブリン(小牧太騎手)
「良くなっているところ。取り付くまでにちょっと苦労するのが課題」

8着 ビクトリーテツニー(横山典騎手
「スタート後に空馬が切れ込んできて、前に入られた。今回は参考外」

・高齢馬の勢いが止まらない!今回アイルが勝ち切れたのは大外を引いてスムーズに競馬できたことが大きいだろう。さらに今日は相当に乗れていた松岡騎手の好騎乗ももちろん勝因の一つ。内枠の人気馬が総崩れしたのは衝撃的ではあったが…。

by 研究員サトナカ