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トレセンレポート【ヴィクトリアマイル】プロヴィナージュ
2010/5/13(木)
-:プロヴィナージュの小島茂之調教師にお話を伺います。前走の阪神牝馬ステークスでは2着でしたけれども、レースを振り返っていただけますか?
小:当初、阪神牝馬ステークスは全く予定に無かったわけではありませんけど、賞金を加算したいという気持ちもありましたので「適性範囲より少し短いかな」という1400メートルをあえて使いました。でも、思ったような調整が出来て、結果もついてきてくれましたので、この子にとって凄く収穫のあるレースだったと思います。
-:栗東滞在を終えて、美浦へ戻ってきてからの状態はいかがですか?
小:良い状態で帰ってきました。ただ、栗東と美浦では坂路の負担のかかり方に差があるので、そこら辺を厩舎のスタッフと意識しながら「楽にならないように」ということを考えて調整してきました。
-:まずは思い描いたとおりに来ていらっしゃいますか?
小:そうですね。毎日いろんなことを考えて予定を組みながらやっていますので、大体思い通りに来ています。やっぱりG1なので、まずは「どれだけ調教を課せるか」というところがありますけど、全てこなせて来ていると思います。
-:今朝(5/12・水)の追い切りでは坂路で48.9という時計が出ました。動きをご覧になっていかがでしたか?
小:栗東の坂路で50秒や49秒台が出るところまで力を付けていたので、佐藤哲三騎手ともいろいろ話をしまして、今回も馬に問題がなければ思い切って攻めていこう、と。これでお休みに入る予定でいますからビッシリやろう、と考えました。栗東の坂路の場合はスタートしてすぐ計測ですけど、美浦の場合は200メートルのアドバンテージがあるので、そこからダッシュをつけました。48.9でもかなりテンから飛ばしてのものですし、あと、この子はフレンチデピュティの子ですけど、道悪が下手で調教も競馬も上手に走れないんですよ。それを考えると、満足の行く動きだったと思います。
-:では、大一番に向けて十分に力を出せる状態に仕上がった、ということでしょうか。
小:そうですね。現時点では良い状態で来れていますので、この後、馬の状態を見ながら、もうちょっと調教を付け加えるのか、疲れを取ってあげた方がいいのかよく考えたいと思います。残りの時間もずっと馬を確認しながらレースを迎えることになると思います。
-:今回は東京のマイル戦です。年明け初戦は東京新聞杯でしたが、ヴィクトリアマイルを意識して使われたように思いましたが。
小:やっぱりジョッキーにレースのイメージを持ってもらいたかったことと、この子がその時の状態でどういうレースが出来るかを見た上で、その後のレース選択や調教を組み立てていきたいと思っていたので使いましたが、そういう意味ではこのレースは非常に参考になりました。東京新聞杯のときよりはかなり力を付けていると思いますので、良い感じになってくると思います。
-:かなり力を付けた状態でレースに向かいますが、強い相手もいますね。
小:本当に今の4歳世代の牝馬は強い子が揃っていますし、その他にも虎視眈々と狙っている子たちもいますから、非常に面白いレースになると思います。もちろんプロヴィナージュにもチャンスはあると思いますし、相手が強いだけに、今までもいろいろなG1を使って来ましたけど、そのとき以上にキツい思いをさせなければチャンスは無いな、と思ったので、そこまでやって来られたというだけでも満足ですね。
-:ここまでの過程を考えて「やれる」という手応えはおありでしょうか?
小:昨日も今日も追い切り前に確認のためにちょっと跨りましたけど、今の時点で「普通の大きいレースで十分勝負になるな」という手応えはあります。ただ、相手が生半可ではないので、本当にハナ差だとかの競馬になるかもしれませんけど、それをしのげるくらいまでの調整を残りの日でしていきたいと思います。
-:プロヴィナージュにとって、理想的なレースの流れはありますか?
小:そこはジョッキーが一番分かっているところなので、任せることになりますね。佐藤哲三騎手は、最初の何完歩かのリズムが大事だと言うんですね。最近、調教で我々も「なるほど、このことを言っているんだな」というのが分かるときがあるんですよね。「いかにプロヴィナージュのリズムで走らせてあげるか、体の使い方を上手にしてあげるか」と哲三騎手も言っているので、良い枠に入るなどの助けも欲しいなとは思いますけど、レースは哲三騎手に任せて、こちらは良い状態に仕上げるだけです。
-:それでは最後にファンへ向けて、一言お願いいたします。
小:ヴィクトリアマイルにここまで力を入れた状態で出られるとは、この春当初には思っていませんでした。「何とか頑張って善戦出来ればいいな」と思っていたのが、更にそれを上回る出来で出られそうなので、応援してくださる皆さんの期待に応えられるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。
プロヴィナージュ
(牝5、美浦・小島茂厩舎)
父:フレンチデピュティ
母:ボーンスター
母父:サンデーサイレンス
通算成績:21戦4勝
小:当初、阪神牝馬ステークスは全く予定に無かったわけではありませんけど、賞金を加算したいという気持ちもありましたので「適性範囲より少し短いかな」という1400メートルをあえて使いました。でも、思ったような調整が出来て、結果もついてきてくれましたので、この子にとって凄く収穫のあるレースだったと思います。
-:栗東滞在を終えて、美浦へ戻ってきてからの状態はいかがですか?
