安藤勝己騎手「(ダービーへ)胸を張って挑戦したい」

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戦前からダービーを意識したローテーションを表明していたダノンシャンティ陣営だが、終わってみれば、想像以上のパフォーマンスで快勝。
ハイペースのレースへの対応などが課題に挙げられていたのもどこ吹く風といった勝ち時計はなんと1:31.4。
01年の京成杯オータムHで、ゼンノエルシドが記録した日本レコードを3歳ながらにして更新してしまった。

騎乗していた安藤勝己騎手も「道中はかなり前と離れ、不安もあったけど、この馬の力を信じていた。不利がなければ届くと思い、迷わずに外を回したんだ。
流れが速いとは思っていたが、時計の表示を見てびっくりしたよ。現時点での完成度が高いし、マイルが乗りやすい。距離が延びるダービーとなれば、要求されるものも変わってくるが、この強い勝ち方だから、当然、期待は大きいね。胸を張って挑戦したい」と頬を緩ませたが、レース後の共同会見では、「皐月賞馬と、僕も乗ったペルーサは強いと思うけれど、今年は本当に粒揃い」と、勝って兜の緒を締めるように、3週間後に控える日本ダービーを意識。

また本馬を管理する松田国英調教師は今回のレースについてこう語った。
「外枠に速い馬がいてペースは速くなると思っていました。それだけにレコード決着も十分考えられると思っていたし、だからこそ勝ちたい気持ちも大きかったです。というのも、私が管理していたこのレースを勝ったクロフネ、キングカメハメハもレコード勝ちがあり、今では産駒の多くが勝っているからです。これでダービーも勝てば、馬の価値は相当に高まるのではないかと思います。
また、今回強い調教を課さずに出走させたのですが、それはダービーを見据えていたことがひとつ、そして血統的なものにも起因しています。この馬はSS系産駒で、共同通信杯、毎日杯の時に強く追って仕上げた経験があったので、そういった経験を繰り返しても余分な負荷になるため必要ないという“信念”を持って仕上げました。そういった意味で、ダービー前の調教でも一杯に追うことはないと思います。当然それに伴うスタッフのこの馬に対してのケアは相当で、非常に感謝しています。
ダービーでも強い姿を見せられるように仕上げていきます。」

今回と同じコンビで成し遂げた、キングカメハメハの「変則2冠」の再現なるか?日本ダービーでも目が離せない一頭である事には違いない。