【日曜の福島・中京注目新馬チェック】道悪乗り越え勝った馬たちの評価は!?

マイネルテナシャス

◆7月14日(日)2回福島6日目5R 2歳新馬(芝1200m)
マイネルテナシャス(牡2、美浦・萱野厩舎) 松岡正海騎手
父:アンライバルド
母:コスモエンドレス
母父:スターオブコジーン
レース評価:★☆☆☆☆

度重なる週末の雨の影響で馬場の内側が掘れ、使い物にならない状態でのレース。馬場のいいギリギリのところを通って抜け出したのはマイネルテナシャスだった。最後は大外からコスモビートイットが猛追してきたが、なんとかしのいで1着。

父は皐月賞馬アンライバルド。サドラーズウェルズ、そしてコジーン、タマモクロスといった、荒れた馬場に強い血統を豊富に抱えており、レース上がり3F37.2と、持続力勝負になったことが大きかっただろう。良馬場の時計勝負では切れ負けする可能性がある。成長力はありそうで、いずれまたローカルコースで穴を開けてきそうだ。


◆7月14日(日)3回中京6日目5R 2歳新馬(芝1400m)
クリアサウンド(牝2、栗東・杉山厩舎) 松山弘平騎手
父:キズナ
母:アンコンソールド
母父:Smart Strike
レース評価:★★☆☆☆

互角のスタートからサっと先行し3番手を確保したクリアサウンドが、直線でも道悪をものともせず脚を伸ばし1着。上がり3F35.3もメンバー中1位と、完勝と言っていい内容だろう。先週の栗東坂路で49.9という好時計を出した脚力を存分に見せつけた。

父は新種牡馬キズナ。母系はアメリカの名門で、母の伯父ミスターグリーリーは米G1BCスプリント2着で、種牡馬として多くの活躍馬を輩出。近親に米G1ケンタッキーダービーを勝ったストリートセンスがいる。切れ味があるというより、持続力、パワーで勝負するタイプが多い。本馬も坂路で抜群の動きを見せているあたり、母系の流れを汲んでいるのだろう。今後は良馬場でどこまで末脚勝負に対応できるかに焦点が移る。


◆7月14日(日)3回中京6日目6R 2歳新馬(芝1200m)
ダンツウィザード(牡2、栗東・池添兼厩舎) 松山弘平騎手
父:マジェスティックウォリアー
母:ミヤジレイナ
母父:キングカメハメハ
レース評価:★☆☆☆☆

スタートからハナを切ると、前半36.4という馬場を考えてもややゆったりとしたペースに持ち込み4コーナーへ。前半余裕のあるペースだったこともあり、直線に入ってから後続を突き放し、セーフティリードを保ってゴール。最後は2着のスマートアペックスに1馬身以上の差をつけていた。

母のいとこにアーリントンCなどを快速を飛ばして勝ったダンツキッスイがいるように、この一族は切れ味より持続力を武器とする馬も多い。父はダート馬を多く輩出するマジェスティックウォリアー。道悪で直線に坂のある中京コースも良かったのだろう。今後は平坦コースや良馬場への対応力が問われてくる。