小:良い状態で帰ってきました。ただ、栗東と美浦では坂路の負担のかかり方に差があるので、そこら辺を厩舎のスタッフと意識しながら「楽にならないように」ということを考えて調整してきました。
-:まずは思い描いたとおりに来ていらっしゃいますか?
小:そうですね。毎日いろんなことを考えて予定を組みながらやっていますので、大体思い通りに来ています。やっぱりG1なので、まずは「どれだけ調教を課せるか」というところがありますけど、全てこなせて来ていると思います。
-:今朝(5/12・水)の追い切りでは坂路で48.9という時計が出ました。動きをご覧になっていかがでしたか?
小:栗東の坂路で50秒や49秒台が出るところまで力を付けていたので、佐藤哲三騎手ともいろいろ話をしまして、今回も馬に問題がなければ思い切って攻めていこう、と。これでお休みに入る予定でいますからビッシリやろう、と考えました。栗東の坂路の場合はスタートしてすぐ計測ですけど、美浦の場合は200メートルのアドバンテージがあるので、そこからダッシュをつけました。48.9でもかなりテンから飛ばしてのものですし、あと、この子はフレンチデピュティの子ですけど、道悪が下手で調教も競馬も上手に走れないんですよ。それを考えると、満足の行く動きだったと思います。
-:では、大一番に向けて十分に力を出せる状態に仕上がった、ということでしょうか。
小:そうですね。現時点では良い状態で来れていますので、この後、馬の状態を見ながら、もうちょっと調教を付け加えるのか、疲れを取ってあげた方がいいのかよく考えたいと思います。残りの時間もずっと馬を確認しながらレースを迎えることになると思います。
-:今回は東京のマイル戦です。年明け初戦は東京新聞杯でしたが、ヴィクトリアマイルを意識して使われたように思いましたが。
小:やっぱりジョッキーにレースのイメージを持ってもらいたかったことと、この子がその時の状態でどういうレースが出来るかを見た上で、その後のレース選択や調教を組み立てていきたいと思っていたので使いましたが、そういう意味ではこのレースは非常に参考になりました。東京新聞杯のときよりはかなり力を付けていると思いますので、良い感じになってくると思います。
-:かなり力を付けた状態でレースに向かいますが、強い相手もいますね。
小:本当に今の4歳世代の牝馬は強い子が揃っていますし、その他にも虎視眈々と狙っている子たちもいますから、非常に面白いレースになると思います。もちろんプロヴィナージュにもチャンスはあると思いますし、相手が強いだけに、今までもいろいろなG1を使って来ましたけど、そのとき以上にキツい思いをさせなければチャンスは無いな、と思ったので、そこまでやって来られたというだけでも満足ですね。
-:ここまでの過程を考えて「やれる」という手応えはおありでしょうか?
小:昨日も今日も追い切り前に確認のためにちょっと跨りましたけど、今の時点で「普通の大きいレースで十分勝負になるな」という手応えはあります。ただ、相手が生半可ではないので、本当にハナ差だとかの競馬になるかもしれませんけど、それをしのげるくらいまでの調整を残りの日でしていきたいと思います。
-:プロヴィナージュにとって、理想的なレースの流れはありますか?
小:そこはジョッキーが一番分かっているところなので、任せることになりますね。佐藤哲三騎手は、最初の何完歩かのリズムが大事だと言うんですね。最近、調教で我々も「なるほど、このことを言っているんだな」というのが分かるときがあるんですよね。「いかにプロヴィナージュのリズムで走らせてあげるか、体の使い方を上手にしてあげるか」と哲三騎手も言っているので、良い枠に入るなどの助けも欲しいなとは思いますけど、レースは哲三騎手に任せて、こちらは良い状態に仕上げるだけです。
-:それでは最後にファンへ向けて、一言お願いいたします。
小:ヴィクトリアマイルにここまで力を入れた状態で出られるとは、この春当初には思っていませんでした。「何とか頑張って善戦出来ればいいな」と思っていたのが、更にそれを上回る出来で出られそうなので、応援してくださる皆さんの期待に応えられるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。
プロヴィナージュ
(牝5、美浦・小島茂厩舎)
父:フレンチデピュティ
母:ボーンスター
母父:サンデーサイレンス
通算成績:21戦4勝
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